マガジンのカバー画像

#お店 記事まとめ

2,465
思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

日常に「彩り」を与える石けん〜新作 ひのき ベルガモット〜

こんにちは。久しぶりのnoteです。 しばらく書くことができない日々でしたが、秋になって空気が澄みわたり、木々が色づく季節になると、なんだか心も晴れ晴れとして元気になりますね。 今回のnoteは新しくリニューアルした石けんについて書いていきたいと思います。 ひのき ベルガモット石けんが新登場! ウッディな香りとさっぱりとした使用感で根強いファンが多かった「ひのき 麻炭石けん」。 原材料調達の関係で長らく製造できずに品切れとなっていましたが、この度、見た目も香りも使用感もリ

インバウンドが戻りつつある今こそ、やっておきたいこと。

10月11日より入国時の水際対策が緩和されたこともあり、かっぱ橋道具街の空気感がガラッと変わりました。以前と同じとはいかないものの、コロナ前を思い出すような海外客で溢れる商店街。 円安の影響も大きく、様々なお店のショッパーを持ち歩く海外客を見かけるように。本当に嬉しいことですね。ぬま田海苔だけでみても13日以降グッと海外客の売上が伸びており、レジで免税手続きをしない日がほぼない状況です。 コロナ前には店舗で海外客に海苔のワークショップを開催したこともありました。 『世界

「アイデアとかデザインとか」を読んで、地道な試行錯誤を繰り返そうと思った話

「山下さんの好きそうな、かっこいい突っ張り棒が展示会に出てましたよ」 そんな声をかけられたのは、まだ会社勤めだったころだ。 黒くてかっこいい突っ張り棒が、いろんなパーツと組み合わさって家具のように使えてしまう。しかも天井と床を突っ張るという発想には度肝を抜かれた。 その後も雑貨屋さんで気になったアイテムや、ネットで見つけたかっこいいものを見ていると、ひとつの共通点が浮かび上がってきた。 どうも「TENT」という名前のクリエイティブユニットがデザインをしているらしい……と。

「らしさ」を活かした商品開発~クリスマスケーキ事例~

商品開発は事業を左右する大きなファクターです。流行っている類似商品を出せばいいという安易な考えもありますが、やはり商品にそのブランドの独自性、つまり「らしさ」が活きる商品がヒットする事が大事ではないでしょうか。実際に発売するMinimalクリスマスケーキで「らしさ」を活かした商品開発の要素を詳しくみてみるので、ぜひ参考になれば幸いです。 Minimalが年に一度だけ本気つくるチョコレートケーキ 今年2022年12月に届けるMinimalクリスマスケーキは、「カカオ豆からチ

#212 就業支援と非正規雇用の関係を考えた

 先週は全国就業支援ネットワーク定例研修・研究会でお話させて頂きました。2日にわたる研修の一コマでしたが、みなさんの真剣な眼差しと共感の気持ちがバシバシ伝わってくるとても濃い時間でした。  全国就業支援ネットワークは『障害者就業支援におけるケアマネジメントと支援ネットワークの形成』などを目的としています。ですから就業を目指す1人1人はもちろん、行政や事業者など様々な立場の方と日々接しています。

「とは」よりも「とか」を。(本が出ます!)

ビジネスにアイデアやデザインが必要だと言われることが当たり前になった現代では、「アイデアとは何か」「デザインとは何か」が重視されがちです。 でも「とは」に向き合っても分かったような気になるだけ。具体的な成果にはつながりません。 上手くいったプロジェクトを振り返れば、そこには人間関係や様々なトラブル、ドタバタな日々をなんとかする、うまく言葉にできないような「とか」がたくさんありました。 そしてそんな「とか」の部分にこそ、ヒット商品、ロングセラー商品を生み出すための解決の糸

会社員で働く傍ら、間借りでコーヒー屋をはじめた話

はじめまして。気分転換コーヒーと申します。 平日に会社員として働く傍ら、間借りでコーヒー屋をやっています。 noteでは、過去の自分にシェアするつもりで、運営記録を残したいと思います。今回は、間借りコーヒーを始めた経緯についてお話しします。 軽い気持ちでラテマシーンを購入、コーヒーの沼にハマる元々コーヒーは好きで、おしゃれなカフェに行き、ラテを飲み、友人と話すという、ライトなコーヒー好きでした。 コーヒー沼にはまるきっかけは、一人暮らしを機にラテマシーンを買った(買ってし

保水力がない。塩分が多い。養分が少ない。そんな痩せこけた砂丘の地で、なぜらっきょうが名産になったのか?

多くの方が砂丘と聞いてイメージするのは、鳥取砂丘ではないでしょうか。地元びいきかもしれませんが。たぶん、そうだと思うのです。見渡す限りの砂の世界。 日本の砂丘の代名詞とも言える(たぶん)、鳥取砂丘。 でも実は、砂地の面積で言えば鳥取砂丘はNo.1ではないんです。青森の猿ヶ森砂丘、新潟の新潟砂丘など鳥取砂丘より広い砂丘は全国各地にあります。 それでも鳥取砂丘の名が際立っているのは、そのダイナミックな景観にあるのかもしれません。 海岸にも関わらず、起伏のアップダウンが大き

#211 シール貼ってエビもらう(復活)

 コロナ対策で一時ストップしていた『シール貼ってエビもらう』ですが、実はひっそりと復活しております。改めてご紹介させて頂きます。  未来食堂(東京・神保町)さんの『まかない』という取り組みをご存じでしょうか。お店を50分お手伝いすると1食サービスというもので、さらにこの1食を誰かにプレゼントすることもできます。  詳しくは未来食堂さんのページや書籍をお読み頂きたいですが、店主の小林世界さんの『もし何も食べれない状況なっても、未来食堂でお手伝いすればご飯を食べられる』という

米国D2Cの必須マーケティングツール「Klaviyo」

アメリカのD2Cが必ずといっていいほど採用しているマーケティングオートメーションプラットフォームが「Klaviyo(クレビヨ)」だ。 2012年にメールマーケティングプラットフォームとして誕生したKlaviyoは、顧客データにあわせて細やかなマーケティングを可能にしたことからD2Cブランドを中心に利用が広がり、2022年8月には課金ユーザーが10万人を超えたと発表している。 2021年5月には3億2000万ドルを調達し、評価額は95億ドルとなり、2022年にはShopif

オオトパンの持続可能なパン屋づくり⑤田舎ローカルの口コミ力

本来の「口コミ力」とインターネット上での「口コミ力」の微妙な違い 食べログやグーグル上での口コミを見て、お店を訪れる人は多いだろう。 私も初めて行く店はSNSやグーグルなどで先に情報をチェックすることが多い。 ただ、それと同時にそこに書かれている評価について100%信頼しているかというとそうではない。 本来、限られたコミュニティ内での噂でしかなかった口コミを可視化したという点では食べログなどのサイトは画期的だと思う。しかし「美味しい」という感覚や「コスパが良い」などの感覚

「ネットで買われても、実感が湧かない」という店長の悩みと向き合ってみた話。

自宅の1階を、酒屋さんに貸している。 酒屋さんの名前は「いまでや 清澄白河」 GINZA SIXでも展開する、業界ではちょっと名の知れたお酒のセレクトショップだ。 そんな酒屋さんが自宅に出店した特異な経緯は、以前も記事にした。 オープンから1年。 毎日のように、自宅の1階で1杯やるようになった。 店長の松本さんとも仲良くなった(と思っている)。 暇な時は、お互い仕事の悩みを吐露しあったりしていた。 そんな悩みから、小さなオンラインショップが生まれた経緯を、今日は書い

切って食べるを、もっと気軽に。

発売以来ずっと大好評の、まな板になるお皿 CHOPLATE(チョップレート)。 実は多くの方から「ナイフを発売して欲しい」という声をいただいていまして。 大変長らくお待たせしました。 ついに、CHOPLATEに最適なミニナイフが完成しました! パッケージはこんな感じ サヤ付きなので外出先にも持っていきやすくて サヤはナイフレストとしても使えます。 実はCHOPLATEの開発段階からすでにナイフの構想はあったんですが、ナイフを作るにあたって協力工場さんが見つからず、

「紙だからこそ」できることを突き詰めたカレンダー達のポテンシャルが半端ない話

「スケジュールの管理はもう、スマホでやってるからね」 そんな言葉を年末になるとよく聴く。 それはもちろん、文具屋として毎年スケジュール帳やカレンダーを販売しているからに他ならない。 確かにスマホは便利だ。 そしてグーグルカレンダーだって便利だ。 予定が発生したらすぐに予定を放り込めるし、時間が変われば日時を変更させられる。予定時間の10分前に通知を設定することだって簡単に出来てしまう。 でも、電子書籍がすべての紙の本をなくすことができていないように、紙のスケジュール帳や