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【目印を見つけるノート】405. テーマが待っているから

2021年5月12日(水)曇りときどき晴れ
仏滅(庚申) 月齢0.3 朔 新月
📔きのうのことを書いています

朝6時に起床。ちょっと遅いかな。
家を出るのが早いので。7時20分かな。あ、朝練の学生さんよりは遅いでしょう。
今は部活、制限されているところもありますね。朝の電車、学生さんが本当に少なくなったと感じます。

この定例投稿の400回目から、日記の形にしています。日記というのは大上段に構えたものではありませんが、書きようがいろいろあるチャレンジングな面もありますし、懐が広いジャンルだと考えます。
日記、いろいろありますよ。

日本のものだけでも、『更級日記』、『和泉式部日記』、『蜻蛉日記』がポンと浮かびます。女性の手によるものですね。記録としては『明月記』ですとか『言経卿記』が資料としてもよく引かれるのではないでしょうか。日記とつかなくても類するものはたくさんあります。この前挙げた『断腸亭日乗』も『吾妻鏡』もそうです。
ドストエフスキーやヴァージニア・ウルフなど海外の作家も……調べたらたいへんなことになるのでやめておきます。

お仕事は今日も大過なく。
帰りの地下鉄、空いていたなあ。


⚫ひとつだけつどつど書く理由など

帰宅後に毎週更新している、『16世紀のオデュッセイア』に取りかかりました。水曜日は更新日なのです。なぜ水曜日かというと、「灰の水曜日」から決めました。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/416136725

公開している中で、この小説だけ「つどつど書く」ことにしています。その理由はいくつかありますがとてもシンプルで、他の小説と並行して書けるようにするためです。

あまり書いたことがないのですが、少し前に類するお尋ねをいただきましたので、ちょっとメモしておきます。
というか、今日はニュースほとんど見られませんでしたので代替品。

この小説は時期的に16世紀が中心ですが1494年のレコンキスタの終焉から、17世紀のウェストファリア(ウェストファーレン)条約の手前辺りまで書くことにしています。通すとおよそ150年でとても長い。厳密には「16世紀の~」ではなくて、「15世紀後半から17世紀前半」ですね。

ウェストファリア条約の年号(1648年)は世界史でいちばん始めに覚えたのです。そこがひよこの親みたいなもので、ひとつの転換点と身にしみついているのかもしれません。

4年ほど前に始めたとき、「書けるかな??」と思いました。
今は60年分で135万字、この倍の量は最低行くかと見込んでいます。
これを一気呵成に書くのは私には不可能です。
また、この小説は架空の人物も出てくるし、「あの人は生きていた」もあるし、フィクションだとただし書きをつけていても、とても実験的だということがあります。
ただ、
時間をかけて書いていくうちに分かることもたくさんあります。それは想定外で、嬉しいことですね。今回のお話では海南島が出てきて、血縁はないですが地縁のあるところなので感動していました。

書き上がったら通しで見ていこうとは思っていますが、それは後の作業です。

基本的に、小説は完成したものを出した方がいいと思います。『天下無双の居候 六左衛門疾る』は朝日時代小説大賞の予選を通していただきましたが、そこから推敲したものを公開しています。初めて書いた歴史小説とはいえ、なかなか推敲しがいのあるもので、正直かなり手こずりました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/121115271

私の大好きな作家、森博嗣さんも「完成してから出す方がいい」とご著書に書かれていて、汗顔のいたりでしたが、この小説だけはそのような事情でつど出しの形にしています。別のご本では、「続けることは大事」だと書かれていましたので、そちらを生かそうと。
ちゃっかりしていますね。

3年前の自分と今の自分では、書き方や書く内容も変わってきていると思います。そのような面が出るという意味でも実験的なのです。

このような書き方をしていることについて、再度お知らせすることは(当分)ないでしょう。書き方や文章の巧拙を方法論として語ったり、書いた分量を誇る気持ちもまったくありません。
そのような隙間がありません。

ごちゃごちゃ書きましたけれど、
とどのつまりは、さらにシンプルです。
「たくさんのテーマがあって、書かれるのを待っている」
私はそれをただただ書くだけです。
だって、一生かけても書けないほどなのですもの。
もう何年も、同じように思っています。

コーディリアのようでしょうか。

あ、noteを毎日書いているのも、一種の実験だといえるかもしれませんね。
1000~2000字の文章を日々書くのは習練によいことだなと思っています。習練といいますか、鍛えられるものがあります。
最適なツールです。

⚫ばらと1曲

3輪だけになったばらですが、まだ咲いてくれていて嬉しいです。ばらを咲かせるのも、日々することは簡単ですが、続けることが大事だと思います。同じですね。

今日の1曲はこちらで。
BOB DYLAN『Maggie's Farm』

すごいですね。「マギーの農場では金輪際働かない」という趣旨だけで、これだけのことが書けるんだ、歌えるんだ、後にメタファーにもされるんだと思います。
この方も、私の素敵な先生です。
これからも大いに学ばせてください。

それでは、
読んでくださって、ありがとうございます。

尾方佐羽





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