ぽん

気がつけば手の中には何もなく老いていく両親と実家のゴミ屋敷だけ。果てしないゴミとの闘い…

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気がつけば手の中には何もなく老いていく両親と実家のゴミ屋敷だけ。果てしないゴミとの闘いに負けっぱなしのアラ還。 寂しく歪んだ子供時代をこじらせたACでHSPで自律神経失調とほほです。

最近の記事

完璧な1日

あれはまだ9歳の誕生日を迎える前の秋の日 海に遠足に行った 晴れていて青空で 砂浜は白く綺麗で 砂浜に埋めた宝物を探す「宝探し」が なんだかやたらと楽しくて 笑ってばっかりで 子供心に「今日は完璧な日」って思ったことを覚えている 次の日の夜 兄が亡くなった 家族はバランスを崩し 私も片羽をもがれたようで 笑わない子供になった 歪んだ大人になった 今年、節目の年になる 寂しい年忌になるのだけれど、日にちを決めようとしたら母が 兄の誕生日にしようと言い出して いろん

    • どれも正解で、どれも悪手で

      運とか運勢とか運命とかよくわからないのだけれど、生きていると「何かいろいろ重なるな」と思うことがあります。 3年前の夏の終わりからおととしの春、私は「1000本ノックを受けているようだ」と思っていました。打ち返しても打ち返しても球がくる。しかもいろんなところから、いろんな球種の。 最初の嵐にのまれている頃は自分もきっと興奮状態にあって、アドレナリンがぱあっと出てるのかあまりその状況を認識しないけれど、だんだん疲労もたまってきて「もう球なんて見たかねえ」「なのにまた来やがる

      • 家族

        先日母が小さな座椅子から後ろに転倒しかけて、危うく頭を柱に打ちつけるところでしたが大丈夫だった、ということがあったのですが、母の言葉は「なぜ笑わないの?」でした。 笑わないよ、頭を打たなくて良かったなとか痛くない?とかは思うけど。 お母さんは私達(父と私)が転んだら笑うの? 母は変な顔をしていました。 (だって家族じゃない) 心の中で呟きながら、少し寒々しい気持ちでいました。 父が今回「後発白内障」(白内障手術後の・・再発みたいなもの?)で視力障害が出て、目が見えに

        • 毒親育ちのラストマン最終回感想

          気がついたら号泣でした、最終回。 演技の上手い方達のドラマは見応えがあるー。ずっと目が笑っていなかった上川隆也さんが笑ってた。ぶっきらぼうな優しい手が息子の髪を撫でていた。 父が過去の過ちを認めた時、息子2人は何か支えがなければ立っていられない状態になった。上川さんが壁に寄りかかり、大泉洋さんが椅子に座り込むあのシーンは、家族だからなのだろうと思って見ていた。 大泉洋さんのラストの台詞は三谷版の源頼朝みがありました。政子。 オールアップのあと今は舞台を演られてるらしい大泉

        完璧な1日

          草臥れた

          草臥れた。 これはくたびれたと読むのですが、草っぱらで横になるよりおふとんで爆睡したい、いや問題は睡眠じゃないどっちかというとわんわん泣きたい、いや泣けばいいのかどうかもよくわからない。 始まりが何かも良くわからない。 一つ一つはきっと些末なこと。 父(軽い麻痺がある)の足に引っかかって転びそうなマットを何度注意しても敷きたい母にそれならせめて薄手でめくれにくいやつにして四隅にテープで固定をする折衷案を半笑いで却下されたり押し入れに長いこと熟睡していたデカい鏡を処分しようと

          草臥れた

          「めっちゃ美味しい」

          ぼんやりYouTube動画を眺めていたら、某お母様が作ったお料理にご家族が「めっちゃ美味しい!」と仰っていました。 それはとても美味しそうで、レシピはシンプルなのだけれどちょっとひと工夫のあるお料理。 そのとき何か違和感を感じたのですが、時間が経ってわかりました。ああそうか、長いことそんな台詞を聞いていないんだな、と。 高齢の両親に作る食事はそれなりに、たんぱく質を多めに入れたり野菜もなるべく、旬のもの珍しいものも、あまり固くなく食べやすく・・など自分なりに考えて作ってい

          「めっちゃ美味しい」

          絶望選手権(ゴミ屋敷編)

          こんなにすぐそばに絶望があるなんて、若い頃には思いもしなかった。・・・・いやきっと若い頃には若いなりの絶望があったのかもしれないけれど。 絶望は愚者の結論とか言うけれど、絵に描いたような愚者なのでしょっちゅう絶望している。しなやかさに欠ける思考、小さな器。 今日も今日とてゴミ屋敷と対峙していて、ここのところ体調も精神状態もいまいちで嫌になる。怒ってばかりの自分にもうんざりしているのだけれど、このプラトーを抜け出すきっかけがよくわからない。 ネットをうろうろしていると、い

          絶望選手権(ゴミ屋敷編)

          親孝行息子と呼ばれて

          先日のこと。 親を連れて出かけた先でちょっとした口論となった時に、「親孝行息子だから、」と言われました。 私、女性ですのん。 性的にも、戸籍的にも。 言い慣れない言葉を吐くとこうなるのですかね。 がっかり、というかげんなりです。 いいお天気ですね。 また。

          親孝行息子と呼ばれて

          ゴミ屋敷の片付けはまるで

          ♪空はまるで~君のように  青く澄んで~どこまでも~ ええとこれはあれだ、Monkey Magic。 じゃなくてゴミ屋敷の話です。 ゴミ屋敷を片付けて3年目。 思うのは、最初の頃はシンプルだったなと。 目に付く物、目に余る物からやっつけて手応えもあったし思い描く理想もあった。 怒ってはいたけれど。 ことごとく壊れて今、奥へ奥へややこしいところへと向かっていく片付けはまるで知恵の輪のような、ジグソーパズルのようなもつれた糸のような。 どんどんどんどんややこしくなる。

          ゴミ屋敷の片付けはまるで

          笑わない父の写真を見て笑えない私

          認知機能の微妙な父と旅行好きだけれどコロナ禍以来いろいろで旅行に行けない母をなるべく連れ出しています。そして桜や海や鰻や海鮮丼や、できる範囲でできることをしているつもりでいます。 今日は藤の花が綺麗でした。 見頃は終わってるかも、という前情報で行きましたが、凄く見頃でした。 何枚か写真を焼いて母に渡しました。 母はまだまだ元気で、今日も強めの毒をたくさん吐いていました。 それでもカメラを向けると母は笑ってくれるのですが、父。 スマホの写真を見る度、がっかりして悲しくな

          笑わない父の写真を見て笑えない私

          病は市にだせというけれど

          父の認知機能は微妙です。 急性期で入院していた終わり頃、退院(転院)日も決まっていたのに病院の先生から電話があり、「困ったことをなさるので、すぐに退院できないか」と言われました。詳細は教えてもらえなかったのですがどうも「セクハラ行為」があったらしく。 何やってんだ、クソ親父。 結局予定通りの転院にしていただいたのですが、退院日の看護師さんの冷ややかなこと。 急性期では抑制ベルトが外せず、リハビリ先ではマットが外せず、退院した今、人格は取り戻せたように思いますがやっぱり微

          病は市にだせというけれど

          メルカリのおもひで

          断捨離のツールのひとつとしてメルカリを使い始めて数年。 一時期はメルカリ内でほぼ自分の生活が回ってるんじゃ?という時期もありました。 世の中にはほんとにいろんな人がいるなあということがわかった、それが収穫です。 転売されてむむむと思ったり コメントすべてスルーな方 困った包装で送ってこられた方 少しのやりとりの中でお人柄の伝わる暖かい気持ちをくださった方 いろいろでした。 父が要介護になった際オムツを各種使っていたのですがおかげさまで排泄行動が改善し、オムツは不要にな

          メルカリのおもひで

          CRAZYに銘仙パッチワーク

          春ですね。 山笑う、と言いますが山が高笑いしてそうな新緑っぷりです。 前回書いたように私は弱っちいので自律神経が自律せず、副交感神経が副でなく、ドキドキクラクラウツウツします。 今日はお出かけ予定だったのですが色々あって、もう家のことも棚に上げてミシンをかけ続けていました。 不安な時は五感を刺激せよ、と精神科医樺沢先生が仰ってました。睡眠運動朝散歩。お日様大事。 今日も期外収縮で心臓がドッチンドッチンしていますが、これに気を取られるとますますドッチンするので、本日Cr

          CRAZYに銘仙パッチワーク

          動悸がドーキドキ♪

          弱っちい私の自律神経は時々自律しなくなります。 春先、新緑、木の芽時。 YouTubeで樺沢先生が仰ってる「夜勤はやめとけ」も聞かず、毎日プンスカ怒っている。 そりゃ色々乱れるわとは思うのだけれど。 先日草刈りをしていて「何かドキドキするなあ。今年まだ何回目かで慣れてなくて緊張してるのかしらん」くらいに思っていたのですが、仕事中に動悸がちょっとやばみになり、脈をとってみたらとんでるじゃあないですか、ズンドコズンドコ。あらあら。 体重増加はおいといて、一応糖尿病も高血圧も

          動悸がドーキドキ♪

          ゴミ屋敷畑編

          画像はお借りしました。ありがとうございます。あまりよろしくない内容の文に添えてごめんなさい。 先月、畑の冷蔵庫とタイヤを処分しました。 実家はど田舎ど僻地限界集落の、集落から離れた山の中にあるのですが、ふと気がついたらそこもゴミだらけになっていました。 父が作った農業用の小屋も。 すごいです。ケタが違います。 収集癖、という言葉も逃げていきそうな物の多さ。そしてなぜか畑にゴミが棄ててあり、その中にタイヤと小型冷蔵庫があったというわけなのですが。 処分、実に面倒くさい

          ゴミ屋敷畑編

          毒母とシンビジューム

          今年はシンビジュームが5鉢咲きました。 去年ムキになって液肥に置き肥に頑張ったからかな。 大ざっぱで面倒くさがりですが、シンビジュームだけ相性がいいです。 不思議な蘭です。親、祖父母のバルブから栄養を貰って育つ、何だか人間くさい蘭です。そしてちょっとやそっとでは枯れない強さも好き。 もともとは貰ったシンビが庭に放置されていて可哀想で、「これ来年咲かせる」と言った私への母の言葉は「咲くわけないじゃない、ほんと馬鹿な子ね」 江尻光一さんの本を買ってその通りに育てたら、ちゃん

          毒母とシンビジューム