229.私は思う!わたしは想像する!私は信じる。
1.素朴な4つの言葉
私は思う!わたしは想像する!私は信じる!ヨーガに心の法則を素朴に語った四つの言葉があります。
1・I think it (私はイットを思う)
2・I imagine it (私はイットを想像する)
3・I believe it (私はイットを信ずる)
4・I live in it (私はイットを成就する)
これは信念法則ともいわれ、イットを心の深層にまで刷り込むと、内面から沸き上がってくるような豊かな思考と行動がイットに向って現れ、イットを成就する確率を著しく高めるという意味だといいます。
このイットを明確に定めていない、あるいは明確に定めて深層にまでしっかり刻んでいないのが俗人であり、限られた分野でのイットをさだめている人がスペシャリストといわれているものです。
また、誇大なイットを抱いて、現実を忘れてしまう人のことは夢想家といわれています。
それらに対し、現実を直視しつつ壮大なイットを明確に定め、それを心の深部にまで焼きつけ、そうした人生を歩むことが、その思いや志を大切にしている人たちのことです。
2.一人目の老人の話
この四つの言葉を実践した二人の老人がいました。
それは…。
交通がたいそうに不便な深い山中の村に住んでいた愚公は、90歳になった時、家中の者を集めて言った。
「いいか!わしは、お前たちと力を合わせて山を切り崩し、他の川に通じる道を作りたいのじゃ」
すると一人の息子が
「その切り取った石や土はどうするのですか」と訪ねると、愚公は「渤海(ぼつかい)の浜や隠土の崖にでも捨てればよい」と答えた。
しかし、あまりにも無理な話だし、一体何年かかるかわからない。
それに愚公の家族だけではできる訳がありません。
だが、こうして父愚公の命令により、家中の者が協力して山を切り崩す作業に着手するのです。
さらに大変なことは、石や土を捨てるために渤海まで1往復するのに、なんと1年もかかる始末。
その姿を見た人々は、哀れむかのように嘆息しながら言った。
「あんたの馬鹿さかげんは大したものさ。老先短く、山の一角さえ崩せないでいるというのに…」
「気でも狂ってしまったかいのう…」
本当は誰もが愚公の考えているようにこの不便な村が良くなってもらいたいという願いはもっていた。
しかし、誰もが無理、無駄だと思っていました。
すると愚公はその人たちにこう答えました。
「小さな器量でしかものを考えない人間にはわかるまい。いいかね、わしが死んでも子供は残る。その子共はまた孫をつくる。こうして代々続けば、いつかは山は平になり、豊かな村になるのじゃよ」
愚公は笑いながら未来を語るのです。
3.二人目の老人の話
この四つの言葉を実践するもう一人の老人の話があります。
ある賢明な老人が、庭で苗木をせっせと植えていました。
通りすがりの旅人が、
「その木は何年ぐらいで実を成らすのですか?」と訪ねると、
老人は「たぶん、5、60年もすれば実が成るだろう…」と言った。
旅人はさらに、
「あなたは、5、60年も長生きするおつもりですか?」と続けると、
老人はこう答えたといいます。
「いいや、わしはあと何年かで死ぬだろう。さて、わしが生まれた時には、すでにこの果樹園があって実が成っていた。それは、わしが生まれる前に、父がわしらのために植えておいてくれたからじゃ。それと同じことさ」
「私はイットを思う」
「私はイットを想像する」
「私はイットを信ずる」
「私はイットを成就する」
二人の老人の話は、この四つの言葉を実践した人たちでした。
この老人たちの共通点は、目先のことだけにとらわれず、他の人々のことを考える余裕をもち、将来に大きく目を向けた上で、今、現在のことを考えていたのです。
わたしたちは、まだ見ぬ未来を考え、その未来に恐れを抱く。
失敗を恐れ、今の生活に不安を感じたり、現実の苦しさや淋しさに心を奪われ、本来の生きる目的や使命を忘れ去ってしまっている。
確かに、現代社会はお金がなければ生活することができない。
しかし、お金のことを心配することによって、お金はどんどん離れていくように、失敗を恐れて失敗し、未来に不安を抱くことにより、不安になっていくことに気づかねばなりませんね。
お金や物質が不足しているからと嘆いている人たちは、決してお金や物質が手に入っても何も解決はしません。
それは、お金を理由にしているだけで、お金の責任ではないですね。
「信念は岩をも溶かす…」という言葉があるように、信じる心が、思う心。想像する心が不足すると、この「信じて念ずる力」が不足してしまう。
ある有名な作家が「もし、明日地球が滅びようとも、私は、私の庭にバラの花の種を植え続ける…」という言葉を残しました。
人は、いつのまにか、このこのスピリットを失いつつあります。
生きる目的、目標をもつことはとても大切なこと。
いずれは誰もがこの世を去る時が来るのですね。
だから、もっと大胆に、もっとのびのびと考え、行動したほうがいい。
時には野うさぎに立ち返り、野原を自由に跳び駆けることがもっと必要ではないのでしょうか。
精神生活が豊かになると、目はイキイキと輝いてくる。
生きることは本来、美しく素晴らしいもの。
coucouです、みなさま、ごきげんはいかがですか?
1・I think it (私はイットを思う)
2・I imagine it (私はイットを想像する)
3・I believe it (私はイットを信ずる)
4・I live in it (私はイットを成就する)
itって、「それ」という意味を持つ代名詞です。
この“it”には、「それ」という意味以外にも、他の意味や使われ方があるということをご存じですか?
なんとなくは知っているけれど、明確に説明するのは難しいという方も多いかもしれませんね。辞典で調べたら「時間」「曜日」「季節」「距離」「天候」などにも使われています。「その」「それ」に該当もするそうです。
そういえば、ホラー映画に「 it」ってありましたね。ピエロの顔の怖い映画でした。
まさに「それ」だったのですね。
私たちは「 it」、それを信じればいいんだね、きっと。
ここまでのおつきあい、感謝します。
また、明日もおつきあいくださいね!
では、またね!
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