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【完全公開はnoteだけ!!】しっかり整理整頓!情報収集の素:ヘンダーソンの看護の基本となるもの


2024.3.30更新

はじめに

 今回はより良い情報収集を行える様にヘンダーソンの看護の基本となるものを整理しました。ヘンダーソンの看護の基本となるものを次の3つにまとめています。

1.情報収集する内容
2.どんな事をアセスメント(評価)したいのか?
3.関連する看護計画

そもそもなにをアセスメントするんだっけ?
とりあえず情報はとったけど、この情報はどこのパターンに入れるんだっけ?
どんな計画に使えるの?
と迷ったらこちらの表をお使いください。

ヘンダーソンの看護の基本となるものとは

 ヘンダーソンの看護の基本となるものはヘンダーソンがまとめた看護理論です。すごく簡単に説明すると次の様になります。

ヘンダーソンの理論
 人間には14の基本的欲求があります。この14の基本的欲求のすべてが充足され、自身の体力・意志力・知識により自立して生活していれば健康と言えます。しかし、常在条件(年齢、気分、社会的状況や身体・知的能力など)や病理的状態(病気や手術など)の影響によって、基本的欲求が未充足になり、自身の体力・意志力・知識が不足し自立した生活ができなくなる事があります。この状態が病人です。
 看護師は14の基本的欲求を満たせる様に健康あるいは健康の回復の一助となれる様に援助する役割があります。基本的欲求が未充足になり、自身の体力・意志力・知識が不足し自立した生活できていない人ができるだけ早く自立できる様に手助けしましょう。

 ヘンダーソンの看護の基本となるものでは、14の基本的欲求が充足しているか未充足であるかをアセスメント(評価)するための情報が求められます。

ヘンダーソンの理論 図解

ヘンダーソンの看護の基本となるもの(常在条件、病理的状態、14の基本的欲求)一覧表

※noteの機能の都合により表は画像となりますが、下記にあるExcelダウンロード特典で同じ内容の表をダウンロードできます。

※情報収集する項目、アセスメントしたい内容、関連する計画はこの限りではありません。また、各項目は患者の状態や状況により違う領域に入る事があります。決してこの表に固執して時間をロスしない様に注意し、患者の状態や状況に応じて臨機応変に調整してください。

常在条件

常在条件

病理的状態

病理的状態

正常に呼吸する

正常に呼吸する

■関連する看護計画

非効果的呼吸パターン

非効果的気道浄化(成人)

非効果的気道浄化(小児)

人工換気離脱困難反応

安楽障害:急性疼痛

安楽障害:慢性疼痛

適切に飲食する

適切に飲食する

■関連する看護計画

もっと詳しいセルフケア不足(食事)

身体損傷リスク状態:誤嚥・窒息

嚥下障害

嚥下障害誤嚥リスク状態

口腔粘膜障害(リスク状態)

安楽障害:悪心・嘔吐

過剰な栄養摂取・肥満、栄養バランス異常

栄養摂取不足、栄養バランス異常(成人)

栄養摂取不足、栄養バランス異常(小児)

栄養促進準備状態

母乳栄養中断

非効果的母乳栄養

非効果的乳児哺乳パターン

効果的母乳栄養

体液量過剰

体液量平衡異常リスク状態

体液量不足

体液量不足リスク状態

身体の老廃物を排泄する

身体の老廃物を排泄する

■関連する看護計画

便失禁

知覚的便秘

便秘(成人)

便秘(小児)

便秘リスク状態

下痢(成人)

下痢(小児)

排尿障害

尿失禁

尿閉

もっと詳しいセルフケア不足(トイレ動作)

移動する、好ましい肢位を保持する

移動する、好ましい肢位を保持する

■関連する看護計画

身体可動性障害:急性期

身体可動性障害:回復期

廃用症候群(またはサルコペニア)

関節拘縮

関節拘縮リスク状態

セルフケア不足:食事/入浴/更衣/排泄

もっと詳しいセルフケア不足(移乗)

もっと詳しいセルフケア不足(移動)

術後回復遅延

消耗性疲労

活動耐性低下

ベッド上移動障害

皮膚統合性障害:褥創

皮膚統合性障害:褥瘡リスク状態

徘徊

安楽障害:急性疼痛

安楽障害:慢性疼痛

眠る、休息する

眠る、休息する

■関連する看護計画

不眠

入眠困難

昼夜逆転

睡眠剥奪

睡眠促進準備状態

適切な衣服を選び、着たり脱いだりする

適切な衣服を選び、着たり脱いだりする

■関連する看護計画

もっと詳しいセルフケア不足(更衣)

安楽障害:急性疼痛

安楽障害:慢性疼痛

身体可動性障害:急性期

身体可動性障害:回復期

衣服の調整と環境の調整により、体温を正常範囲に保持する

衣服の調整と環境の調整により、体温を正常範囲に保持する

■関連する看護計画

非効果的体温調整機能

高体温(発熱)

低体温(低出生体重児)

身体可動性障害:急性期

身体可動性障害:回復期

自律神経過反射(リスク状態)

身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する

身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する

■関連する看護計画

もっと詳しいセルフケア不足(整容)

もっと詳しいセルフケア不足(入浴)

皮膚統合性障害リスク状態(成人)

皮膚統合性障害リスク状態(小児)

皮膚統合性障害:ストーマ周囲の皮膚障害(リスク状態)

安楽障害:急性疼痛

安楽障害:慢性疼痛

疼痛自己管理不足

環境の危険因子を避け、また、他者を傷害しない

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