窪田健吾 / holo shirts.

オーダー専門のシャツ屋『ホーローシャツ』を主宰しています。都内でjwaveを聴きながらミシンを踏んでいます。毎日の珈琲と納豆は欠かせません。焼き鳥が美味しいお店に誘ってもらえると喜びます。今年は散歩の時間を増やしたいです。

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    思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。

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    「自分に合うのがないな…」と買うことができないでいたあれ。 ふと入ったお店の方の信頼できるアドバイスのおかげで、似合うものが見つかった。 そんな嬉しい経験や、誰かのために作った思い出の品。作ってもらった喜び。 そんな誰かの顔が浮かぶエピソードを集めています。 何かをオーダーで作りたいと思った時に、このマガジンで見たあの人、あの一言が良い助けになってくれることを願って。

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最近の記事

あなたは年に数回、クローゼットの前で立ち尽くす

10月下旬、天気は晴れ。最高気温24度、最低気温12度の予報。 さて困った。 「何も着るものがない」 いや、目の前にはたくさんの服があるのだ。 Tシャツ、ニット、コートにダウン。たくさんクローゼットに並んでいる。 だけど一日をどんな格好で過ごせばいいのかわからない。 ダウンやコートでは日中暑いし邪魔だし、Tシャツにニットだけだと夜は寒い。パーカーはちょっとカジュアルすぎて… みなさんも一度はこんな経験をした事があるのではないだろうか。 そう、一年に何度か突然やってくる

    • シャツ屋が我慢できずにTシャツを売ることになった話

      みなさん、本当に暑い時って何を着るだろうか? シャツ屋としては「リネンのシャツ」とか答えてほしいものだが実際はそうもいかない。 夏はTシャツ これが現実だ。 自分でもよく着るからわかるが、カジュアルで楽で汗もよく吸う。 プリントなんか入っていれば一枚でもさまになるし、そんなに値段が高くないので枚数も揃えやすい。優秀。 「夏はTシャツ着るんですよね」なんて言われてシャツ屋はこの長い夏をどう乗り切れば… なんて悩んでいた2016年の年末、いや、、こうなったら売ればいいじゃん

      • フリーサイズという曖昧な概念に立ち向かう勇敢なシャツ屋の物語

        大は小を兼ねるというけれど、果たして本当だろうか。 確かに大きな箱には小さな箱に入らなかったものも収納できるが、その大きな箱が部屋にうまく収まらなければそもそも使えない。同じような形をしていてもスプーンでは耳かきはできない。そしてただ大きすぎる服は似合わない。 つまりフィットするかどうか、使いこなせるかどうかが大事であって、大きければいいというものではない。色々な場面で大は小を兼ねない。 服の世界では「フリーサイズ」という便利なようで買う方を惑わせる概念がある。 要はサイ

        • たとえそれが「監修」という仕事だとしても

          見聞きしたことがある方もいるかもしれない「ケニシャツ」 keniamariliaというブランドのシャツだ。 すべて着物で作られていながら、普段着として取り入れやすいように考えられている、シャツ屋の僕から見てもかっこいいシャツ。 この長袖シャツのリニューアルを監修させてもらう幸運に恵まれた。 最初、代表の座波さんからは「もうちょっとシュッとさせたいんだよね〜」と、なんともざっくりした依頼をもらった。 ひとまずサンプルを試着させてもらうと、ホーローシャツのシャツと近いものを感

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          つまり、僕が作るのはいつまでも「一点もの」だけだ

          年が明けてもう2ヶ月経った。 もちろん楽な一年になるとは全然思っていなかったけど、いきなり大変だこりゃ。 コツコツ続けてきた商いをガラッと転換しなければいけなかった人、我慢しながら変えずに続けてきた人、昨年はそれぞれ苦悩したと思う。 僕は、新しいことは始めながらも、どちらかといえば後者を選択した。 会えない。 でもオーダーでシャツを作り続けるにはどうしたらいいのか、会えるタイミングでどうしたら喜んでもらえるかをたくさん考えてきた。 そして2021年、まだまだ会える機会は

          久米繊維でプリントTを作ろうと思っている人に参考にしてほしい記事

          はじめに言っておくけど、僕はシャツ屋だ。 Tシャツじゃなくて、あの襟が付いたやつを作っている。 そんな僕がなぜかプリントTを作りたくなって、前から気になっていた久米繊維のTシャツを取り寄せようとしたところからこの話は始まる。 そもそも、僕がプリントTを作った記憶は、高校の文化祭か体育祭でクラスTを作ったところまで遡らないとない(忘れてるやつがあったらごめん)。 その時はクラスに割り当てられた色に、3年◯組!いえーい!みたいなプリントをして(何組だったかも忘れた)、祭りが終

          何かを作り出すという苦しくて幸せな時間

          彼女は緊張していた。 決められた場所に10分以上早く着き、シミュレーションを重ねていたと思う。 メンバーが集まる。 お世辞にも自信満々とは言えない口調で、少しずつ、確かめるように説明を始めた。 初めて先輩たちにトワルチェックをしてもらっている彼女の目は必死だった。 トワルチェック。 服作りをする方や服好きな方なら聞いたことがあるかもしれない。 本番とは違う仮の生地で服を作り、それを試着してもらいながら確認・修正をしていくのだが、僕は先日それに初めて立ち会った。 あなたも服

          苔の上に金木犀。季節が進む。

          つくるのはたのしい、そしておわりがない

          手の内を明かすというのは、よっぽど自信があるか、恥をかき捨て「知」を求める勇気があるかのどちらかだ。 びっくりされるかもしれないが、先日、同い年のパタンナーに自分の型紙を見てもらった。 6年ブランドを続けてきてはじめてのことだったので、かなり緊張した。 縫うことに関しては独学とはいえそこそこ自信を持っていて、隠すものはないと思っている。なんなら教えたりもしてきた。 ただ、ことパターンに関しては、その独学の限界というか、もっともっと自由に速く引きたいという思いが強くなっ

          服作りへの熱い想いを絶やさないために

          4連休明けの月曜日。薄曇り。 僕は杉並区の自宅から自転車で汗だくになりながら銀座にコートを買いに行った。 行ってよかった。本当に。 そして、ただコートを買うだけなら30分くらいで済みそうなものを、僕は結局そこに5時間いた。 それだけ見るものがたくさんあって、考えることが多かった。 服作りに携わる一人として、熱くならないわけがなかった。 これは、その熱い5時間の話。 10:00(道中)わざわざこんな状況で、自転車を1時間以上こいで行くくらいだから、それが普通のコートではない

          見えている色が同じじゃないとしたら

          この色、なんて説明しますか? そして説明する相手の「色覚」が多くの人と異なるとしたら? 色覚特性(色覚異常) 「色盲」「色弱」などと言われていた目の特性の一つ。 色の認識・識別が多数派と違うタイプだということ。一般的に赤緑色弱といわれているのは赤と緑の区別がつきにくいタイプで、世界的にはおよそ2億5000万人の色覚特性を持つ者が存在するといわれている。 (参照:メガネスーパー) ある人はシンプルに「紫」 別の人は「紫がかったグレー」 はたまた「ラベンダーを曇らせた

          ゴミを団扇にするセンス

          突然ですが、扇子は買うけど、団扇はもらうものみたいなイメージないですか? 畳めてスッキリ鞄に入るのが便利な扇子は、夏になると持ち歩く人が増えますよね。なんか上品だしビジネスの場でもうるさくない。 でも家で他人の目を気にせず過ごしてると、こう、もうちょっとパタパタと多めに風が来てほしいと思うこともあるわけです。 で、団扇。 みなさん、商店街とかお祭りとかでもらうやつ以外の団扇って持ってますか? 持ってなくて、この夏はあおぎたいな〜!という方にオススメしたいのがこれ。 こ

          後の祭りにならないためのお客様相談室

          破れた箇所が笑っているように見えなくもないですが、あんまり笑えない話です。 先日、某ネットで申し込むタイプのクリーニングサービスをはじめて利用したのですが、一着のシャツの首が崩壊して返ってきました。(僕が作ったシャツではなく、以前から持っているオーダーシャツ屋さんのもの) 他のジャケットやパンツを出して袋を外したりしていたら、箱の一番底にグチャっと倒れている服があるではないですか。 はて? ゆっくり取り出すと、みるも無残な状態のシャツが出てきたわけです。 伝票を見る

          オーダー専門のブランドが、予めたくさんのシャツを縫ってもらった意図と現状

          結論から言うと、たくさんの在庫を抱えています。 もう、何を当たり前のことを?!って感じですよね。わかります。 結論の次は言い訳です。 この春、もっとシャツを見て、触って、試していただける場があったはずなんです。(ちなみに、以前もこの記事で触れた理由から、オンラインでの在庫販売はしていません) 4月、5月のお出かけが気持ちいい時期に予定していた受注会は全て延期・中止。 プロモーションのために作ったリーフレットも配る機会が限られました。 (かわいいでしょ…襟みたいなディ

          季節のご挨拶がお客様とまた会える日までの距離を縮める

          最近、少しずつですがお客様に「お元気ですか?」という、それ以上でもそれ以下でもないメールを送っています。 こちらの近況をお伝えしつつ、またお会いできる日を楽しみにしていることを書いて送るのですが、短くてもお返事をいただけます。 幸いほとんどのお返事はその方が元気であることが伺えるものです(安心します…) でも中身は様々で、 「この状況と関係なく転職しました!」 「最近、外にあまり出ないからお洒落してないな…」 「実は新しい生命を授かりました…!」 と、思いもよら

          件名:6月19日から受注会を開催しようと思っています

          宛先:親愛なるお客様○○さま こんにちは。 以前オーダーいただいたシャツは今でも活躍してくれていますでしょうか? その時には想像もできなかった毎日ですが、お元気でしょうか? このお知らせを緊急事態宣言下の今、するのかどうかすごく迷いました。 今こんな告知をされても判断できないし、そもそもそんな状況じゃない!とお叱りを受けるかもしれません。 僕自身、普段着のオーダーシャツは「急ぐもの」からは外れているという自覚があります。 なので、今は必要ないかなというお返事も納得です。