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「人が生きていく」という作業を共に紡ぐ専門家

こんにちは。
作業療法士のナオキです。

 自分自身が今コーチングを受けていて、これから先どのように働いていきたいのかを考えていました。
 対人支援が行いたいことは変わりないのですが、コーチングというものを受ける中で、また自分でもそれらの本を読んでいく中で自分もコーチになりたいのか?なんてことを考えるようになりました。
現在固定記事にしているこちらの記事も見ていただけると嬉しいです。
この記事では Lifecoachingという言葉をタイトルに使っていますが、自分自身の行いたいのはコーチングなのかという疑問が再び浮上してきているような状態です。

 この記事にも書かれていますが、その思考を深めていく中で自分自身はコーチになりたいわけではなく、やはり作業療法を軸にしていきたいんだという気持ちになりました。
 同じ組織のコーチングを受けている仲間とも繋がっているため、どうしても周囲がコーチになりたい!といって前に進んでいく姿を見ると自分もそうなのかなと引っ張られるような感覚になったり、コーチの方の姿を見てある種憧れのような気持ちが出ていたなと感じています。
 でも自分が誰かの支援をしていく時には、作業療法が根幹にあり、コーチングは支援をしていく中での手段の一つであるという状態を目指したいなと思っています。


 私は人の「作業」を支えることの専門家です。

作業いうのは、人が意味や価値を持って行う全ての行動です。

日本でいう作業は、手作業や工場での作業、パソコン作業など何か手を使って行うことというように捉えられがちです。

 具体的にどのようなものが作業になるかというと以下のスライドの通りになります。

 これらを何もせずに生活している人はおそらくいないのでないかなと思っています。それだけ作業というものは人の生活に必要不可欠なもので、作業がない生活は人間としての尊厳や意味・価値が失われてしまいます。

 また、作業の語源は「occupaiton」です。

これには「占有する」といった意味が含まれています。

 あなたの生活、時間、思考、生き方を占有しているものは何でしょうか。それらにどれだけの意味や価値が含まれているでしょうか。自分が強く意味が感じられる作業はしっかりと行えているでしょうか。

人の行っている作業を捉えるには以下の枠組みがあります。

●「人」はあなた自身です
あなたがどんな人かがここに当たります。

・性別/年齢/性格
・価値/興味/信念/等々

●「作業」はそのまま行う行動を指します。
そしてその作業には形態/機能/意味があります。
どのように行うのか、それを行うことで自分自身にどのような効果をもたらすのか、そしてそれを行うことが自分にとってどのような意味を持つのか。
といったことが含まれています。

●「環境」はその作業をのどような環境下で行うのかとなります。
・物的環境/人的環境/社会的に/法的に等々です。

つまりあなたという「人」がどのような「作業」をどのような「環境」で行うのかという理解になります。

 対話を通してそういった視点で自分自身を理解していくことになります。そして人生を通して作業をすることで自分自身がどんな人間なのかが定義されていきます。

さらに私たち作業療法士は、
「doing/being/becoming/belonging」という枠組みで整理をします。

doing=すること
being=何かになること
becoming=さらに何かになっていくこと
belonging=将来どこに所属するか

人は生きていく中で様々な役割を遂行していくことと思います。
・家族としての役割(母親/父親/子供/お兄ちゃんお姉ちゃん/弟、妹/おばあちゃん/おじいちゃん等々)
・職場での役割(リーダー/管理者/専門職/事務/人事/等々)
・地域での役割
・友人間での役割
・部活内での役割
・学校での役割

等々いろいろな場所でいろいろな仮面をかぶって生活をしてきていると思います。
 だからこそ、何をしているかは、どのような役割を持っているかで変わってきますし、役割に紐づいた行動が多くなっていると思います。
 しかし、そこから自分がどうなりたいのかや、どこに所属していたいのかといったことはなかなか考える機会がないかと思います。

目の前のことを頑張っていたら今の場所にいたというような結果的にというパターンはあり素晴らしいですが、目の前のことに意味が見出せなかったりしたら辛い毎日だと思います。
 

だからこそ私が提供できるものとしては、、、

・そもそも自分がどんな生き方をしてきたのか。

・今の自分にとって大事な作業って何だろう。

・何をしている時が自分が幸福感を感じられるのか。

・結婚、出産、子育て、両親の介護、引っ越し、転職さまざまなライフステージがある中で、自分の作業のバランスは崩れていないか。

・定年してやることがなくなってしまったけど何かしていたい。

・何だかよくわからないけどモヤモヤしている。

こんな感覚を持っている方の「生きる」という作業を理解して支えることです。

そして、あなたの作業はあなたが最も理解していると思います。
だからこそ「あなたの作業の専門家はあなた自身」です。

私は、自分自身の専門家であるあなたから、普段表面化されない作業の意味や価値を一緒に探して、これからの人生に彩りを加えていけるようにすることを仕事にしています。

 全てにおいて目標達成が良いわけではありません。
自分自身がその時々のライフキャリアにおいて、自分自身が納得できる形で人生を前に進めていくことこそが大切だと思っています。

 そんな方達の力になりたいと思いますし、力になれると信じています。
少しでも関心を持っていただけたら、コメント等々いただけると嬉しいです。

 皆が自分らしい作業を行いながら、納得感を持って生きることができる。
そのような社会を作りたいし、その中心には作業療法のマインドがある。
 これが体現できたらと思っています。

それでは今日も最高の1日にしましょう!!

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