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今日の僕を明日の君へ

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長いです。読んでいただけたら、幸いです。
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#連載小説

今日の僕を明日の君へ(12)

[最初から読む] [一つ前を読む]  ヒアリングの当日、ノートパソコンの画面には、前時代的な…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(11)

[最初から読む] [一つ前を読む]  瓦解後に活躍を始めた文化人たちは「瓦礫派」と呼ばれて、…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(10)

[最初から読む] [一つ前を読む]  賛成派から反対派への蔑称は、リーダー提案の「おセンチ」…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(09)

[最初から読む] [一つ前を読む]  一時間の休憩が告げられたので、会議ソフトを落として強制…

むら
3年前

今日の僕を明日の君へ(08)

[最初から読む] [一つ前を読む]  始業終業に決まりはなく、平日の午前九時に開かれる朝礼を…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(07)

[最初から読む] [一つ前を読む]  翌日には、首藤さんから「全部読んでおいてくれ」と、大量…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(06)

[最初から読む] [一つ前を読む]  代わり映えのしない寮生活について、単純に悪口を言うのではなく、レトリックを駆使して面白おかしく表現するのが寮生たちの習性で、巧者については、学業の成績とは関係なく切れ者として見られた。無慈悲な寮監や横暴な寮長、いかれた同級生について、数多の短所を裏返して強引に長所に仕立て、数少ない美点の揚げ足を取って欠点とし、些事が大事件のように語られる代わりに、大事件は些事として捨て置かれた。  記憶力と創作力に富んだ寮出身の学生起業家にとって、古巣

今日の僕を明日の君へ(05)

[最初から読む] [一つ前を読む]  ベテラン勢が長年の汚れのように決して消えることはないの…

むら
3年前

今日の僕を明日の君へ(04)

[最初から読む] [一つ前を読む]  ブタ箱での仕事は「生かさず殺さず」の薄給であったが、そ…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(03)

[最初から読む] [一つ前を読む]  中高の成績では、大学進学という夢を見ることを許されず、…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(02)

[最初から読む]  リーダーの意向でミーティングには音声のみは許されず、必ずビデオで参加し…

むら
3年前
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今日の僕を明日の君へ(01)

 いつもと同じように朝の八時に目が覚めたが、休日なので再び寝入った。粘着質の夢を見て、そ…

むら
3年前
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