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おじいちゃんの足を探したかった 3
結論から言うと、祖父の軍歴を証明する記録は残っていなかった。祖父が従軍したのは日中戦争だったからか、懐かしい地元のイントネーションで話す県職員さんから電話がきて「こちらには○○さんの記録は昭和三十ナントカ年(忘れた)から恩給の支給が開始された、ということしか残っておりません」とのことだった。実家を大捜索すれば何か手がかりになるものが出てくるかもしれないけど、実家は幼稚園児と小学生を抱えた主婦がカジ
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何をいまさら、という感じだけどインターネットとは本当に便利なもので、色々な情報が簡単に手に入るようになった。数年前、Twitterか何かで「軍歴証明書」という、その人が戦時中にどこの部隊に居たか、どこに出征していったのか、や階級などがわかるものを調べることができる、ということを知った。
陸軍に所属していた人は本籍地の都道府県の福祉部など、恩給関係を扱っている部署、海軍に所属していた人は厚生労働省
おじいちゃんの足を探したかった 1
大正の初めのほうに産まれた祖父は、私が物心ついた頃から片足がなく、松葉杖を使って移動していた。それで散歩もしていたし、車も運転していたし、(AT限定の免許の制度が始まる前からAT限定だった)片足がないというだけでごく普通の暮らしをしているごく普通のド田舎のおじいちゃんだった。
中国に戦争に行って、機関銃で撃たれて足をなくしたそうだ。
いわゆる「傷痍軍人」というもの。何年か前に傷痍軍人でつくる
突然、家を建てるかもしれなくなった 3
土地探しをしている我が家、営業さんには「100点満点の70点あれば買いです。土地は1点モノなので逃したら二度と同じものは買えません」と言われた。近々、地元に家が完成予定の弟夫婦にもハウスメーカーをどう決めたか、土地はどうやって決めたか聞いてみたところ、弟夫婦は自然災害に強そう(水害や土砂災害など)な場所で小学校(弟夫婦のところは保育園児がいる)が近いことをポイントにしたそうな。そして「100点
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住宅展示場できれいなモデルハウスを見て、後はハロウィンジャンボで当てた札束を握りしめてハンコ押せばいいんだろ?ぐらいの気持ちでいたが、問題は土地。どうしても息子が通っている小学生の学区内で建てたいのだけど、このハウスメーカーでは分譲地を持っていないのでまずは土地を用意しないといけない。このエリア、もともと売り地が少ない。あっても間口が狭すぎて家を建てるのには不向きな形状だったり、近隣の建物が迫って
もっとみる突然、家を建てるかもしれなくなった 1
街がハロウィンの飾りであふれている頃だった。夫が数日前からネットでやたらと近隣の不動産情報を見ていた。我が家は夫婦、小学生の息子、幼稚園児の娘の4人家族、来春からは娘も小学生に入る。現在は賃貸の3LDKだがこれから必要になってくる娘の勉強スペースや学用品置き場を考えないといけない。
というわけで夫が大規模模様替えをするぐらいなら広い家に引っ越せばいいとでも思ったのかどうかは知らんけど、本当に軽