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相手を「理解する」って難しい

最近、パーソナルトレーニングから、ホットヨガに切り替えました。
この前腰を痛めてしまって、接骨院にかかったところ、体質的に筋トレより柔軟性を上げるものをやったほうがいいよと言われたのがきっかけです。

もう通って1ヶ月と少し位ですが、ヨガも種類があるしストレッチやピラティスなど、いろんなプログラムがあって飽きない。ヨガをするのも、暑い空間で思いっきり汗をかくのも、心身ともにデトックスできる感じがして、とても気に入っています。


……で、そろそろ本題に入るのですが。(笑)
そんなホットヨガのスタジオプログラムに「バレトン」というエクササイズがあります。

これはバレエとヨガとフィットネスを組み合わせたエクササイズなのですが、まあこれが難しい!特にバレエ!(笑)

私はバレエ未経験者なので、そうなることは分かっていたので凹んだりはしないのですが、バレエパートに入ったとたんにおいていかれるし、ポーズが不格好だし。

動画などで見るバレリーナさんは軽々と足を90度とか、人によっては180度以上上げる人もいますが、私はせいぜい50度前後。脚を上げたままキープなんて出来ません。(笑)

一方、インストラクターの先生はバレエ経験者のようで、
ポーズもキレイだし、脚の角度も、気を抜くとむしろ高く上がってしまうくらい軽やかな足運び。(きっと生徒に合わせて角度を調整してくれているんだと思います)


もう少し簡単にポーズが決まると思っていたのに……


見るとやるとでは大違いだぜ!!


と、とても感じます。


そしてこういう想像とまったく違う結果になるような経験をすると、
「自分でやってみてよかったな」と最近強く思うのです。


そのきっかけはこちらの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本です。

この本は、イギリスで生活する日本人の筆者とイギリス人の夫の間に生まれた息子さんのお話がまとめられたノンフィクション。


そこで出てくる「エンパシー」という言葉についての章があります。

「エンパシー」は、日本語では他者の喜怒哀楽の感情を共有すること、とされています。


近い意味の言葉として「シンパシー」という言葉があります。
それとはどう違うかと言うと、「シンパシー」は同じ立場や境遇の人に共感したり同情する感情とされています。

一方「エンパシー」は同じ立場や境遇じゃない人に共感したり同情する感情だというのです。


この話は、筆者の息子さんの学校の課題で出た「エンパシーとはなにか?」という問題の話から始まるのですが、息子さんはこう答えます。


「自分で誰かの靴を履いてみること」


筆者の息子さんは「相手の立場になってみる」ということを、この言葉にまとめたのです。なんて的確で、知的な答えなんだろうと思いました。


日々エンパシーを意識して、相手の立場になって考えているとしても、どうしても実際の相手の立場や感情とズレが出てしまうことは、よくあると思います。



さっきのバレトンの話に戻るのですが…(笑)
私自身、バレエに憧れがあるし、小さい頃からとても大変な努力をされ、今舞台に立って踊られていると想像し、尊敬の念を持ってダンサーさんや動画を見ています。

でも、実際にバレエをほんの少し体験してみると、自分の想像を越えたハードさがあったりするわけで。


相手の立場になることや、相手の境遇や感情を理解して共感するって、本当に難しいことなんだなって気付かされるのです。



身も蓋もないことを言えば、
自分の境遇や感情、そしてそれをどう受け止めているかを周りに100%理解してもらうことは難しいし、その逆も難しいと思います。


だからといって、
相手を理解しようとすることを止めてしまったら、
そこですべてが終わってしまうような気がするのです。


とても手間がかかるし、面倒くさいし、
理解できないことも多くあるかもしれないけれど、
相手の立場になることは忘れない。


そういう姿勢でいたいな、と強く思ったのでした。




最後まで読んでくださってありがとうございました!


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