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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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2021年9月の記事一覧

土鍋

 金曜日、仕事が終わる。これから待っているのは至福の二連休だ。不思議と家に向かう足取りも軽い。
 この二連休は珍しく和太鼓の練習が休みのため、本当の意味での二連休だ。
 帰って何をしようか、それはもう決まっている。
 家に着く。手洗いとうがいをしっかりとし、スーツから部屋着に着替える。よし、準備は完璧だ。
 俺は昨日の夜に届いた段ボールを開ける。うん、これだ。そこに入っていたのは、土鍋。ちょっとや

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「清志は、将来なんかやりたいことあんのか?」
 公民館での練習を終え、いつものようにみんなで片付けていると、竜さんは清志にそう尋ねた。
「将来、ですか。」
「ああ。」
「うーん……」
 清志は答えに困ってしまった。
 昔とは違い、今は太鼓という自分が打ち込めるものを見つけた。でもだからといって、将来的に何かやりたいことを見つけたわけではない。まだ高校生の清志にとって、将来というのははるか遠いことの

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角(つの)

「かたつむりっていう童謡あるじゃないですか?」
「大桃さん、私が聞きたいのはそんな話ではなくてですね、日曜日にクラスメイトと遊んだという話なんですよ。」
「先生いいですか?物事には順序ってものがあるんです。いいから、聞いてくださいって。」
「わ、分かりました。」
 樽井は椅子に座りなおし、今一度姿勢を正した。
「かたつむりっていう童謡、先生もわかりますよね。」
「ええまあ。でんでん虫虫かたつむり、

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スポーツ

「じゃあ高森、乾杯のあいさつやってくれよ。」
「え、俺がすんの?」
「そりゃあそうだろうな。」
 初芝がそう言って笑う。
「頼むよ、幹事さん!」
 照井も調子よくそう言った。
「まあそれじゃあ……」
 高森は渋々ジョッキを持ち上げる。
「それでは、久しぶりの再会を祝して、乾杯!」
「「乾杯ー!」」

 ここは都心にあるスポーツバー。
 高森は久しぶりの飲み会の会場として、学生時代に何度も足を運んだ

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