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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2023年1月の記事一覧

ブランドはなぜコンテンツを発信する必要があるのか?

先日あるマーケティング系雑誌の取材で、「MinimalさんはHPのJournalでコンテンツ発信をたくさんしてらっしゃるのがすごいなと思ったのですが、自社で独自コンテンツを発信するのはなんでですか?」という内容の質問を受けました。ブランドがコンテンツを発信する必要性について改めて考えてみたいと思います。 ブランドになるには想起No,1をとるブランドとは何か?と問われるととても難しいですが、「チョコレートといえば?」=「Minimal」という第一想起がとれればそれは、その想起

#225 経営者は従業員と仲良くしたほうがいいのか

 ガッチリマンデー!!のおかげで『仲良くなるな』とか『助け合わない』の真意が多くの方に広まりました。  では従業員同士ではなく、リーダーである私と従業員はどんな関係がいいのか、今回はそのことをお話します。 *従業員同士の関係についてはこちら *がっちりマンデーのスタジオ収録の場面はこちら(instagram)    ではまずシンプルに結論から言いますと、私は従業員と仲良くしようとは思っていません。もちろんそのことを隠そうとも思っていません。なぜなら従業員のことが嫌いと

『いってらっしゃいの靴下』誕生秘話〜即300足完売!商品開発未経験の学生が、一歩踏み出した物語

みなさんこんにちは! チュウブチームの鈴木です! 前回は、『【8/2オープン!】試行錯誤の店舗準備、その裏側をお届け!』の記事を書かせていただいたのですが、早いことにオープンから目まぐるしく時はすぎ、現在は既に私が担当するアナザー・チュウブが開催中でございます...! アナザー・チュウブは12月7日にオープンし、既に残り約2週間となりました。。今では、次のアナザー・カントウの商品が続々と届き始めていたり、次の次のアナザー・キンキやアナザー・チュウゴクシコクに向けて、出張に

この夏、シャツ屋の俺はTシャツ屋になる

いや、シャツ屋のままだと思うが、本当にTシャツ屋になってしまうかもしれない勢いで作りまくっている。5月までにほとんど同じものが無い100着を作る予定なのだが、オーダーシャツ屋が一体何をしているのだろうか。 昨年の5月にこんなnoteを書いたのだが、多くの方に「夏はやっぱりTシャツ着るんだよね」と言われるのが悔しくて。 その悔しさをバネに、ホーローシャツが自信を持って「うちだからこそできる」と考えたこのシャツ、いやTシャツ、いやいや『シャツ屋のTシャツ』をたくさんの方に着ても

スマホが当たり前の時代だからこそ、「令和の電話台」を作ってみた話

「今、孫が遊びに来とるんよ」 小学生の頃から、頻繁に通った祖母の家の景色をいまだに思い出す。 神戸の山の方にあった祖母の家は、電車とバスを乗り継いで自宅から1時間半くらい。小学生の自分からすればちょっとした冒険で、たどり着いた祖母の家は昭和の空気そのもの。効くのか怪しいマッサージ機や時代を感じさせる緑色の洗濯機、そして昔ながらの黒電話も鎮座していた。 朝早くに家を出て、たどり着いたらちょっと昼寝をさせてもらうのがだいたいのパターンで、目覚めるとだいたい祖母は電話台の前に座っ

生産者と消費者の距離、伝わる情報の大切さ

コーヒーは、生産者と消費者の距離がとても遠い飲み物です。 それによって、消費者には生産者の「意思」が伝わりにくく、結果として生産者への共感や理解度は少ないまま、クローズドなコミュニティにもなりやすいのかなと思いました。 というのは、先日、若手の夜明けという日本酒の飲み比べ&トークイベントに参加してきたのですが、参加者の世代は20代前半〜60代までと多様で、伝統的な酒蔵のお酒も、新しいチャレンジのお酒も、みんなが広く楽しんでいる印象でした。 特に、最近話題のクラフトサケの

日本一カレーを愛する町、鳥取ではなぜらっきょうが売れないか?

今や日本人の国民食とまで言われるカレー。大人も子どももみんな大好きな定番メニュー。もちろん私も大好きです。家族も親戚も見渡す限り大体、カレー好き。 なにしろ、総務省が毎年行っている家計支出調査(対象は県庁所在地と政令指定都市)の2016~2018年におけるカレールウの購入金額と購入数量で…… 鳥取市民はカレー消費量日本一!に輝いているぐらいですから。一位以外の年も常に上位にランクインしています。 数多の個性派カレー屋さんがひしめく東京や、庶民派カレーの王道である大阪、ス

#224 改革に失敗などない

 『新しいことを試す時、失敗は怖くないですか?』この質問はいろんな場面でいただきます。  働き方改革が叫ばれ続けている日本ですが、本質的な改革が進まない理由の一つがこの質問に現れている気がします。  今回はそもそも何をもって失敗というのかを考えなおしたうえで、それがどう組織へ影響するのか考えてみます。

書類の「住所」が決まるラベルで、職場や自宅を美しく

あの書類どこいったっけ? たしかあの棚にあったはず。いやいや、こっちのファイルに挟んだのでは。おかしいな、こっちの棚だっけ。 そうこうしているうちに、あっという間に時間は過ぎていきます。 仕事にかけられる時間、いや人生において与えられた時間はそれほど多くありません。ほんとうにやりたいことに時間と情熱を注ぐためにも、不必要な時間のロスは避けたいものです。 そこで役に立つのが「WORKERS'BOX」という名の書類収納ボックス。プロジェクトごと、案件ごとに「住所」を定めて、

カフェ経営者のリアルな収入の現実。同じ給料なら会社員の方がいい?

こんにちは、福井(@aomorio)です。 元カフェ経営者です。 2014年に資金200万円でカフェを開業し、2020年4月までカフェ含む飲食店5店舗を経営していました。 ※現在は新型コロナウイルスの影響により全て閉店しました。閉店理由についてはこちらのnoteをご覧ください。 カフェ経営で生活できるのか?一番気になる「収入」についてこれからカフェを開業したいと思ってる人が、一番気になることは「収入」だと思います。 「カフェオーナーの収入はいくらなの?」 「実際、食べ

選ぶのか作るのか( #道具とか家とか地域とか vol.2 )

人と地域と繋がる暮らし ではなく つくるに囲まれた暮らしがしたい こういう"概念"に住みたい。 なんて結論に至った前回ですが、実際にはスムーズにこの考え方が導き出されるわけもなく、地道な作業がありました。 1.言葉は後からついてくる ここで時間をちょっとだけ巻き戻して、ミユキデザインさんからの初回提案を見てみましょう。 左に見えるのがボロボロの鶏舎、右が新築の家。 鶏舎と並行に細長い家を建てることで、鶏舎と家との間にちょっとした庭のような空間ができるというこの配置は、

小さくて大きなプロジェクト( #道具とか家とか地域とか vol.1)

実は今、僕はひとつの「小さなプロジェクト」に取り組んでいます。いや、個人的には「大きなプロジェクト」なんですけど。 何をしているかというと「家」について考えているんです。 2023年が始まってすぐの1月6日(金)ぎふメディアコスモスで 道具とか家とか地域とか というイベントを開催しました。 今回は、このイベントの中でもお話しした、この僕にとっての「小さくて大きなプロジェクト」のお話をしていきたいと思います。 1.古いものを活かしてみよう 2020年の春ごろ。僕はじめウ

お客さんが値段を決めるお店のはなし

先日たこ焼き屋を開いてみた。 みんなに話をしたら一様に「なんで?」という反応だったのが面白かったのですが「やりたくなった」という理由で説明していました。 たこ焼き屋をやるにはレシピが重要ということで半年くらいはたこ焼きを作る毎日(毎日はウソ)。 たこ焼きの肝は出汁にあると踏んだ僕は出汁の研究を重ねて乾燥椎茸と昆布のダブル出汁に行き着いた。 小麦と出汁の比率は焼きあがって冷めても中がとろみを維持できる極限を求めて小麦1に対して出汁5.23というギリギリを編み出したけれど生産

#223 フリースケジュール導入しませんか。コンサル、1社無料でやってみる

 パプアニューギニア海産がフリースケジュールを始めて9年。ついに昨年、2社目となる会社がすい星のごとく現れました!  パプアニューギニア海産だからできるのでは?と言われ続けましたが、とうとう全く別の会社が取り組み始めたのです。しかも既に半年以上が経過しています。  詳細はご本人がnoteに投稿していますのでぜひ読んでみてください。ちなみに私たちの関係は、これまで一度もお会いしたことも話したこともありません。私のpodcastに質問を頂いたり、SNSのDMを何度かやり取りし