凪牡丹

尾道在住。元経営コンサルタント。色々商売やってます。植木屋・飲食・カイロプラクティック…

凪牡丹

尾道在住。元経営コンサルタント。色々商売やってます。植木屋・飲食・カイロプラクティックを代理店やフランチャイズ等々で20数店舗展開。いつだって仲魔募集中。

最近の記事

元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話⑦

「5万円支払え」という労働審判の結果は前回から予想していた。労働者側の審判員ですら「懲罰的に減額する(可能性がある)」と言ってきたぐらい。 1回目の途中から薄々感じていたことだけれど、この労働審判というものは提出された証拠類を審判員達が精査し、解決の為の結論を作り、その説得を双方にしていくというスタイルだと思った。ちなみに判決を言い渡される直前、都度説得をしてきていた企業側の審判員から「本当に(異議申立を)やるんですか?」と聞いてきた。「やらざるを得ないです」と答えた。

    • 元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話⑥

      2回目の労働審判は12月10日。証拠提出は12月3日まで。それまでに既に再就職して働いているという証拠を提出しなければならない。と言っても至極簡単な事。まず働いている脱毛サロンの店のインスタに、林原美織(旧姓:金沢)の顔写真付きで「スタッフと一緒に働いている」とアップされていた。それも何度も。おまけに本人自身のインスタにもアップされていた。さらにその店に電話をかけて働いているかどうか聞いてみると、平日の10~17時で働いていると普通に答えてくれる。 これははっきり言ってもい

      • 元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話⑤

        11月15日、労働審判1回目。 法廷で行うのかと思っていたが会議室のような部屋で行った。1回目は円卓。2回目は違う部屋で長テーブルだったので特に決まりはない様子。 労働審判員は3名。労働者側の審判員と、企業側の審判員と、そして裁判長。申立人と相手側と合わせて5名。審判員が労働者側と企業側に分かれていることは知らなかった。当事者同士は通常は両方とも弁護士が入るのだろうけど、今回は両方とも当事者。林原美織(旧姓:金沢)の方は最初から弁護士など雇う気はなかったろうし、雇うとして

        • 元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話④

          元ミス尾道の林原美織(旧姓:金沢)が2021年に労働審判を起こすのは実は2回目。前に勤めていた会社でも訴訟を起こしていたことを採用時に聞いていた。 どうして裁判で争うことになったのかを聞くと「前の会社は色々酷かった」と。彼女曰く「給料は振込と手渡しで分割だった」「社保に入れるという話だったのに入れてくれない」「給料をちゃんと払ってもらってない」ということで労基署に話をして、労働審判に訴えてたとのことだった。 その話を聞いた当時、店長と「会社側が給料を払わないなんて争ったら

        元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話⑦

          元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話③

          司法に関わらない一般人にしては人より訴訟関連に関わっていることが多いかもしれない。当事者だったということもあればクライアントや友人知人の協力者として数件。訴訟に至らないこういった争い事も何件もある。こういう争い事で一度も負けたことないことと、コンサルタント業だったことが起因していると思う。勝訴した裁判で、もし相手側に貴方が就いていたら確実に負けていただろう、と言われたこともある。 絶対敵に回したくないタイプ。敵に回すと超面倒。相談相手としては最強。味方にしても大した益はない

          元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話③

          元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話②

          ②懲戒解雇~労働審判に至るまで ・翌9月29日。元ミス尾道金沢(林原)美織が店舗へ請求書を持参しやって来る。 ・解雇予告金約17万円を支払え、と。 ・もし払わなければ労働審判と起こし、さらに68万円と慰謝料を会社と店長に請求する、と(画像参照)。 労働法で言えば、従業員を即日解雇した場合は給料1ヶ月分を支払う必要があるとなっています。言い方を変えれば給料1ヶ月分を支払えば即日解雇できるということ。今回のケースで言えば懲戒解雇だったので解雇予告金を支払う必要はなかったのだけ

          元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話②

          元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話①。

          労働審判という制度をご存知でしょうか? そんな制度があるなんて私は全く知りませんでした。詳しくはネットで検索してみればすぐに解りますが、雇われている会社との労働問題を迅速に解決する為の最大3回の審理で済む制度で、労働者の為の制度と言っても過言ではありません。複数の弁護士曰く「まず企業側は勝てない」と。それは仮に労働者側の言い分を破棄し、企業側の正当性を認めたとしても労働者へ企業から解決金として金を払え、というスタンスだから。実質、と言うべきかどうか微妙なところがあるけれど、

          元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話①。

          【戦略の立て方と分析】豊臣秀吉のM&Aと北条家の失敗②

          まず家康。信長がいなくなった後、実力的に力があると言えば、秀吉・家康・北条、あえて付け加えるなら正宗。小牧長久手の戦いで勝つことはできなかったが負けもしなかった家康は秀吉が天下統一を進める上でまだ対抗できると信じていたのだろう。なかなか上洛しなかった。 これを転換させたのは秀吉の妹と母を人質に差し出したこと。秀吉は本気だ。本気で天下統一泰平を願っている。自分の妹と母まで差し出して、それを無視すれば家康は周囲からどう思われるか。妹と母まで差し出した秀吉に対して何と器量の小さい

          【戦略の立て方と分析】豊臣秀吉のM&Aと北条家の失敗②

          【戦略の立て方と分析】豊臣秀吉のM&Aと北条家の失敗①

          織田信長から豊臣秀吉に繋がる天下統一に至る戦略的方針は世代・時代が進むごとに変化している。方針転換、方法転換と言った方がいいかもしれないが、最も大きな変化は天下統一までのスピードだ。 信長も尾張平定から上洛までのスピードは他戦国大名と比較して他の追随を許さないかなり早い方だが秀吉はさらにその上をいくずば抜けたスピード。信長死後から惣無事令を出すまで僅か3年しかない。信長が20年手こずっていた天下統一を信長の家臣だった秀吉がなぜこれ程の速さで天下統一できたのか。その理由が今の

          【戦略の立て方と分析】豊臣秀吉のM&Aと北条家の失敗①

          【戦略の立て方と分析】羽柴秀吉のリスクヘッジ

          よく言われていることだが新規事業を始めるより既存事業を撤退する方が難しい。これは方法論というより決断することが難しい。新しいことを始める時は勢いなどで、よし!やろう!となるが、撤退の決断は苦悩の末に行うことになる。そのため難しいと言われてしまう。 ということは言い換えると、撤退する準備や基準さえ明確であれば苦悩の末に決断することなく比較的スムーズに撤退できる。要はそれを事前に決めておく、もしくは計画の1つに入れておくかどうかだ。 明智光秀が謀反を起こした事を秀吉が事前に知

          【戦略の立て方と分析】羽柴秀吉のリスクヘッジ

          【戦略の立て方と分析】織田信長と武田信玄の戦略の違い

          経営コンサルをしていた頃の相談の1つに「とにかく東京に進出したい」というものがあった。 理由を訊くと「やっぱり東京じゃないと」「東京に出ないと本物じゃない」「地方じゃ情報も限られてるし」といった特に具体性がないもので、単なる東京への憧れ、10代の若者が抱くような東京に行けばもっと上へ行けると思ったのにな・思っているのにな、というものだった。全国展開をしたい60代の経営者だったのだが。 自社のサービスを地方から全国展開する場合、戦略的に言えば東京へ攻め上るのは地方を平定して

          【戦略の立て方と分析】織田信長と武田信玄の戦略の違い

          【戦略の立て方と分析】三国志:五丈原の孔明の失敗

          天下三分の計が成った後、孔明が北伐を行う前に2つの戦略的失敗があった。 1つは関羽の暴走。東は孫権と和し、北は曹操を防ぐ。関羽がそうしている間に漢中からと合肥辺りから呉に攻めてもらう基本戦略。これが関羽の暴走と孫権の裏切りで破綻し、その失敗の上塗りをするように劉備の呉討伐、そして失敗。 言ってみればこの時点で蜀の明暗は決まっているのだが、孔明にしてみれば魏に降伏するわけにもいかず力を蓄えて北伐をするのみ。 ここで孔明の戦略戦術の基本を考えると、これは安全策一本というとこ

          【戦略の立て方と分析】三国志:五丈原の孔明の失敗

          【戦略の立て方と分析】三国志:天下三分の計編

          ちょっと前にツィッターで戦略コンサルタントと自称するアカウントがデキる戦略コンサルタントとデキない戦略コンサルタントについて書いていたモノを読んで、それが「戦略とは何の関係もないだろ」という駄目な内容だったことと、そう言えば経営コンサルタントをやってた頃から何処の企業も経営戦略なんて言いながら戦略なんて無かったに等しかったな、と思い出し、この機会に僕の思う戦略について多くの人が知っている歴史上の事象を題材にしつつ戦略の分析と立て方等々について書いておこうと思う。自営業者や経営

          【戦略の立て方と分析】三国志:天下三分の計編