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【目印を見つけるノート】1476. まだ全部読んでいません……

えーと、きのうがレコードストアデイ、明日がアースデイ、その次が本の日です。『今日は何の日』は門外漢ですが、この連続にはシビれませんか。
オーストラリアのレコードストアデイもチェックしてみようかな。

それで今日は、木星と天王星が牡牛座で出会います。天体的にはたいへんドラマティックな日です。
牡牛座のRayさんには特によい日なのかな🤔と思ったりします。

図書館で『趣味の園芸』5月号を見て、いつか自分の庭で育てたいバラを選んでいました。5月号は毎年バラの特集なので近年は必ず見ています。
ピックアップしたのは、青・紫系がイエライシャン、リラ。イエロー系がピース。オレンジ系がレディ・エマ・ハミルトン。ホワイト系がボレロ。ホワイト/ピンクはプリンセス・ドゥ・モナコ。赤はパパ・メイアン……と見ているだけでバラの香りが広がってくるようです。本当に🌹

ピンクならばポンポネッラと決めています。
紹介動画がありました。

バラ園でもよく見るメジャーな品種が多いですが、それだけのことはある感じがします。これらが他の草花とともに無造作に咲いているような庭……うっとり。

翻って、現状はベランダでホワイト/ピンクの『ニコル』と、オレンジの『鞆の浦』の鉢を眺めている感じ。いつかお庭にじか植えするね✨と指きりげんまんするのでした。思えば4年前まで、バラどころか植物を育てたことすらなかったのですから、世の中何が起こるか分からないというか、不思議なものです。

鞆の浦はもうすぐ、最初の花が咲きそうです。

もし、
世界がそれをつかさどる存在の庭で、生き物も植物も現象もすべてあつらえているとしたら、今の庭をどんな感じで眺めているだろう、とふっと思ったりします。
視点の転換。

🌟

イレーヌ・バジェホさんの『パピルスのなかの永遠』(作品社)をようやく借りられました。先日、インスティトゥト・セルバンテスで鼎談を伺った方です。

ご著書もまったく見ずにお話を聴きに行くなんて、取材の仕事のときにはなかった……いや、あったかもしれない😱😱💦
まあ、普通は目を通します。

この本は古代エジプトのアレクサンドリア図書館の建造、ギリシア、ローマを軸にして、時と場所を縦横無尽に行き来しつつ、人と書物の関わりを綴ったものです。そう、本じたいが企図されたアレクサンドリア図書館そのもののようです。

まだ全部読んでいませんので知ったように書いてはいけないのですが……そもそもこれだけの大著をさらっと読むのは不可能でしょう。

ただ、今回は、本について著者と訳者が語られたのを聞いてから、本を初めて読んで反芻するという貴重な体験をしましたので、おさらいも兼ねての第一印象を書きます。

例えば本の冒頭の、
物語の始まり、アレクサンドリア図書館を築くという王(ファラオ)の命のため使者が危険な旅をするくだりなどは贅沢にも音として聴きました。そして、鼎談ではホメーロスの『オデュッセイア』、ポリティカル・コレクトネス、抑圧、フェミニズム、セルフィな現代に物語はどのように生かされるべきかというテーマを取り上げられていたと思いますが、本ではさらに広範に人と書物の物語が描かれていました。お話で伺ったのはその一部、ほんのさわりかなと。

その広範さといったら、そうですね、私の頭の中には「プリニウス」という言葉がぽわんと浮かびました。プリニウスは『博物誌』を書いた方ですね(コミックスがあるようですが見ていません、すいません)。

それぐらい書物と人の時空を行ったり来たりしているのです。
広義にいえばこの本は歴史読み物になるのかと思いますが、鼎談に先だってインスティトゥト・セルバンテスの方がおっしゃっていた、「文献学」という言葉もあてはまります。巻末の参考文献の多様さを見たら唸ってうなずくことでしょう。とはいえうーん、それも限定的かな🤔 人の善悪をひっくるめた営みーーエジプトやアレクサンドロス大王やホメーロスに始まって、それら為政者の野望、抑圧された、あるいはそうでない人々、この先にあるかもしれないディストピアーーなどの要素がそこにからんで渾然一体となっています。
それがいちばんの魅力なのかと思います。

と、まだ通読していない私が書くとぼんやりしてしまうのですが、気に入った一部を挙げておきます。
『第二部 ローマの街道』の『書店員ーー危険な仕事』です。パラパラめくったときに見つけました。「書物を通じた遠回しの語られない美学」とでもいいましょうか。書かれない背景がまた別の物語であるという例は他にもあると思いますが、だとすると、書物と人の関わりはさらに深いものになるなと思ったのです。

また引き続き第一部のページを読みますが、とり急ぎ第一報を。

これではとても、きちんと紹介しているとはいえませんので、日本版の版元である作品社のnote(翻訳の見田悠子さんと山本貴光さんの対談)を。素晴らしいです。

【対談#1】山本貴光×見田悠子 書物は人類を救う 『パピルスのなかの永遠』を読む|作品社

【対談#2】山本貴光×見田悠子 書物は人類を救う 『パピルスのなかの永遠』を読む|作品社

鼎談で登壇された鴻巣友季子さんのブログ

それでは、今日の曲を。
Midnight Oil『Forgotten Years』

まだオーストラリアのアーティストで続けています。Midnight Oilですね。特に順番は考えていなくて、行き当たりばったりですが、今日はたまたまテーマと合っている気もします。
政治や国際情勢に思っていることを表現すると『政治的』とくくられることが多いですが、別に政治活動を何もしていなくても言われるのは不思議だなと思います。そのような活動ってどこからどこまででしょう。オピニオンとして、それぞれがそれぞれの考えを持つのは人様を傷つけたり、押し付けない限りは自由でしょう。

政治的という表現が合うのは、このバンドのフロントマン、ピーター・ギャレットさんではないでしょうか。環境活動家でのちに政界に入り、環境大臣にも任命されました。有名人だからというのもあるでしょうが、方向性が明確だからでしょう。

というのを省いても、音楽としていいなとも思えるからいいのですね。

そして万事につけ、言葉として残すことは忘れ去られることを防ぐ、風化させない有効な手段だと私は思います。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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