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【イベントレポ】2022.4.12小林味愛さん|地方と都市でしあわせが循環する社会とは?

本イベントは4月12日(火)に開催されたNext Action➔ Social Academia Project(通称NA→SA PJ)のなかで実施した、” カ タ ヤ ブ リ な 大 人 ” か ら 、 学び ・ 刺激を受ける講義のレポートです。

震災から約10年を迎え、新たにゴールデンエイジと呼ばれる16歳から29歳までの若者が次の10年の復興を実行していくためのプロジェクトであるNA→SA PJ。

この講義はNA→SA PJの参加者の心に火を灯し、一歩を踏み出すことを後押しすることを目的にしています。

日時:2022年4月12日(火)19時00分〜21時00分
場所:オンライン開催(ZOOM)
講演ゲスト:株式会社陽と人(ひとびと)代表 小林味愛様
司会:菅野采颯さん(ソフトバンク株式会社 CSR本部長期インターン)
参加者数:20名


1.開会の言葉

 一般社団法人パイオニズムの和田智行さんより開会宣言が行われました。

2.NA→SA PJ紹介
 Next Action→ Social Academia Project 事務局の根本李安奈さんより本プロジェクトについて説明がありました。

3. 講演者紹介
 和田智行さんより講演者の紹介を行いました。

4. ご講演
 株式会社陽と人(ひとびと)代表小林味愛様より30分間のご講演がありました。

 講演冒頭は自己紹介があり、その後キャリアや心掛けていることについてのお話がありました。社会人一年目は、職場で認められるために、議員のニーズに答えることを目的として国家公務員として働き始めました。

しかし、人の役に立つことを忘れ、出世競争に勝つことが小林さんの中で、仕事の目的となっていきました。そのような目的を持ったまま働く中で、現場のことが何も分かっておらず、机上の空論をしている自分に気づいた小林さん。

そんな時、東日本大震災が起こったことで、小林さんは「何か人の役に立ちたい」と人生で初めて思い、現在の小林さんの原点となりました。

 地域一人一人の人たちに向き合って、一人でも笑顔が見れるような仕事を地道にしていきたいという思いが芽生え、2017年から福島県国見町と東京都の二拠点生活を始めます。地域の人々を太陽で照らせるような会社にしたいという想いから、「株式会社陽と人」を設立。

農業の所得が上がらないことに着目し、規格外品の物流構造の仕組みを作りました。加えて、東日本大震災の風評被害により価格が上がらなかった福島県国見町の特産品「あんぽ柿」の柿の皮の再利用事業に取り組みはじめました。

その後、植物性由来の国産デリケートゾーンケアブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」を設立し、熱心に思いを伝え続け、商品を日本各地のショップに置くことに成功。 

これらの活動を行う中で小林さんは、「計画主義を内に秘めた学習主義」や、「競合しないこと」「ステークホルダーを重視する」という観点を持ちながら、社会的ニーズを捉え、分散した事業を束にして付加価値を生む事業体を生み出しました。

 最後に、小林様は自分の心がのっていないと、何も出来ないので、「できること」、「やりたいこと」、「必要なこと」これら3つを満たしていることが人生において重要であり、人生の長さは決められないが、濃さは自分で決められる。自分が本当に楽しいと思うことで地域をより支える存在になりたいと、語ってくださいました。

5. 質疑応答
 講演後、参加者より質疑応答がありました。その後参加者全員で感想の共有がありました。

6. ブレイクアウトルーム
 ブレイクアウトルームに別れ、講演を聞いた感想や影響を受けたことについて話し合いました。

7. 全体共有
 各ブレイクアウトセッションでグループ代表を1名選んでもらい、参加者全体にグループ内で話したことを共有しました。

8. 業務連絡
 今後のイベント情報などについて株式会社小高ワーカーズベースの根本李安奈さんより説明がありました。

9.写真撮影
 参加者で「Next Action➔ Social Academia Project」にちなんだ、矢印(→)のポーズで記念撮影を行いました。

10. 閉会宣言
 株式会社小高ワーカーズベースの和田智行さんより開会宣言が行われました。


イベントの感想

  • 自分自身が4月から社会人になった段階ということもあり、小林さんのご経験を社会人1年目から順を追って伺うことができ、とにかく泥臭く取り組むことなど今の自分に足りていないものを見つめ直すきっかけとなりました。また若い頃の経験の重要性も改めて実感しました。小林さんのご活躍が過去から積み重ね続けたことによるものと気づき、これからの私の行動にも活かすとともに小林さんのような人間になれるよう私も取り組もうと思いました。本日はたくさんの刺激をいただけるイベントをありがとうございました。

  • 地域の未利用産品を活かした商品開発をするに至った経緯や思いなど、大変勉強になりました。今は洗練されたブランドでも、泥臭くやっていったこともあったりと、励みになるお話でした。

  • 限られた時間で小林さんの歩んできたキャリア・やってきたことを知ることができ、小林さんの魅力的な話に加えて、真っ直ぐな言葉使いなども合わさって、自分の根っこの気持ち・自分に必要だと思うことについて参加前よりも敏感になれたような気がします。


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