鬼神ゴジラについて考察

ゴジラについて少し追記した。
宜しければご一読ください。

今日、ゴジラ-1.0を観てきた。

ゴジラは昔から大好きなのでとても楽しみにしていた。
渡辺謙の出ていたゴジラと次作のゴジラ対キングギドラも
すごく好きで何度も見ている。

今回の映画どんな風に感じたかと言えば、
特攻、戦後、復興が7割でゴジラが3割と言ったところか。

自分的に戦争や戦後復興とゴジラ出現を
絡めてほしくなかったなと思う。

ゴジラ映画の持つ超自然的要素と
利己主義な人間たちへの警告という要素が好きだから。

だから、今回の映画はすごく評判になっているが
自分はあんまり好きになれないかな。

ゴジラ好きの私としては足りない！
ゴジラシーンが少ない！
でも歴代ゴジラの中でその凶悪さを一番感じられる
禍々しさが最高に格好良かった。
フュギュアを買おうか真剣に悩んだよ。

今回のゴジラはその出現した理由みたいな
ことがイマイチ不明だと感じた。

なぜ今？
なんのために？
といった辺りの事情が劇中には見られなかった。
いや、だからまさにそれがー１．０でしょ。
戦後のボロボロ日本に追い打ち掛けてるんでしょ。

ふーん、でも何の理由もなく
ゴジラは暴れたりしないんじゃなかった？

物語の主体がゴジラ以外の要素多めなので
深掘りしなかったようだ。

ゴジラの存在とは一体何なのか？
ひたすら邪悪な破壊神なのか。

シン・ゴジラの時には「鬼神」という言葉が使われていた。
ゴジラは神の化身であるあるというのだ。

設定では架空の島である大戸島に
古くから伝わる伝承に呉爾羅という鬼神がいる
と言い伝えられている。
自分的にはこの辺りに注目したい。

ところであなたは何か信仰をもっているだろうか？

ほとんどの日本人は、持っていない、
あるいは無宗教だと答えるだろう。
私自身特定の宗教にははいっていない。

しかし、我々日本人は、初詣や七五三、
受験祈願と言っては神社に行き、
お守りやお札を買って大事にする。

人が亡くなると葬式をして
お坊さんに拝んでもらったり、
お墓参りやお盆やお彼岸といった
仏事を日常とし、
家には仏壇や神棚があったりする。

それ以外にも七福神や道祖神、
祠やお地蔵様など多くの神様が存在することを
自然に受け入れている。

いわゆる一神教ではなく、
どんな物や事象にも神の存在を
認めていると言うことだ。

「八百万（やおよろず）の神」を
聞いたことがあるだろうか？

古来から日本に伝わる神道の考え方だ。

あらゆる現象や太陽、月、
家の中から便所まで、
世の中に存在するすべての物に
神が宿っていると考え崇める風習である。

付喪神などは古道具などに宿る神様のことだ。

現在は買い換えた方が安いいう時代ではあるが、
昔は一つの物を大事にするよう教えられてきた。

使った道具や場所を丁寧に掃除するよう諭されてきた。

お米には８８人の神様がいるなどと
聞いたことがあるだろう。

ほかにも大きな山や川、
大岩、水害や日照り、
自然災害すら神の成せる技と畏怖し崇めてきたのだ。

日本の神様達は常に近くに存在し
私たちはその恩恵を受けていると考えられる。

ただし日本の神様達は時に怒る。
怒り方が半端ないのだ。

人ならざる力で鬼と化し暴れ回るのだ。
それは時に豪雨だったり地震だったり海が荒れ狂ったりと。

鬼を鎮めるためには儀式をし生け贄を捧げ、
その怒りが収まるまで祈り続けるよりほか手立てがないのだ。

日本の神は鬼でもあるのだ。
私はこれをどうしてもゴジラの存在に重ねてしまう。

日本における神とは絶大な力を持った超自然的な何かだ。
そして時に何の前触れもなく鬼と化することを
我々日本人のＤＮＡは知っている。

解放された神の力が鬼となり
止める術などないということを。

それゆえにゴジラに対し神性を見いだし、
また鬼となって荒ぶる神となったゴジラに
対する畏敬の念を感じるのではないだろうか？

これは、自分のゴジラに対する解釈であり
必ずしも制作者や他のファンのかたの意見と
一致するものではない。

ゴジラは人類の環境汚染や水爆実験から生まれた
という説もありまた
太古の昔、人類よりもはるか前から
地球に存在したという説もある。

自分が思うに、人類の英知など遠く及ばない
謎の多い未知の大怪獣であり続けて欲しい。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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