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【目印を見つけるノート】599. 生まれてきたのは最高の幸運

あ、もう少しで600日です。
ぼちぼち誕生月も近くなり、プレゼントが何かあるかしらと期待したりする時期です。

まだちょっと早いのですけれど、私が生まれたときの笑い話?を。
この写真の辺りがその舞台です。

母が産気づいたのは夕方だったのだろうと思うのですが、陣痛はしばらく続いたようです。父は仕事を終えてお産セットを揃えました。何しろ初めてのお産で勝手がよく分からない父は、足りないであろうものをやっとこさ揃えました。
うちを出るともう夜中、風呂敷に一式を包んで病院に急ぎます。すると、おあつらえ向きにお巡りさんに出くわして職務質問されたのです。
風呂敷包みを抱えて、夜中足早に歩いている25歳男性(笑)、そうですね、怪しいです。
父はそこで、さらに怪しい対応をしたようです。
「今すごく急いでるんです」
それは事実なのですが、なぜ急いでいるのか言わなかったらしい。
強まる疑惑……。
「ちょっとの時間です。住所はどちらで」とお巡りさんは食い付きます。住所を答えると、お巡りさんの視線は風呂敷包みに注がれます。
「その中身を見せてもらってもいいですか」
父はそこで、「てやんでい、煮るなり焼くなり好きにしろってんだい」という心情になったようです。お産の荷物ってそんなに言いづらいのかなあ。でもついに真実を語りました。
「子どもが生まれるんですよ、その荷物です」
最初からそう言えばよかったのに、急にカミングアウトしたものですから、お巡りさんはにわかに信じられなかった。
「うーん、お急ぎならなおさら、念のために見せてくださいませんか」
父はちょっとキレ気味になって、風呂敷をほどきました。

「あ、これは本当に失礼しました」と中身を見たお巡りさんは父を放免してくれました。

初産の母は陣痛が長く、お産はまだでした。よかったですね😊

ー・ー・ー

自分が生まれたときのことを親に聞いたことがありますか。
今のようにSNSが一般的なら、それで広く知らせる方もいらっしゃるかもしれませんね。ただ、上記のようなベタなエピソードまでは出したりしないかな。
いろいろな、それこそ一人ひとりが違うエピソードをお持ちでしょう。それを聞いたり、知っているのなら思い出してみたりするのもいいなって思います。

いろいろな幸運を探してみたりするのですけれど、自分が生まれたのはとびっきりの一番の幸運です。

そもそも、みんな幸運を抱いて生まれてきたのではないでしょうか。

どんなゲン担ぎよりよほど雄弁な事実だと思います。

今日の1曲はこちらで。
STEVIE WONDER『You Are The Sunshine Of My Life』

この曲って、3人で歌っているのですね。どうしてそうしたのかしらって、想像します。うーん、想像はできるのですが、書くのはやめておきましょう。

今日の日中は暖かかったですね。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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