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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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2022年6月の記事一覧

砂場

「前から言っていた通り、明日の一、二時間目の授業は学校からは少し離れてますが、中央公園まで行きましょう。」
「「「はーい!!!」」」
 教室中に、元気な子供たちの声がこだました。

 天野 笑璃(あまの えみり)は、小さい頃はお花屋さんになりたいと言っていたと、両親から聞かされていたが、物心がつく頃には学校の先生になるのが夢だった。
 周りからは、立派な仕事だけど大変そうな仕事だし、他にも道がある

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ニュース

 夕方という時間帯は、学生にとって一番幸せな時間と言っても過言ではないかもしれない。
 朝早くに起きて学校に向かい、昼頃まで授業を受け、しばしの休憩。そしてさらにそこから授業を受け、やっと解放される。
そこからは自由な時間だ。部活に行くもよし、バイトに行くもよし、遊びに行くもよし、もちろん勉強するもよし。
今日も今日とて連れ立って帰る勇樹と陽介。そこに英一の姿はない。
何も仲が悪くなったとかそんな

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カニ

 誰しも人生には挑戦の時がある。
初めてのことに挑戦する時。困難な壁に突き当たった時。新しい場所でスタートを切る時。
人はそうやって様々な壁を乗り越えて成長していくのだ。
今ここにいるクリスも例に漏れず挑戦の時を迎えようとしていた。
「じゃあそろそろ行こうか、クリス。」
「はい……」
「どうしたの、クリス?」
「いえ、私が言ったけど、不安がいっぱいなのです。」
「大丈夫だってば。」
 ほのかは笑い

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ジョーカー

「わあこれ、懐かしい。」
「まだそんなに経ってないはずなのに、もうすっかり昔のことのような気がしちゃうよね。」
 陽乃と涼は、何気なく見つけた小学校の頃の卒業アルバムを見返していた。
「そうそう、こんなこともあったね。」
「うわあ、これ涼ちゃんじゃない?」
「どれどれ?あ、本当だ、私だ。」
 そこには入学してまだすぐの頃の涼の姿。
「ちっちゃくて可愛い。」
「ええ、そうかなあ。」
「可愛いよお。こ

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