見出し画像

病は市にだせというけれど

父の認知機能は微妙です。

急性期で入院していた終わり頃、退院(転院)日も決まっていたのに病院の先生から電話があり、「困ったことをなさるので、すぐに退院できないか」と言われました。詳細は教えてもらえなかったのですがどうも「セクハラ行為」があったらしく。
何やってんだ、クソ親父。

結局予定通りの転院にしていただいたのですが、退院日の看護師さんの冷ややかなこと。

急性期では抑制ベルトが外せず、リハビリ先ではマットが外せず、退院した今、人格は取り戻せたように思いますがやっぱり微妙です。
身体機能は、軽い片麻痺が残りました。

尊厳も
本人のプライドも理解できます。

それが少し歪んでいても。

危険のない範囲でなるべく思い通りに、やりたいことをと思い手を貸してきました。
実家は限界集落ですが、互いに良く知っているからこそ理解もしてもらっていますし、さりげなく目配り気配りしてくれています。

問題は、
子供の頃から父が嫌いな自分です。きっと。

仕事ばかり
付き合いばかり
趣味ばかりで
家族に振り向かなかった父

外面ばかり良くて
家の中では喧嘩が絶えず
怒鳴り声、暴力の日々

そんな父を介護する側になった私は、心からは優しくできないでいます。

病は市にだせというけれど、こんな私の心の歪みこそ、奥にしまって隠しているからますます濁って沈んでゆく。
父がため込んだものを片付けるのも、正直うんざりです。

光が見えずにいます。

ふう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?