Rie | 米MBA - オハイオ州立大生

オハイオ州立大学MBAでの学生生活を徒然なるままに記録します。(2022年7月からオハ…

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オハイオ州立大学MBAでの学生生活を徒然なるままに記録します。(2022年7月からオハイオ州コロンバスに海外赴任。2023年8月からOhio State UniversityのWorking Professional MBAに働きながら通う。)

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オハイオ州立大MBA 2学期目が終わる。

オハイオ州立大学MBAの春学期が終わった。 2023年の秋学期からスタートし、今回は2学期目。 リーダーシップ、組織行動、戦略、ファイナンスの4科目。 2学期目が終わり合計48単位中18単位取得した。 いっぱい勉強した。 けれどまだ全体の4割にも達していない。 長い道のりです。 (1)リーダーシップ論リーダーシップでは、人に動いてもらうために影響力をどのように行使するべきかを体系的に学んだ。 リーダーはメンバーの能力を見極め育て、メンバーが自発的に働く状態を意識的に作る。結

    • 権力なんて怖くない - MBA組織行動論

      オハイオ州立大学MBAのOrganizational Behavior(組織行動論)のクラスが2024年3月に始まった。6回(1回3時間)のクラスで以下を順に学ぶ。組織には隠れたルール(Hidden rules)がある。ルールを正しく見極めて上手にプレーするための前提知識やテクニックを学ぶ。 組織内の複雑な人間関係の中でリーダーシップを発揮する 賢く意思決定する 説得力のあるインフルエンサーになる 組織内の衝突に対処する チームワークでシナジーを創出する クリティ

      • 説得を科学する - MBA組織行動論

        合理的な議論は成立しない。あなたはデータや社会的証明、権威を持ち出す。相手があなたに同意すれば、相手の立場はなくなる。 「私が間違いだった。」彼が自分の否を認めてようやく決着がつく。 ということで、彼は否を認めないだろうし、つまり決着しない。 アリストテレスのレトリックのセオリー。 議論の構築は事実や論理に基づいて考え(Logos)、 話し手は信頼感、威厳、倫理観を持ち(Ethos)、 聞き手に情熱をぶつける(Pathos)。 古代ギリシャの時代から、伝え方の根本的なセオ

        • 合理的な説明で人は動くのか - MBAリーダーシップ

          オハイオ州立大学MBAのリーダーシップのクラスが中盤に差し掛かる。初めてリーダーシップを体系的に学ぶ。教授の趣向なのかゲティスバーグの戦い等クラシックな事例がよく参照されるのだが、それらから学ぶポイントを繋げていくと一貫性があって面白い。まずはここまでのポイントをおさらいしたい。 (1)おさらいリーダーシップとは問題を見つけて解決のために影響力を行使し、他者の思考や感情、そして行動を変えるプロセスである。つまり「目的のために人を動かす」ということ。(「動かす」というより、「

        オハイオ州立大MBA 2学期目が終わる。

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        • MBAオハ大日記
          16本

        記事

          なんてったってリーダー - MBAリーダーシップ⑤

          キョンキョン(小泉今日子)の代表作の一つに『なんてったってアイドル』という楽曲がある。リリース当時のことはわからないが時代を超えた名曲である。アイドルとしてキャリアをスタートし、女優としても活躍、本を出版したりもしている。どの時代を切り取ってもキョンキョンはチャーミングでクールだと思う。個性的だけど自然体で、話すときっと面白い人なんだと思っている。 うんと前の日経の記事でキョンキョンのインタビューが載っていた。 やっぱりキョンキョンは面白い人だと思う。 2022年3月にキ

          なんてったってリーダー - MBAリーダーシップ⑤

          変化に対する抵抗勢力 - MBAリーダーシップ④

          2024年1月から全7回(3.5時間×7週間)で始まったリーダーシップのクラスが面白い。リーダーシップについて考えを巡らすことも増えた。 リーダーシップとは平たくいえば「目的のために人を動かす」ことである。組織やコミュニティの中でみんなが直面する問題を明確にして、解決のための行動目標(HLBsリーダーシップの巧拙 オハイオ州立大MBA|Rie | 米MBA - オハイオ州立大生 (note.com)の(4)参照)を特定し、その行動を促すためにあらゆるテクニックで他者に影響を

          変化に対する抵抗勢力 - MBAリーダーシップ④

          ポジティブデビアンス - MBAリーダーシップ③

          ■リーダーシップとは(おさらい)リーダーシップとは、目的のために個人が影響力を行使し、他者の思考や感情、そして最終的には行動を変えるプロセスである。つまり、次の3ステップになる。 問題を見つける。 解決のための行動目標(HLBs*)を特定する。 *High leverage behaviors:具体的×効果的×順応性あり フォロワーに狙い通りに行動させる。 このとき、批判的に、利用可能な最善のエビデンスに基づいてリーダーシップを発揮する(エビデンスベースアプロー

          ポジティブデビアンス - MBAリーダーシップ③

          リーダーシップの巧拙 - MBAリーダーシップ②

          2024年1月9日、オハ大MBAリーダーシップの講義第1回目。 冒頭で教授からの問いかけ。6つの事例のうちリーダーシップにあたるのはどれか。クラスメイトは直観で匿名投票する。 クラスメイト49人の回答が割れていた。 「リーダーシップって一体何?」からスタートする。リーダーシップの巧拙を議論するなら、リーダーシップの定義をおさえないといけない。 (1)Warner Cableのケース■ケースの内容を簡単に紹介 1988年夏、アメリカのケーブル会社Warner Cableが舞

          リーダーシップの巧拙 - MBAリーダーシップ②

          リーダーシップのクラスが始まる(予習)MBAリーダーシップ①

          2024年1月5日、日本への数週間の一時帰国(冬休み)を堪能しアメリカに戻った。来週から仕事、そしてオハイオ州立大MBAの授業(Spring semester)も開始する。最初のクラスはリーダーシップ。3時間×6回で2月中旬に終わるショートバージョンのクラスである。 リーダーシップとは何なんだろうか広辞苑によると、「指導者としての地位または任務。指揮権。指導者としての資質・能力・力量。統率力」とある。 何となく頭に浮かぶのは、トヨタ自動車㈱の豊田章夫会長、WBCの時のダルビ

          リーダーシップのクラスが始まる(予習)MBAリーダーシップ①

          仕事はチームで終わらせる(アカウンティング)-オハイオ州立大MBA

          2023年10月下旬にオハ大MBAのアカウンティングクラスが始まり、2023年12月2日、全6回のクラスが終わった。そこから8日以内に最後のアサインメント(後述)を提出し修了する。 通常の2倍のスピードで進むクラスを選択したので、クラス外のアサインメントが多くなる。約1か月半のコース進行は以下のとおり。 ■クラスの事前課題 1-2時間の講義動画視聴 参考図書を読む 練習問題を解く(1-2時間程度) ■クラス中 冒頭に教授のレクチャーを受ける。その後4人程度のグルー

          仕事はチームで終わらせる(アカウンティング)-オハイオ州立大MBA

          MBA入学のきっかけとカリキュラム オハイオ州立大学

          2022年7月にアメリカ・オハイオ州コロンバスで駐在生活がスタートした。3年間の予定である。アメリカ生活での一番の楽しみは旅行で、いくつかの国立公園やニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ブエノスアイレス等、様々な場所を訪れた。夏のコロンバスは天気が良く、2022年、年内は旅行もたくさん計画していたのでアメリカ生活は充実していた。 一方、冬のコロンバスは極寒で仕事以外は基本的に自宅で過ごした。年が明けて2023年、5月頃まで仕事の都合でまとまった休暇が取れない。年明け以降、

          MBA入学のきっかけとカリキュラム オハイオ州立大学

          🍺クラフトビール🍺マーケティングクラスでプレゼン - オハイオ州立大MBA

          2023年10月10日、マーケティングのクラスでプレゼンした。 MBA1年目の秋学期は、経済学と並行してマーケティングのクラスを受講している。毎週1回全14回で、12月頭まで続く。 40人強の受講生がランダムに4人組のチームに分けられ、プレゼンの日程が決められている。このプレゼンが上手くいけば20点満点を得点できる。 他にもテストや授業参加点等いくつかの項目で点数を稼ぎ、マーケティングのクラスを通して満点100点を狙うという仕組みになっている。 プレゼンは先週から開始し

          🍺クラフトビール🍺マーケティングクラスでプレゼン - オハイオ州立大MBA

          Radioheadで経済学 - オハイオ州立大学MBA -

          2023年9月17日(日)、週末に落ち着いて学習内容を振り返る。 経済学(Managerial Economics)はAssignmentの量が多いが、教材は過去に実際に起こったことを題材にしているものが多く、読み物として面白い。 3回目のクラスの教材の一つがRadioheadだった。 Radioheadの「In Rainbows」学生時代からRadioheadをよく聴いた。今でも「OK Computer」と「Kid A」を聴く。空が曇った日の朝に車の中で聴く。 イギリスの

          Radioheadで経済学 - オハイオ州立大学MBA -

          MBA経済学前半戦 - オハイオ州立大

          2023年9月11日、経済学(Manegerial Ecnomics)4回目のクラス。全7回なので、折り返し地点である。 当初は授業が本番で主戦場と思っていた。確かに本番である。教授が問いかけ、生徒が答える。かけ合いスタイルで授業が進む。緊張感が続く。 授業から得られるバリュー。 これはすべて、アサインメント(予習:授業の準備)に対する姿勢にかかっている。そして、このアサインメントが膨大な量である。週に2クラスのアサインメントのために、クラスがない平日の夜と週末をたっぷり使

          MBA経済学前半戦 - オハイオ州立大

          オハイオ州立大MBA 初めてのクラス-経済学-

          23年8月21日、授業初日。Managerial Economicsというクラス。 クラスメイトは約40名、やはり半円でアメリカの大学らしさが醸し出される教室。授業初日とあって、前日から緊張していた。 MBAというからには、きっとキャッチボール形式の授業だろう。教授が問いかけ、生徒が答える、それも英語で論理的に。 想像すると心臓が縮み上がる。 開始20分前に教室に着く。すでに15人程着席している。 前から2列目の席に座る。やる気は十分にある。 オリエンテーションとは違い、

          オハイオ州立大MBA 初めてのクラス-経済学-

          2023年8月MBAオリエンテーション

          土曜日、朝8時半にオハ大集合。ビュッフェ形式で朝ごはんが提供される。コーヒーと理想的なカリカリベーコンをいただき、目が覚める。9時半から説明が始まる。アメリカの大学らしさが醸し出された半円の会場で緊張感が高まる。 Fisher 2023 Autumn*のWorking Professional MBA (WPMBA) は全員で約140人。International studentsは私を含め4人と少ない。働きながら海外MBAの学位を取るには、駐在年数の不確かさ等様々なハード

          2023年8月MBAオリエンテーション