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元ミス尾道のアルバイトに労働審判を起こされた話⑤

11月15日、労働審判1回目。

法廷で行うのかと思っていたが会議室のような部屋で行った。1回目は円卓。2回目は違う部屋で長テーブルだったので特に決まりはない様子。

労働審判員は3名。労働者側の審判員と、企業側の審判員と、そして裁判長。申立人と相手側と合わせて5名。審判員が労働者側と企業側に分かれていることは知らなかった。当事者同士は通常は両方とも弁護士が入るのだろうけど、今回は両方とも当事者。林原美織(旧姓:金沢)の方は最初から弁護士など雇う気はなかったろうし、雇うとしても金額が合わず弁護士も受けないだろう。こちらとしてはこんな詰まらないことで(顧問弁護士に書類のチェックはしてもらうが)弁護士費用をかけるのは馬鹿らしいし、何より自分でやってみたい。殆どゲーム感覚。

不当解雇で訴えると言われた時「愉しみに待っている」と答えたがそれは負け惜しみでも何でもなく心底そう思っていた。当初、店長からは「お金を払って終わりにできないのか?」と確認されたが、そもそも法外な金額を請求されているので無理だし、後学の為でもあるし、こんな機会滅多にないからやってみたいと言っていたぐらいだった。後々になってお金を払って終わりにしようとしても結果的に訴訟になることは避けられなかったのは予想通りだったし、店長も避けられなかったことだと認識したようだ。

審判進行は(提出書類を審判員達が事前に読み込んだ上で)
・双方同席の上、審判員達(裁判長含む。以下同様)が質問をし話を聞く。
・片方が席を外し、審判員達が残った片方へ質問をし話を聞く。
・一方が終わると席を外し、もう片方が呼び出され審判員達が質問をし話を聞く。
・複数回その繰り返し。
・双方から話を聞き終わったら全員同席で結論、または次回に継続になる。

A社の時は1回10分程度のみで終わったとのことだった。おそらく弁護士が入っていたからだろう。弁護士と審判員・裁判長が話をしてすぐに結論を出したようだった。弁護士のことを考えると当たり前の話。長引かせて弁護士にとって良いこと1つもなし。企業側もさっさと終わらせたい。ある程度金を払えば労働者側も落ち着く。と言うよりそれ以上できない。

だが今回は違う。徹底的に争う。

と言っても審判員達と話をすると全員かなりコッチ側の雰囲気だった。提出した証拠書類が良かったのだと思う。林原美織の言い分も滅茶苦茶だったからというのもあると思う。短期間に労働審判2回目というのもあったと思う。複数の状況からこれは彼女が問題だという認識になったようだった。

裁判長はクルクル回る椅子にもたれて天井を見て椅子を左右に回しながら、元々10月末で辞める予定だったし、解雇予告金は支払ってるし、慰謝料って言ってもねぇ・・・通常は0円だけど、それじゃ申立人が納得しないだろうし・・・・とぶつぶつ考えて言いながら、最終的には「10万円でどう?」と言ってきた。

裁判長と企業側の審判員は、私を説得するような感じで、貴方も段階をきちんと踏んで解雇してないんだからミスはあるんだよ、通常訴訟でも解雇が正当だったという証拠を出さないといけないよ?といった話をしてきた。

法的にはそうなんでしょうけど、書類がないだけで段階を踏んでないわけではないし、社内規則にも則っている。証拠にあるように申立人の言動は余りに酷い。しかも申立人自身も自分の言動を認めている。さらに10月末で辞めて11月で働くところも決まっていて既に働いているのにも関わらず嘘を吐いて未だに働いていないと主張し、再就職までの金と慰謝料を請求している。既に働いているという証拠も提出できる、と説明。

そういうやり取りを何回か繰り返した後、あまり審判員達の心証を悪くするのも良くないと思い(弁護士からも注意が入っていた)、妥協して「解りました。では皆様方の決める金額を払いましょう。ただコロナでも苦しい思いをしているし、経営は楽ではない。なので減額をして欲しい」とお願いして、退出。

審判員達がその話をもとに林原美織と再度話をする。その数分後にもう一度呼び出され、裁判長から「5万円で申立人に話をしてみたけど10万円以下では受け入れられないと。どうする?10万円じゃダメ?ダメなら2回目の審判になるけど」と聞かれ、「あ、では無理です」と即答し、審判2回目が決定。

ちなみにその際、これは少々驚いたのだが、「労働者側」の審判員から「次回既に働いている証拠を出せるなら申立人への懲罰的に金額を下げる可能性はあるよ」と言われた。


続く。

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