(書評 中編)投資で一番大切な20の教え~賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス 日本経済新聞出版社

(書評 中編)投資で一番大切な20の教え~賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス 日本経済新聞出版社

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前編(https://note.mu/np0/n/n530d75f44f3a)の続き

本のより詳しい内容
前編で紹介した章に続き、8章”サイクルに注意を向ける”では、信用サイクルが生まれるプロセスを解説している。
スタートは、経済が好況期に突入することで、そこから順を追って、金融機関が要求リターンの引き下げ・与信基準の緩和・資金供給の拡大・契約条件の緩和を行う所までが上昇局面。
下降局面へ反転する際は、損失を出した貸し手が意欲を失い、融資姿勢を消極化させる所から始まり、企業が資本不足に直面しはじめて、債務の借り換えができなくなり、債務不履行や倒産が起き、景気後退を招くまでを説明。
かなりつまんで引用したので、詳しく知りたい方は是非本書を手にとって欲しい。

第9章”振り子を意識する”では、あるベテラン投資家の強気相場に至る三段階のプロセスが紹介されている。
・先見の明がある一握りの人が状況がよくなると考え始める
・次に多くの投資家が実際に状況が良くなっていることに気づく
・最後に全ての人が状況が永遠に良くなり続けると思い込む

第10章”心理的要因の悪影響をかわす”では、心理的要因が具体例を伴って、6つ紹介されている。
1. 金銭欲・強欲
2. 恐怖・パニック
3. 論理、過去、伝統的規範を無視してしまう人々の性向
4. 多数派の見方に同調する傾向
5. 嫉妬
6. うぬぼれ

続く第11章”逆張りをする”では、究極的に儲かる投資行動は、逆張りすることだと言う。周りがみな売っているときに買い、周りがみな買っているときに売るのである。これは孤独で、居心地の悪さを感じる行動だ。
そして更には、逆張り投資家として、願わくば用心深さとスキルを携えて、落下するナイフを掴みにいくのが仕事だからこそ、本質的価値と言う概念が重要を意味を持つと。

そして第12章"掘り出し物を見つける"では、割安な資産を見つけ出すことに関して、一言でまとめて、たいてい周りのほとんどの人が気づいていないものの中から見つかると言う。
誰もが良いと感じ、喜んで買おうとするものには、お買い得価格はつかないと。

・第13章”我慢強くチャンスを待つ”では、最高の投資機会は、資産の保有者が投げ売りするときに訪れ、危機時にはそのような保有者が多数現れるとき。例えば以下の3つがある。
・運用するファンドで解約が生じている。
・ポートフォリオの構成資産が、最低信用格付け基準や投資比率上限など投資ガイドラインに抵触する
・保有資産の担保価値が融資機関との契約で定められて水準を下回り、証拠金の追加預け入れ請求を受ける。

(後編に続く)

尚、今回の書評も活かし、11/4にNPマガジンオフ会、読書会を開催します。

オフ会(先着5名限定) NewsPicks マガジン読書会@仙台
https://eventon.jp/14995/

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2018年10月にnote始め、同12月に中断。 現在はてなブログで執筆中。https://www.investor-2018.com/ きっかけを得たら、noteも再開予定。