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#あなたからの買い物

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「自分に合うのがないな…」と買うことができないでいたあれ。 ふと入ったお店の方の信頼できるアドバイスのおかげで、似合うものが見つかった。 そんな嬉しい経験や、誰かのために作った思… もっと読む
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記事一覧

何かを作り出すという苦しくて幸せな時間

彼女は緊張していた。 決められた場所に10分以上早く着き、シミュレーションを重ねていたと思う。 メンバーが集まる。 お世辞にも自信満々とは言えない口調で、少しずつ、確かめるように説明を始めた。 初めて先輩たちにトワルチェックをしてもらっている彼女の目は必死だった。 トワルチェック。 服作りをする方や服好きな方なら聞いたことがあるかもしれない。 本番とは違う仮の生地で服を作り、それを試着してもらいながら確認・修正をしていくのだが、僕は先日それに初めて立ち会った。 あなたも服

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売れる服について考えること

何度も思い出すことがある。 オリジナルの布を作る必要をヒシヒシと感じたはいいが、どこにどうやって頼めばいいのかさっぱり分からなかった時 相談したのが、いつも良く買ってた生地やさんだった。ご主人が中国で生地のお仕事をされてるとの事で「うちのお父さんにも話してみたら」と言ってくれたのだった。 40代だったけど、割と若く見られがちな私。目の前に来た若い女子の話を聞くのは奥さんに言われたからだろうと分かった。話してごらん?という風な、優しい方なのだろうと思った。 面接のような気持ち

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靴磨きの壁を越える、一歩の踏み出し方

靴磨きは簡単です。 本当に?靴磨きって難しそうで… 革靴は、磨けば長持ちするのは知っているけれど… キレイに磨かれた靴をいつも履いていたいけれど… 「けれど」の先にあるものはなんでしょうか? ・自分で磨いたってキレイにならない。 ・時間がない。 ・手が汚れるし、面倒。 ・磨くための道具が選べない。 ・磨き方がわからない。 わかります。 一応磨いてはいるけれど… ・正しく磨けているか不安。 ・結局プロに磨いてもらうのが一番。 これもわかります。 「お気に入り

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友人にオーダースーツをお願いしたら、愛犬が大変なことになった

ライターのポールです。 こんにちは。 今日は友人のTAKUちゃんを 紹介したくて、 この記事を書いています。 このnoteはTAKUちゃんのアカウントですが、 文章が苦手すぎるから勝手に運営していいと言われています。 初めての記事なのに、早くもゴーストライターです。 人なつっこい笑顔を浮かべるこの男。 すぐレモンサワーを注文するこの男。 その職業は、 「スーツプランナー」 ひとりひとりに似合うスーツを、 オーダーでつくる仕事をしています。 僕とTAKUちゃんはい

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あなたからの買い物

こんにちは。 『会話とオーダーメイド』を主催している窪田です。 突然ですが『#あなたからの買い物』というマガジンを創刊(言ってみたかっただけです)しました。 このマガジン、立ち上げたからには理想があります。 それを今回は語らせてください。 ー 僕は、このマガジンが「顔の見える買い物から生まれる出会いのきっかけ」になればいいなと思っています。 みなさんが買い物をする時に考えるのは「何を買うか」「どう買うか」だと思うのですが「誰から買うか」を意識する事ってありますか?

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靴職人を諦めた僕が、それでも靴屋であり続けたい理由

14年前、僕は靴職人になることを諦めました。 10代から憧れていた靴作り。それなのに「自分に靴を作り続ける根気強さは無い」と、靴作りを学ぶわずか2年の間に気持ちは小さくしぼんでいってしまいました。 靴への好奇心だけでは向上心を持って靴を作り続けることはできない。 その現実をあっさり受け入れてしまった自分にガッカリしながら、選んだのは靴とは全く違う道。 それでも靴がずっと好きで、靴への好奇心は薄れなくて… 一度距離を置いた靴の近くに結局戻ってしまいました。 そこから11年

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「似合う」を見つける伴走者が目指すのは

私、肩書きというとオーダーシャツ屋の代表となります。 「ちょっとシャツは苦手で…」という方に出会うと、「ちょっと待ったーーーーー!!!」 と言いそうになる気持ちを少し抑えながら 「それはね、合うサイズのシャツと出会えてないからなんです」 と「サイズが合う≒似合う」の考えを、一つの意見としてお伝えするのが仕事です。 市販で合うサイズが見つかる方はすごく幸せ。見つからなくて当然です。そんな「標準体型」の人なんてほとんど存在しないんですから。 シャツをオーダーするという選択肢

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スペックと感情と

他に良いネーミングもなく「アトリエ」なんて呼んでいる、普通の戸建て住宅の一部屋。こんな場所に靴を見に来てくださる方が増えています。 かろうじてお客様をお招きできる程度のスペースです。駅から遠くはありませんが、決して利便性が良い地域でもありません。それでもdelightful toolの靴に興味を持って、足を運んでいただける。本当に嬉しく、ありがたいことです。 きっかけはwebやSNSという方がほとんど。delightful toolのウェブサイトにたどり着いた方は、その内

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人の手が編んだものを着るのって、どうしてうれしくなるんだろう

これまで自分は、「ニット」を買ったことがなかった。 もこもこしてかさばるし、重たいし、気軽に洗えないし。そんな理由から、ニットというものに手を伸ばそうと思わなかった。 でも、ひょんなことで知った「気仙沼ニッティング」は、なんだかわからないけど、ずっと気になっていた。とくに、気仙沼ニッティングのサイトは、みんなにおすすめしたいほど素敵。 代表の御手洗さんが、どういう経緯ではじめて、今現在進行形でどんな思いでこれらの商品をつくっているのか、わかりやすいテキストと操上さんの素

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人生で初めて、ジーンズが似合ったこと。

わたし、ジーンズが似合わない。 あれだけ、色々なジーンズがあって、子どもから年配の方まで、 とにかくたくさんの人が履いていて、 おしゃれな人だけが履けるものでもなくて、むしろその逆の どんな人でもとりあえず履けるもの、 だという印象なのに、 なぜかわたしには本当に似合わない。 そんなふうに思って、避けてきたジーンズ。 けれど最近、仕事の関係でほぼ毎日履かざるを得なくなり、 仕方なくユニクロで買って履いていた。 ユニクロで買った理由は、苦手なものにお金をかけ

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お気に入りの服にひと手間を

これまで、なかなか大変だわ、と思ってきたことの一つに洋服探しがある。 背が低い。そもそも総てのパーツが小さい。更に躰が薄っぺらい。標準体型から大きく外れた私の体型に合う洋服を探し出すのは簡単なことではなかった。 上半身は三号で下半身は五号。 そんな体型に合う既製服なんてなかなか存在しない。 仮にあったとしても、まるで子供服のようなものばかりで、「今っぽいデザイン」のものはそうない。サイズがぴったり合うものを見つけ出したからといって、なかなかお洒落にはなれないことを身にしみて

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二つの目線を行き来して、得られた感覚

11月、恵比寿で開催された『会話とオーダーメイド』 ニット帽、刺繍、家具、什器、絵画、シャツなど、様々なオーダーメイドを手がける方々が集う、初開催のイベントでした。 このようなイベントに参加するのは初めての経験。上手くできるだろうかと不安を抱きながら臨みましたが、純粋に楽しく充実したイベントになりました。 そしてこの歳(40歳目前です)になって、こんなに心動く体験ができるとは…。イベント後、主催者のholo shirts.窪田さんと「今まで生きてきて良かったと思えるくら

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理想の二人

イベントの出展者、オーダー靴のブランド『delightful tool』。筆者も履いているこの靴がどうやってできているのか、あるやりとりがきっかけで気になってしまい、じっくりお話を聞く機会をいただきました。 オーダーという形で靴を作るdelightful toolの寺田さん、出会った時に「ご自身で作られているんですか?」と聞いて返ってきたのが「いや、僕は作っていないんです」  質問した方の僕は、「あ、つい自分を中心に考えた質問をしてしまった」と反省したのもつかの間、その「作