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育休+ジジババ=最強∵おおかみジジの耳に念仏

さて、何から書いたら良いのやら
…と迷うくらい、こぶた達の育児においてお世話になった二人
おおかみジジとおおかみババ

これまで、夫婦交代で育休してハッピー♬
みたいに書いてきたけど、おおかみ夫妻だけだったら、育児でここまでハッピーになれたものか…
はなはだ怪しいところがある

おおかみ夫妻の育児は、ジジババに助けられたところが山のようにある

ジジは長男ウーの誕生とすれ違いにこの世を去り、
ババも今は施設で暮らしている

この2人の人生の最後に、こぶた達の育児があったこと
それはジジババにとって良いことだったのか、はたまた迷惑だったのか

今となっては聞くこともできない、聞いても分からない

けど、こぶた達と一緒の、ジジババが笑顔な写真が沢山あることは、おおかみを少し安心させる


ジジの遺影は、長女ブーを膝に抱っこして撮った写真からトリミングしたもの。難しい性格だったジジが、満面の笑顔で写ってた

孫のブーが生まれ、少し大きくなると、ジジは

「女の子の遊ばせかたが分からねえんだよなぁ」

が口癖になった
次女のフーが生まれると、さらに頻繁に口にするようになった

それもそのハズ。ジジの子はおおかみとその弟で男兄弟。おおかみのいとこも全員男。ジジ自身は兄との2人兄弟。どこを見ても男の子だらけ

ブーはおおかみ家に数十年ぶりに生まれた女子おなごだった


ジジは、幼少のおおかみにはやたらと厳しかったらしい

おおかみの記憶はかすかだけど、ババが言うには3歳の泣きじゃくって逃げるおおかみを追いかけまわし、マジで叱っていたそうだ

なので、幼少期のおおかみにとって、ジジはおっかない存在だった

ところが。おおかみが大きくなると、ジジは

「おおかみは言いだしたら、俺の言うことなんて聞かねぇからなぁ」

と、ババに愚痴っていたらしい。まあ、小さい頃の反動ってやつだろう

ところがところが。ババまで

「おおかみちゃんは言い出したら聞かないからねぇ~」

と、こぶた達にこぼしちゃったから、これはおおかみの習性のようにされてしまった

赤ずきんちゃんの声が良く聞こえるように、大きな耳をしているのに…


そんなジジ、女の子の遊ばせかたを知らなかったからなのか
あるいは、孫と言うものはやっぱり可愛いのか

ブーとフーの2人を甘やかし放題だった

特にフーは、カゴを持ったジジをたずさえてダイエーを闊歩するシーンが、近所のママさん達にしばしば目撃された
ジジの持つカゴにバッサバッサとお菓子を放り込むフーの様子は、瞬く間に近所の評判となり…

「やさしいおじいさんでいいわね~」

と、おおかみやママぶたは羨ましがられ、苦笑いで返すしかなかった


おおかみ的には、女の子だからといって甘やかすのはよろしくないなぁと考えていた。ので、

「夕方になったらお菓子あげないでね」
「欲しがるからって、ホイホイおもちゃ買わないでね」

とかジジに何回もお願いしたのだけど…ジジもおおかみの言うことを聞かなかった

…似たもの親子である


おおかみは困った。けれどもここで揉めるのはよろしくない

こぶた達はまだチビっちゃいけど、おおかみとジジが不穏になればきっとトントントントンヒノノニトンのように危険を察知するに違いない

インド人に「You の Flexibility は素晴らしい!」とおだてられて、仕事の納期を気前よく延ばすような性格のおおかみ。ここでも Flexibility を発揮して…

あきらめた💦

だって、いくら言っても無理だもの
揉めて得することないし

あきらめてからは、こぶた達を甘やかすのはジジババの役目
必要なことをしっかり教えるのはパパの役目と割り切った

悲しかったケド

ママぶたは…良くも悪くも我が道を行ってた
まあ、それが良いところでもあり、悪いところでもあるから仕方なし


なので、クリスマスプレゼントもジジババはこぶた達の欲しがるものを与え、パパは親が与えたいものを買ってきた。サンタは微妙なラインを攻めてた

ちなみにこのサンタは2022年現在、いまだにおおかみ家に出没している
もうフーは22歳、ウーは19歳だといふのに…

2023年は末っ子のウーも20歳で成人だから、サンタも引退だろう


ジジババの家には常にお菓子が常備されてたけど、おおかみ家にはあまり置いてなかった

もっとも、ジジババの家にお菓子が常備されてたのは、おおかみがこどもの頃から。ジジが無類のチョコレート好きだったからだ

最後に入院したときも、ジジの枕元には”明治ミルクチョコレートBOX 120g”が何箱も置かれていて、お見舞いに来るこぶた達に大量に振舞われた


こういった状況もあって、こぶた達はジジババの家が大好きだった。いつも喜び勇んで出かけ、行きたくないとごねるなんてことは一度も無かった

週末になると、代わる代わるお泊りに出かけてた

だから、何かあって、いや、何もなくても、こぶた達をジジババに預けることに心を痛めることはなく。おおかみとママぶたがひとときの休息を頻繁にとれたことは、育児ハッピー化計画において重要なポジションを占めてた


ジジババとパパママが意思疎通をするのは大事
ジジババがパパママの育児方針を知っていることも大事

でも、今になって考えると、周りの大人たちが同じようにこぶたに接することばかりが良いとも思えない

いろんな大人が周りにいて
甘やかす人がいて、厳しい人がいて

こぶた達はちびっちゃくても良く見てる

そして相手によって態度を変えていく
異なる相手に対して、異なる対応が必要ってことを学んでいく

おおかみと買い物に出かけても、お菓子を勝手にカゴへポイポイしない

…知らない間に入れられて、レジで気づくこともあったけど…したたかだ…
でも、それも生きていくためには必要な技かも知れない…

みんながみんな、マニュアルに則ったように同じ対応をこぶた達にとっていたら、こぶた達の反応もマニュアル的になってしまうだろう

生まれてからすぐに沢山の大人に囲まれ
いろいろな接しかたをされたこぶた達は幸運だった

ジジとおおかみが、互いに相手の言うことを聞かなかったのが良かった…のかも知れない


末っ子のウーは、ジジとこの世を共にしたのはわずか3週間だった

ジジが生きていれば、遊びかたを熟知していた男の子と、おもう存分に遊んでくれたに違いない

そして男の子には厳しく接していただろうか。幼少のおおかみに接してたように

その答えは、おおかみがジジになったときに分かりそうな気もする
そのためには…長生きしないとね~

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