人材流出に効く「リテンションボーナス」とは?
リストラチャリングやM&Aなど組織変革の際、気にしなければならないのは従業員の気持ちです。
「大好きだった組織が変わってしまうのなら、いっそのこと辞めた方がマシだ!」
優秀な人材が辞めてしまわないように、企業はどう対応すべきでしょうか?
リテンションボーナスは、従業員が長く在籍することを奨励するためのインセンティブ
優秀な人材の流出を防ぐ目的で導入されるのが、リテンションボーナス(残留特別手当)という仕組みです。
リテンションボーナスは、一定の期間、組織に在籍することを条件に従業員に支払う一時金のことです。
リテンションボーナスは、優秀な人材が競合他社に引き抜かれないようにするためだけでなく、組織変革によって低下した従業員のモチベーションを高めたり、組織の安定性を外部にアピールしたりする際にも効果的に活用されます。
仕組みは非常にシンプルで、報酬と引き換えに、契約で定めた期間、組織に在籍してもらうというものです。支給金額は通常、基本収入の10~25%程度とされています。
リテンションボーナス設計で考慮すべきは「支払いタイミング」と「支払い方法」
リテンションボーナスを運用する際、検討すべき重要なポイントは「支払いタイミング」と「支払い方法」です。
「支払いタイミング」は、"事前支払い"と"一定期間在籍後の支払い"のどちらかを選択しますが、通常、後者を選ぶ企業が多い印象です。
「支払い方法」は、在籍期間に応じた支給額の設計を考えていきます。報酬の支払い方法は多岐にわたり、例えば、総額〇〇円を2分割して半年ごとに支払いすることもあれば、在籍年数に応じて支給額を増やす変動プランを選択することもあります。
ただし、リテンションボーナスは外発的な動機づけに依存するため、その効果は短期的です。
「金の切れ目が縁の切れ目」と言います。お金が支給されなければ、人材は去ってしまう可能性があるため、長期的な在籍を促すためには他の働きかけも必要でしょう。
★元ネタはこちら★
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?