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小川志津子の文。

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20年来取り組んだライター職を離れたアラフィフが、日ごろ見聞きし感じたことを記す随筆マガジン。
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2020年7月の記事一覧

エレカシ宮本からプロポーズされ続けた朝

エレカシ宮本からプロポーズされ続けた朝

もやっとすることが起きたとき、文章にすると遠い彼方へ消えていってくれることがある。今日は、そんな効果をあてにしてのnoteである。

「コロナ禍だからさよなら」をした。

長い時間のつながりだった。お互い、まったく違った角度から世の中を見つめているので、ささやかな近況報告ひとつとっても新鮮だった。へえ、そんな考え方があるんだ!って目からウロコが落ちる。落ちたウロコを集めたら、どれくらいになっただろ

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キャンプする人生か、しない人生か。

キャンプする人生か、しない人生か。

東京の感染者数が爆上がりしている。でも「Go Toキャンペーン」なる旅行促進計画に前倒しでゴーサインが出た。でも東京都民はそのキャンペーンに乗れない。……幾重にも「でも」が重なったこの不条理な街で、私はなんというか、とてもむずむずしている。

そもそも、出不精なたちである。そんなにもりもり外へ出ずとも、なんのストレスもない体質だ。しかし、5月から続いた自粛&無職生活が、あと1週間で終わろうとしてい

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47歳独身、全力で「子育て」を考える

47歳独身、全力で「子育て」を考える

なんだかうすらぼんやりと、ひとつのことをぐるぐる考えている。きっかけはあれだ、たまたま聞いたラジオである。TBSラジオ、朝11時から始まる『ジェーン・スー 生活は踊る』。正午になるとスーさんが、ありとあらゆるお悩み相談にこたえる『相談は踊る』というコーナーがあって、そこに先週木曜日、こんなお悩みが寄せられたのだ。

30代女性のお悩み。夫と結婚したものの、どうしても「子どもが欲しい」と思えない。仕

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『北の国から』雪子おばさんに学ぶ「旅人」の人生

『北の国から』雪子おばさんに学ぶ「旅人」の人生

最近、『北の国から』全24話を、イッキ見した。

CSで、2日間に分けて、デジタルリマスター版が一挙放送されたのだ。私は、よく語られたりものまねされたりする元ネタの断片的な知識はあったけれど、大人になってからは、ほとんど観たことがなかった。

放送が始まるのは13時。それまでにおやつや食事の準備を済ませ、万全の体制で、そこから23時過ぎまで、ノンストップである。

大人になってから観る『北の国から

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自粛生活と無職生活が終わる日〜47歳の就職活動〜

自粛生活と無職生活が終わる日〜47歳の就職活動〜

前の仕事を辞めたとき、チマタはステイホーム旋風の真っ只中だった。街はがらんどう。通勤電車もガラガラ。人混み嫌いの私には、それはちょっとしたパラダイスだった。だからといって、出歩くわけにはいかなかったのだけれど。

最終勤務日は4月28日、GW前日だ。インドア体質の私は、嬉々として自粛生活に突入。5月下旬、緊急事態宣言が解除されてもなお、私はおうち生活に飽きることがなかった。

気が済むまでやってや

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