記事一覧
歌詞短評/おやすみ/THE SPELLBOUND
彼らは多分に詩的だ。
余白があって、解釈して消化するのが難しいことがある。その分浮かぶ情景は豊かで、音像と相まって奥行きつーか、パースペクティブつーか、遠くまで連れてこられる感じがある。ここまでが僕のスペルバウンドへの前提条件。
この歌のおやすみは、時間的な意味合いを飛び越えている。「太陽の中でおやすみ」或いは、「TVは浮かんだままこの部屋を照らすだけ」とか。前者は開けた場所での日向ぼっこが浮か
2024/05/08
犬が死んで一年経った。
お前のことを考えたらまだ涙がぽろぽろ流れた。
昨日は途端に食欲がなくなって、風呂に入る気力も雲散霧消して、着替えもできずに眠りに落ちた。
あたたかいお前を抱えてうとうとするのが好きだった。
突風みたいに走るお前に負けないように一緒に走るのが好きだった。
慌てなくても誰も取ったりしないのに急いでご飯を食べるお前を眺めるのが好きだった。
暑い日に湿ったお前の鼻先が触れると冷
TENDER/BLUR/SUMMER
知らない人ばかりのところに流れ着いた、おそらく合流することは叶わない。とはいえ彼(ら)をいるべきに送り届けたという充足があった。
日は落ちきって、会場の光源が際立って浮かぶ、暑さはだいぶ和らいだが、ひといきれが少し苦しい。
予習はそこそこ、聞いたなという曲、聞いたっけ?という曲、止まることなく進んでいく。
もう少し英語が分かっていたらなとか思う、もう少し歌詞を知っていたらなとか思う、もう少し上