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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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2022年3月の記事一覧

プルコギ

駅前の商業施設は日曜日ということもあり、当然のように賑わっていた。
「やっぱりすごい人だね。」
「そうだな。」
「ほら、カラオケ屋って個室じゃん?だからついつい休みの日だって忘れちゃうよね。」
「そんなことないだろ。」
勇樹はツッコむ。
「カラオケもすごい待ってる人いたもんね。」
英一は、自分たちがカラオケ屋を出た時のことを思い出しながら言った。
「まあとりあえず楽しもうよ。」
三人は、目的地であ

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クレープ

「いやあ、疲れた。」
 店先に出ると勇樹は大きく伸びをしながらそうこぼした。
「本当、歌いっぱなしだったもんね。」
 英一のその言葉に陽介も頷いた。
「でも、たまにはこういうのもいいでしょ。」
「そうだな、普段遊ぶって言うと誰かの家でゲームになっちゃうからな。」
「じゃあ僕に感謝、だね。」
「それは癪に障る。」
 英一も笑いながら同意した。
「おお、英一も言うようになったね。」
「そうかなあ。」

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ルーク

学生にとって一日の終わりを告げる至福の鐘の音が鳴り響く夕方前。
みな我先にと荷物を持ち、各々の目的地に向かって行く。部室に急ぐもの、自習室に向かうもの、帰路につくもの。
そんな中、楽しそうに話しながら戯れる女子生徒が二人。彼女たちの目的地も既に決まっているようだが、どうやら片方の女子生徒が渋っているように見える。
「えー、本当に私が行っていいの?」
「うん、大丈夫大丈夫。」
「でも……」
「素直先

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ナチュラル

月曜日、多くの人間にとって一週間のうちで一番憂鬱な曜日。
五日間、働き、学び続けた者たちが迎える至福の週末を乗り越えた先に待っている、次の地獄への入口。
そんな月曜日、この教室に入ってきた男も他の者同様、憂鬱な顔をしていた。
「おお、九十九っち。おはよう。」
「ああ、おはよう。」
「どうした、英一。元気ないな。」
「まあ、色々ね。」
そんな英一からの返事を受けて、勇樹と陽介は心配になった。
「なん

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