その360度評価、失敗してるかも!?
「あの上司のもとでは評価されにくい...」「周囲からの評判は良いのになぜこの評価...?」
人事評価は公平性と客観性が何より大事です。
しかし、それでも属人性を完全に排除するのは難しいものです。
そこで登場するのが、複数の視点を取り入れた360度評価・・・ですが、これも意外な落とし穴が。
360度評価、忖度で評価を付けちゃっていませんか?
360度評価は、上司や部下、同僚などの複数人を評価者として多面的に評価する手法です。
上司が部下を評価するの通例ですが、この方法だとどうしても属人性が残ります。そこで公平性と客観性を高めようと、360度評価を導入する企業が多いのですが、いくつかの落とし穴が存在します。
一つ目は「忖度で評価を付けちゃう」問題です。
360度評価は、いわばお互いが常に監視し合っている状態です。
そのため、高評価をもらいたいという気持ちから、本来言うべきフィードバックを言わなかったり、大胆な行動ができなかったりと、忖度が生じることがあります。
結果として、職場の雰囲気は良く見えるかもしれませんが、実際には機能不全な状態になってしまうこともあります。
ふたを開けてみればビックリな評価結果に!
次に、「期末評価でサプライズ」問題があります。
これは先ほどの忖度問題と関連しています。特に期末に一度、360度評価を実施する企業でよく起こりがちです。
普段、相手に対して直接言えないことを書き連ねたり、期末の評価で日頃の恨みつらみを評価にぶつけるなどです。
その結果、翌年の評価では「倍返しだ!」と言わんばかりに悪い評価を付け、結果的に健全な相互フィードバックが成立しなくなることもあります。
360度評価の結果にしょんぼり・・・あなたの会社は大丈夫?
最後に「デモチしちゃう」問題です。
360度評価は、良くも悪くも、パワフルな評価手法です。
そのため、評価結果をそのまま受け取ってショックを受け、落ち込んでしまう社員が後を絶ちません。
360度評価を導入する際には、評価の受け止め方をしっかりレクチャーするだけでなく、その後のフォローも重要になってきます。
360度評価は効果的な取り組みですが、弊害もさまざまな存在します。
したがって、導入時だけでなく運用後も慎重に行う必要があります。
360度評価を導入している会社の皆さん、実態はどうでしょうか?
現場の声も聞いてみたいです。
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