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2020年6月21日 23:21
快適で便利な都会に暮らしていると、ときどき、生きていることを忘れる。屋内はいつも適温に保たれ、外では常に人の目に触れながら出歩き、一人の自室ではインターネットを介して外界と接続する。自分をプロデュースしてオリジナル化したり、自分を始点として世界へアクセスしたりするうちに、自分という存在感がどんどん膨張して肥大化し、社会とのバランスを保つためのコトやモノでいっぱいになっていく。それ自体は決
2017年9月3日 19:18
一番落ち着く場所はと聞かれたら、迷わず、本のある場所と答える。 書店、古本屋、図書館、ブックカフェ。 旅先で泊まった宿に本が置いてあると、じんわり嬉しい。 本のある場所は、空気のなかに、山ほどの知識や生き方や物語やことばが充満していて、それらがひしひしと身を包み、私という存在は小さく小さく萎んでいく。 世の中にはこれほどたくさんの知らないことがあって、それらは決して完全制覇できるもの