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田中の独り言2月17日/2024   カメラが好き

実はカメラが好きだ。

何故なのか理由を考えてみたらひとつ思い当たった事がある。

自分の父親が写真を趣味にしていたのだ。

特に汽車の写真が好きだったようで
よく友人と汽車の写真を撮りに行っていたようだ。

父は撮った写真を自分で現像していた。

仕事が休みの日には大抵、
撮りためた写真のフィルムを現像する作業をしていた。

自分はそれをずっと眺めていたのだ。

黒い袋状の物にフィルムを入れて
両側から手を突っ込んでその中でフィルムを外していた。
そして別のケースに入れ替えて取り出す。

作業用の部屋は赤い電球が付いていて、
部屋に入ろうとすると叱られた。

薬品があって危ないからだ。

その後の手順は良く覚えていないが、
一度だけ父が見せてくれた。

バットの中の液体に大きめの紙を沈めて少しゆらゆらとさせると、
だんだん写真が浮かび上がってくる。

もくもくと煙を上げて走る蒸気機関車の写真だ。

わぁーと目を丸くして見ていた。
薬品の匂いがツンと少し鼻についた。

写真が浮かび上がった紙は
上に張った紐に洗濯ハサミで挟んで乾かす。
次の紙をまたバットに沈めると違った写真が浮かび上がった。

子供だった自分は父のそういう
秘密めいた作業がとても面白かったのだ。


それで、カメラの話しなんだけど、
自分が若かりし頃はカメラと言えば「写るんです」だったのだ。

まさに全盛期。
年齢が分かっちゃうが、
学校のイベントや修学旅行の時なんかもみんなこの
インスタントカメラを使っていた。

本物のカメラは高額だし誰も持っていなかった。
その頃はそれで満足していたからそれで良かったと思う。


次にカメラについて考えたのは、娘が産まれた時だった。

確かオリンパスのダブルズームセットの一眼レフ
VHSビデオを購入した。

親というのはそういう生き物らしい(笑)
我が子が可愛くて何でもかんでも写真やビデオを撮っていた。

初めて買った一眼レフはフィルムだから、
現像するまで上手く撮れたか分からなかったけど、
出来上がった写真はプロ級の出来映えで、
なんか自分センスあるな、と勝手に自信を持っていた。

一眼レフとビデオは子供達のイベント、
特に運動会には必須で、望遠は最強だと思ったものだ。

子供達の成長につれ一眼レフの出番は減り、
自分も仕事を始めたりしていよいよしまいっぱなしになった。

そして携帯電話が一気に普及し始めると、
携帯カメラがほとんどになっていった。

そんな時仕事で商品の写真を撮るためデジカメを購入した。
安すぎず高すぎずと選んだのがPanasonicのLUMIX FX40だった。

その頃のデジカメは性能も良く、
画面ですぐ撮った画像を確認できるし、
PC接続で画像の取り込みも出来て便利になっていた。

またSDカードが普及しはじめて、
かなりの枚数を保存できるようになった。

そんなことがあってちょっとデジカメに興味が湧いてしまって、
色々と調べまくったのだ。

昔みたいに格好いい写真が撮りたいな。

でも一眼レフは重いし、何かいいデジカメないかな。
と数日間暇さえあればずっと調べていた。

その結果これでしょう!と思ったのがリコーのGRⅡだった。

ほとんど初心者のくせに
何とも癖のあるカメラを選んだものだと自分でも思う。

他にもっと簡単でお安いデジカメはいくらでもあったのに
どうしてもGRが欲しくなった。

用途は自分の趣味で主に風景や犬猫を撮るだけなのに、
高過ぎじゃないか?
と自問したけれども欲求に負けて購入してしまった。

それからはいつも持ち歩いては色々撮った。

道の途中の路地、誰もいない公園、道端の花、自分の影。

もちろん携帯カメラも使ったけど、
同じように撮ってもGRの方は別物?別格?

ずごく決まってプロっぽい写真が撮れる。

おもしろい、最高だと自己満足していた。

ただ、難を言えば旅行写真や集合写真などに不向きなのだ。
マクロはあっても、ズームがない。

なんて言うか思い出写真みたいなものに向いていないのだ。
色々考えてもう一台デジカメを購入した。

SONYのサイバーショットと最後まで悩んだが、
やっぱりリコーのCX-1に決めた。

思った通り普通に非常に便利な一台になった。

Ⅰシーンを切り取りたいときはGR,
観光や人物ショットはCXと使い分けていた。

この2台で何も不満はなかったんだけど、
なんか気になるやつがある。

それはチェキだ。

通常のポラロイドカメラより小さい
名刺サイズのインスタントカメラだ。

まずカメラの見た目がかわいい。
ポラだからちょっとピンボケみたいなレトロな感じもおもしろい。

その当時流行っていたミルキーペン
写真に書き込みしたりして楽しい。

どうしよう、欲しくなった。

これもね、我慢できずに購入しちゃいました。

その後INSTAX SHAREというカメラではないが、
スマホの画像をチェキフィルムで印刷できる代物も買った。

この頃にはもう携帯じゃなくてスマホだったよね。

みんながスマホで写真撮りまくる世界。

携帯からスマホになるまでの期間は非常に早かったと思う。

チェキの写真は名刺ホルダーに入れて持ち歩いたりしてた。

スマホのカメラ性能もどんどん良くなって
保存出来る量も相当あるから、

もうカメラは・・と思っていたんだけど、

孫が産まれた時、やっぱり一眼レフじゃないとと、
CANONEOSKISSのダブルズームをまた買ってしまった(笑)

まったく、
同じような思考回路の自分に呆れて笑ってしまうのだが、
それで産まれてから毎日のように撮ったり、
保育園の運動会の時に望遠で撮るのに燃えたりした。

カメラは娘にあげてたくさん写真を撮るように言った。

スマホは便利だけど運動会はやっぱ一眼レフの望遠だよと言って。

歴史は繰り返す・・のか?(笑)


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

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