見出し画像

リーダーを継続的に排出する「リーダーシップ・パイプライン」とは?

どんなリーダーも年齢を重ね、いつかリタイアします。そのとき、次のリーダーが育っていなければ、そのバトンを渡すことはできません。

一方で、リーダーが自然に育つことを期待するだけでは、組織を継続させるのは難しいでしょう。次のリーダーがいないという事態にならないように、次世代リーダー育成は重要です。

こうした次世代リーダーを継続的に排出する仕組みを「リーダーシップ・パイプライン」と呼びます。具体的にどのような仕組みなのかを見てみましょう。


リーダーシップ・パイプラインは、3つのステップで整備していく


係長、課長、部長、事業部長、事業統括役員、経営責任者・・・組織が存続するには、すべての階層でリーダーが育ち、たえずバトンが渡され続ける状態が理想でしょう。こうしたリーダーの補給線が「リーダーシップ・パイプライン」です。

では、こうした補給線を整備するために、何から取り組むべきでしょうか。まず着手すべきなのは、リーダーシップモデルの明確化です。その組織(あるいは各階層)で求められるリーダー像を明らかにしていきます。

次いで大事なのは、リーダーシップ開発を支援する仕組みを構築することです。各階層で求められるリーダー要件は異なります。たとえば、営業で活躍してきたリーダーが昇格して上位ポジションに就き、営業以外の領域も牽引するリーダーをすぐに担うことは難しいでしょう。こうした転換点を乗り越えられるように、組織として能力開発を支援することが大切です。タフアサインメント、集合研修、コーチング、メンタリングなどを通して、リーダーが役割を全うできるように、成長を支援していくのです。

こうした仕組みを構築する一方で、リーダー候補を発掘する取り組みも行うことが重要です。仕組みが整っていても、適切な候補者がいなければ、リーダーは持続的に育成されません。そのために、たとえば現在のリーダー陣にヒアリングなどして、将来のリーダー候補を見つけ出すことが必要です。また、過去の職務経歴や現在の成長課題など、従業員の情報をデータベース化し、組織全体の状況を把握できるシステムを整備することも考えられます。選ばれたリーダー候補を単にリスト化するだけでなく、定期的な評価を行い、必要に応じて戦略やプロセスを調整することも極めて重要でしょう。

こうしたプロセスを踏むことで、各階層でリーダーが育ち、継続的にリーダーが排出される補給線を作っておくことが大切です。

★元ネタはこちら


この記事が参加している募集

人事の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?