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無病息災を祈って琉球料理「フーチバー ヤワラジューシー」

はいたい。琉球ごはんの瑞樹です。

私は「日常になじむおいしい琉球料理」をテーマに、琉球料理を研究しています。
琉球料理には、現代を生きる私たちの心と体に必要な要素がぎゅっと詰まっています。体のお悩みがある人、心に少し元気が足りない人に、沖縄県外に住む私でも実践できる方法にアレンジした「琉球ごはん」でアイディアやレシピをお届けしたく、発信をしています。


1月7日には、七草粥を作り、家族の健康をお祈りする文化がありますね。
みなさんは作りましたか?

沖縄にはそのような文化はないのですが、私はこの風習が大好きで。
味の濃いご馳走が続き疲れた体と舌をリセットしてくれること、
おかゆを食べて健康を祈る、というのも日本らしくて奥ゆかしくて、素敵だなと感じます。

我が家は、沖縄のお粥を作って、お祈りしました。
よもぎのたっぷり入った「フーチバー ヤワラジューシー」です。

よもぎの効果効能

ウィキペディアや本の受け売りですが、よもぎの薬草としてのはたらきには、風邪予防や咳止めの他、冷えや生理痛など女性特有のお悩みに効果が高いそうです。

近所のあぜ道で収穫


漢方薬では「ガイヨウ」という生薬として、止血や鎮痛の目的で使われているそうです。

沖縄では「フーチバーヤワラジューシー」は、風邪の時の療養食としても「カチュー湯」とならび、お馴染みのメニューです。(カチュー湯はかつお節にお湯をかけただけのシンプルな料理)
食欲がない時にサラッと食べられて、よもぎの苦味が心地いいのです。体が喜んでいる、って感じるから不思議です。

普通のジューシーとの違い

琉球料理でジューシーといえば、豚肉や野菜とだしで作る炊き込みごはんです。

ジューシーをお粥仕立てにしたのが「ヤワラジューシー」です。

ヤワラ=やわらかいの意味です。
ボロボロとしているので「ボロボロジューシー」とも呼ばれています。

フーチバーヤワラジューシーの作り方

琉球料理の伊是名カエ先生のレシピを参考にしつつ、手に入りやすい豚こま肉を使いました。

材料(2〜3人分)
生米…200g
かつおだし…1400cc
豚こま肉…120g
フーチバー…40g
沖縄の海塩…小さじ1
しょうゆ…小さじ2
作り方
①お米は洗い、ざるにあげる
②よもぎをたっぷりの水と一緒にボウルにいれて洗う。この時に手を使い、ぎゅっぎゅっと握るようにするとよもぎに傷がつき余計なえぐみが取れるそうです。
③豚こま肉は小さめの一口大に切る。
④鍋に材料を全て入れて強火にかける。
⑤沸騰したら弱火にしあくを取り除く。蓋をして15〜20分煮る。
鍋に入れて、コトコト煮込む
工程写真はこれだけ


よもぎの香りがします

元のレシピよりだし汁を200cc少なめにして、お箸でいただける仕上がりにしました。

おいしい

実はこの日は、ウイルス性胃腸炎の治りかけの時でした。
口の中にふんわりとよもぎの香り、舌に残るは心地よい苦味。かつおだしと豚肉の旨味が相まって、じんわりと染み入る美味しさでした。

そして、お椀いっぱいをあっという間に完食。
気づくと体がポカポカして、着ていたニットを一枚脱ぎました。よもぎの効果ってすごい。

そういえば何年も前に、婦人科のお悩みがあり「よもぎ蒸し」を何度かうけたことがあります。
体の中からポカポカして、お腹が軽くなる感覚を味わったことを思い出しました。

やっぱりよもぎってすごいな。

少し体調がすぐれないな、という時にぜひ食べてみてくださいね。

それでは今週もよんなーよんなーでいきますね。

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