(書評 後編)投資で一番大切な20の教え~賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス 日本経済新聞出版社

(書評 後編)投資で一番大切な20の教え~賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス 日本経済新聞出版社

takasi

前編(https://note.mu/np0/n/n530d75f44f3a)、中編(https://note.mu/np0/n/n42a9a3834722)の続き

・本のより詳しい内容
前編、中編で紹介した章に続き、残り5つの章の見所を紹介する。

まず14章”無知を知る”では、引っかかったフレーズとして予測に関する考察がある。
それはジレンマを示していて、投資の成果はすべて将来、何かが起きるかで決まる一方で、物事が平常どおり動いているときは何が起きるかわかるが、知っていることが非常に大きな違いを生み出すようなときは、何が起こるかよくわからない。

15章”今どこにいるかを感じとる”では、市場サイクルは投資家に厳しい試練を課していると言う。
市場サイクルは、
・上下動は避けられない
・投資家のパフォーマンスを著しく左右する
・特にタイミングは予測不可能である

あらかじめ知ることは難しい力に対処しなければならないが、そのためにすべきことは何か。3つの選択肢を提示し、作者は3つ目が圧倒的に正しいと主張する。
1. サイクルは予測不可能と受け入れるより、未来の予測にいっそう力を注ぐべき
2. 未来は知りえないことを受け入れ、手の尽くしようがないと考えてサイクルの存在をただ無視する
3. 自分が今サイクルのどの位置に立っているのか、どのような行動を起こすべきかつきとめようとする

また、将来の市場の温度を図るのに役立つ簡単な市場評価ガイドがついていて、列挙項目は大きく5つで2択になっている。
・景気見通し
・貸し手、資本の需給、資本、融資条件、金利、イールドスプレッド
・投資家
・資産保有者、売り手、市場、ファンド
・最近のパフォーマンス、資産価格、期待リターン、リスク、投資のトレンド

17章”ディフェンシブに投資する”では、まず投資の魅力をスポーツとの共通点から下記を述べる。
・競争である
・数量化できる
・実力主義の世界である
・チームワークが物を言う
・満足感とおもしろさが味わえる

それらの共通点から、決断でも共通点があると言う。投資の比喩としてアメフトは適しておらず、サッカーに近いと言う。その心は、1つのアプローチ、さまざまなシナリオにおいて通用すると期待されるものを貫くべきであると。

そして18章”落とし穴をさける”では、2017年12月のサブプライム問題から学ぶべき点として、11点挙げられており、まとめると投資可能な資金の需給バランスや投資意欲がどうなっているか、身の回りにつねに注意を向けること。

最後の19章”付加価値を生み出す”では、ポートフォリオのパフォーマンスを表すの式Y=α+βxを用いて、付加価値を生み出す一例(相場が良いときは市場と同等、悪いときは市場を上回るパフォーマンスの取組み方)を解説し、文章を締めている。


尚、今回の書評も活かし、11/4にNPマガジンオフ会、読書会を開催します。

オフ会(先着5名限定) NewsPicks マガジン読書会@仙台
https://eventon.jp/14995/

この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
takasi
2018年10月にnote始め、同12月に中断。 現在はてなブログで執筆中。https://www.investor-2018.com/ きっかけを得たら、noteも再開予定。