(書評 前編)投資で一番大切な20の教え~賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス 日本経済新聞出版社

(書評 前編)投資で一番大切な20の教え~賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス 日本経済新聞出版社

takasi

トピックス
・本との出会い
・本の構成、内容
・より詳しい内容

・本との出会い
作者のハワード・マークス氏は、オークツリーという米国の資産運用会社を立ち上げ経営している人物。経営する会社は米国市場に上場し、著名投資家のウオーレン・バフェットもこの本を推奨していることから購入し、読了した。

・本の構成、概要
本のテーマは、”はじめに”で書かれている通り、投資がいかに複雑であるかということを明確にすること。
とりわけ、いかに投資リターンを達成するかより、リスクをいかに限定するかに多くのページが割かれている。
リスクについては、理解→認識→コントロールすることを3章を使って説明しており、そのあたりの理解を深めたい読者向けだろう。
構成は、まず投資が行われる市場環境が語られ、続いて投資家と成否を左右する要素、成功確率を高めるためにすべきこと、最後にそれらが要約されている。

・より詳しい内容
タイトルにあるように20の教えが出てくるのでかいつまんで紹介するが、記事を3回に分けて紹介する。
まず第1章”二次的思考をめぐらす”と題し、その特徴を市場平均より優れたパフォーマンス達成の為に、標準的でない見通し、ポートフォリオを持たなければならず、その見通しはコンセンサスより正確でなければいけないと言う。

続いて2章”市場の効率性とその限界を理解する”では、主要投資アプローチの違いを要約しており、バリュー投資とグロース投資を特に対比し、一般論としてグロース投資は成功した場合にリターンが増大する一方、バリュー投資は成功した場合でもリターンはより安定的。
作者自身重視するのは、ドラマチックさより安定性ということで、バリュー投資を選ぶ。

第3章”バリュー投資をおこなう”では、下げ相場でも利益をあげるのに必要不可欠な条件2つをあげている。
1つが本質的価値に関する見解を持っていること。もう1つがその見解を我慢強く持ち続け、たとえ値下がりでまちがっているような気にさせられても、買うこと。

第4章”価格と価値の関係性に目を向ける”では、投資収益が得られる方法として、以下4つあげており、資産を本質的な価値を下回る価格で買うことが最も信頼性があるという。
・資産の本質的な価値の増大で利益を得る
・レバレッジを利かせる
・保有する資産を本質的な価値を上回る価格で売る
・資産を本質的な価値を下回る価格で買う

ここからは、最初に述べた通り本書の見所で、リスクに関する考え方が説明されている。
まず第5章”リスクを理解する”では、損失の確率を数値化するのが難しい点を考慮すると、リスク調整後リターンについて客観的指標を求める投資家にできるのは、シャープレシオに注目することぐらいと指摘。
シャープレシオは、ポートフォリオの超過リターンをポートフォリオの収益率の標準偏差で割った比率で、ある程度合理性を持っており、今あるなかでは間違いなく最良の指標と一押しする。

続いて、7章”リスクをコントロールする”では、良い運用の定義として、図表を使ってほとんどの市場観測者はベンチマークと同水準のリスクをとって、高い収益率を達成できると考えている。
作者自身は、ベンチマークより低いリスクをとってベンチマークと同水準のリターンを達成することと考えている。

(中編に続く)

尚、今回の書評も活かし、11/4にNPマガジンオフ会、読書会を開催します。

オフ会(先着5名限定) NewsPicks マガジン読書会@仙台
https://eventon.jp/14995/

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2018年10月にnote始め、同12月に中断。 現在はてなブログで執筆中。https://www.investor-2018.com/ きっかけを得たら、noteも再開予定。