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2019年6月の記事一覧

塩素臭のない
あったかいプール。
へぷへぷして柔軟でひと休み。
ふと気分を変えて
跳んでみた。
見事な時間差で
腹と尻の脂肪が踊る。
笑いがこみ上げて
そのまま2周。
聞けば1時間跳んでる人も
いるらしい。
笑わずにいられない。
優しい波。
初めてここにいるのを
好きと感じた。

今日は、
これに尽きる。

色々みんな
ありがとう。

…ありがとう。

今日
ここに降った雨の
これまでとこれからを
思った。
密閉したコップの中で
ぐるぐる巡る
水の変容。
何処かでは災厄
また何処かでは恵み。
少なくとも
生きものには
必要不可欠。
この呼気も
すでに旅立ち
世の中に混じり合い
姿を変えて
また帰ってくるのだろう。

【土曜絵画】~螢灯火/ホタルトモスヒ〔タンカイガ〕~

【土曜絵画】~螢灯火/ホタルトモスヒ〔タンカイガ〕~

 
 
 
『ホタルトモスヒ』
 螢が初夏の風物詩だと知った時は驚いた。何故って、お盆にしか観たことがなかったから。

山梔子の花もそうだ。初夏の花と知ったのはいい歳になってからで、年がら年中咲いているものだと思っていた。今にして思えば、我が家の山梔子は狂い咲きだったのだ。

母の実家で螢を観れる機会も減った。

道路はアスファルトになったし、外灯も立った。懐中電灯で照らしても、自分の足元しか見え

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ゲーム

ゲーム

あるアパートの一室。
そこは高校で同じクラスの友達、彩の姉の部屋。旅行に出ている間、鍵を預かった妹の彩が姉に内緒でわたし達を呼び込んだ。彩にどんな意図があったのか、わたしにはわからなかった。

わたし以外にこの空間にいるのは、彩の彼氏、亮太とその友達の大樹だった。
わたしが男ふたりをどう思っていたにせよ、何となく喋って何となく笑って、ただそれだけだと思っていた。平凡な時間。

暫くすると彩は窓を開

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おもてろっく

おもてろっく

昨年教えていただきながら、すっかり遠ざかっていた表六句を、麦笛さんにお手合わせ願いました( ◠‿◠ )

表六句

発句
テーマになる句で、切れ字を使った五七五。


発句に寄せた同じ季節の季語が入る七七。

第三
脇句から転じた五七五で最後留め字を使う。季節によって、季語を用いたり無季であったりする。


第三に寄せてリズムを付ける、無季の七七。

五・月
月の句を五七五で詠む。発句が夏、冬

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貴方には関係ない

貴方には関係ない

ガラスをたたき割れば
顔色ひとつ変えずに愚かな行為を止める

破片が刺さったわたしの手に
あなたはふれようとしない

確信を持って放った銃弾は
虚しい眠りに取って代わり

怖がることはないさと
根拠のない言葉をぶらさげて微笑む

挑発的な灯りが
薄ぼんやりと揺れた

あなたはいつだって庇護者
合理的な助言者

贅沢だわ
もしそれをわたしが望むのならば

ひとり見つめる鬱陶しい街には
今日何が転が

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