見出し画像

【目印を見つけるノート】286. 賢者の提言とHUMAN

日本人ノーベル賞受賞者の方々がテレビに出演され、政府への緊急提言についてコメントされるというので、見ていました。

⚫賢者が語るとき

公平・中立な碩学の方々が集い提言をされるといえば、少し形は違いますが『ローマクラブ』とか『パグウォッシュ会議』を思い出します。世界史(現代史)の用語集でしか見たことがないとおっしゃられる向きもあるかもしれませんが、それではあまりにももったいない。どのような理念で構成・活動していたのか、おさらいすることは決して無駄なことではないと思います。


⭐ローマクラブ
1970年3月にスイス法人として設立された民間組織で、科学者、経済学者、教育者、経営者などによって構成される。
ヨーロッパ財界の国際派であり、オリベッティ社の副社長であったアウレリオ・ベッチェイ博士の主導のもとで、深刻化しつつある天然資源の枯渇化、環境汚染の進行、開発途上諸国における爆発的な人口増加、大規模な軍事的破壊力の脅威などによる人類の危機に対して、その回避の道を探索することを目的として設立された。
設立に先だって1968年4月にローマで最初の会合を開催したことからローマクラブと名づけられた。日本からもメンバーが参加している。ローマクラブはその委嘱研究の成果である『成長の限界』(1972)の発表によりその名が世界中に知られるようになった。
なお、ローマ・クラブの活動成果としては、このほかに『転機に立つ人間社会』(1974)、『国際秩序の再編成』(1976)、『浪費の時代を超えて』(1976)などがある。
引用
https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2728
より

⭐パグウォッシュ会議
「パグウォッシュ会議」は、戦争と平和に関する問題を科学者の立場から議論しようと、冷戦下の1955年、哲学者のラッセルと物理学者のアインシュタインが核兵器廃絶を訴える宣言を出したことをきっかけに、その2年後、カナダのパグウォッシュで初めて開かれました。初めての会議では、ノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹博士など各国の科学者22人が集まり、核兵器の危険性や放射線による危害、それに科学者の社会的責任について議論されました。その後も毎年、核廃絶の早期実現などをテーマに議論が交わされています。冷戦下でも国の垣根を越えて議論したパグウォッシュ会議は、「国際政治の中での核兵器の役割を減少させた」などとして、1995年、ノーベル平和賞を受賞しました。

https://www.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/no-more-hibakusha/genbaku-note/82/
より引用

※参考……日本パグウォッシュ会議
https://www.pugwashjapan.jp/group-info

あるいは18世紀の啓蒙専制君主のところでもよいかと思います。ヴォルテール、ジョン・ロック、ダランベール、ディドロという「提言者」の名前を暗記したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。あの人々も理念としては現代に通ずるものを持っているかと思います。

あ、ロックとヴォルテールをパラパラとしか見ていない浅学ですのであしからず😅

「賢者が表に出て語るべき時」というのは歴史をみてもあります。アリストテレスの頃から。
今はそういう時なのだと一市民として思いますし、学べるものはどんどん吸収して生かしていくべきでしょう。

⚫『どうぶつ会議』

エーリッヒ・ケストナーの『どうぶつ会議』という絵本があります。

第二次世界大戦後,世界平和のために国際会議がひらかれますが,すこしも成果があがりません.それを見ておこった動物たちは,北アフリカの動物会館にあつまって,動物会議をひらこうと決心します.スローガンはただひとつ「子どもたちのために…….」子どもたちの未来を祈るケストナーの絵本.

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b254815.html
より引用

これは今、たいへん示唆に富む絵本だと私は思います。どうぶつに国連もびっくりの会議をさせたのは、「何が本当に大切なことなのか」をより明確に浮き彫りにさせるためでしょう。どうぶつ会議が主軸にしたのは「子どもたち」でしたが、それを「未来」と置き換えるならば、本当に的を射ていると思います。

方法論については無数にあると思いますが、「何が本当に大切なことなのか」というのはそれほど多くはないと思います。
そこに立脚した新たなオープンソースのネットワークが築かれたらいいなあと思います。
インターネットを使えば十分できることではないでしょうか。
経済ではできている面もあるのですから。

あ、アナログ一市民の雑感です。
自分を賢者だと思ったこともありません😜
そんな風になったら、逆に
ヤバいと思います😨

⚫うわ

今日の1曲にいいなと思いまして、福山雅治さんの『HUMAN』を検索いたしましたら、うわあ😆
2014年のツアーのライブ動画がたぶん一公演分まるまるあがっていました。
まるまる、
まるまる、
まるまろ😅
しかも3日前。
やるなあ、まじあっぱれです。

『HUMAN』は好きなアルバムです。その前の福山さんからは一歩出たような印象でした。タイトル曲も熱くストレートです。
そして、今にも合うように思います。
「気づいたら 目覚めたら それが合図さ」
(紹介のために一部引用)
『HUMAN』福山雅治

HUMANってキーワードのような気がします。

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?