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残念な盲人の心暖まらない話

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2021年6月の記事一覧

見えなくてもパソコン

私が最初にパソコンに触れたのは盲学校を卒業してから。

つまり私にとってパソコンは見えなくなってからの文化であり、見えていた時の経験
は全く役に立たなかった。

しかも根っからの文系人間である私にとって機械類は最も避けて通りたいものであっ
た。

そんな私がなぜパソコンをやろうかと思ったかと言うと、たまたま家から5分くらい
の所で全盲の先生が視覚障碍者にパソコンを教えてくれる教室をやっていると教え

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見えなくてもスマホ

最近のデジタル技術の発展は著しく、パソコンに四苦八苦していたら今度はスマホが
出てきた。

このつるつるの板をどうすればいいのだ。

音声が出るからと言ってなんでも見える人のように使いこなせるかと言えば大間違い


でも映画の音声ガイドやかざすだけで文字を読んでくれるアプリやナビゲーションア
プリなど、明らかに習得すればお得感満載のアプリがたくさんある。

これはまたどうにかせねばなるまい。

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見えなくてもスキー

どうやらオリパラは決行という事らしいのでスポーツにも言及しようと思う。

かく言う私はアニメオタクなのでスポーツとは対極にいる。

それなのに子供のころは親が良かれと思い、スキーやらキャンプやら水泳やらに行か
され、それらすべてが今もトラウマになっている。

運動能力が低い上、目も悪かったのでスキーはスクールの列からはぐれて遭難しそう
になったりリフトの鉄柱の周りの穴に落ちたりした。

そんなこん

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激烈!障碍者による障碍者差別

障碍者差別と言うと、たいてい健常者対障碍者と言う構図で語られる。

確かに障碍者になってからは就職先で溝を感じることは多かった。

それでも、障碍者差別があるだろうことは織り込み済みだったし、見えるものが情報
の80%の世界で生きている人たちとは根本的に文化が違うから仕方がない部分も多
いかなと思っていた。

中には純粋な悪意で仲間はずれにする人もいたが、そういう人は往々にして次元が低
く、障害の

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