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406.(後編)やっと娑婆に手で来たcoucouさん獄中手記より

さて、みんな留守中にもかかわらず、
コメントもスキの御礼もできずごめんなさ~い。
(正直、スキ制限もある中、どう返礼したら良いのかわからない…)

でもね、みんなのコメントとスキは一切返答はできなかったけれど、病院内で見続けていた~

とっても嬉しかったよ~

改めて感謝、感謝~

退院の朝©NPО japan copyright association coucou


本音はね、今度は不吉な3回目、なんだか戻れない気もしていた…。

それに術後の痛みがあまりにも激しくて、その痛みの我慢でへとへととなっていた。それに過去の2回の手術より苦しい…。

さすがのcoucouさんは泣きが入った~

こんな痛みは生れて初めての痛みだった。

coucouさんの病名は「膀胱悪性腫瘍(膀胱がん)」だそうだ。
一体何が悪性なのか?
それは一か所ではなく複数個所に転移しているからだという。
(後半に参考文献として説明在り、みなさんのお役に立ちますように~)

さらに困ったことはこの病院がクラスター発生となり、医師と看護師の不足と同時にいつもの病棟は閉鎖されており、一般病棟での入院となった。
(一般とはがん患者以外の入院患者さんたちとの混成)

当初は、クラスターの関係上個室だったんだけれど、その個室は全部567患者用となり4人部屋となった。入院7日間で、coucouさん以外の患者さんたちは毎日病室の移動を繰り返す。
(忙しいけど看護師さんたち大変~)

退院の朝©NPО japan copyright association coucou

coucouさんはね、どうしても思うことがある。
それはね、白衣(びやくえ)の天使さんたちのこと~

どうして、仕事とはいえ、そんなに一生懸命になれるの?

この天使さんたちは、病院勤務でなかったとしても、これだけ働きづくめなら他の会社の方がもっとお金がもらえると思う。
この仕事は、物凄い能力を要求され、厳しく、きつい、大変な仕事なはず。

ここの天使さんたちは、マスク越しとはいえ、目には優しさが溢れ、目に笑顔がある、何よりも目力があるんだ。例えば、他の仕事場にいたらとても優秀な人たちだと思う。

だってね、人のお世話はとても大変なものだもの。

ましてや、患者さんなんてcoucouさんみたいな我儘だらけ。
「痛い~」「苦しい~」「辛い~」「痒い~」という、已む得ないことだけれど自己本位ばかり、それに言いたいことばかり主張する患者さんだらけ。

coucouさんはね、あまりにも強烈な痛みが続き前身は汗まみれの中で、天使さんたちは手を握ってくれたり、背中や足、腰を擦ってくれたりしてくれた。

coucouさんはね、他人なんだよ~
ただの患者なんだよ~

だけどね、どこにでもいるけれど、その天使さんを怒鳴る輩もいる。
coucouさんは痛みの中で、その怒鳴っているやつを、
うるさい~と怒鳴ってやった。
(coucouさんもイライラしていたからね)

でも、一生懸命に患者さんを世話している天使さんたちを怒鳴るって、おかしいよ…。

手術後の下腹部の洗浄、尿袋の交換、オシメの交換、下の世話。
ここまで若い娘さんたちがしている。

そんなことは仕事だから、当たり前だという人もいるけれど、
それは違うよ~

絶対にね~

ここはワンフロワーだけでも4人部屋が30近くあるということは最低でも120人以上の患者がいる。特殊な患者さんだけでない混成病棟になったばかりで看護師さんたちは初めてのことばかりのようだった。

だから、必ず検査も点滴も2人若しくは3人チーム。
抗がん剤との交換する点滴の交換の仕方のわからない天使さんもいる。
でもね、全力なんだよ~
(真剣に覚えようとしている)

これも567クラスターのおかげなんだろうね。

医師たちは、どちらかというと威張っている~
何が、そんなに偉いのか、coucouさんは鼻につく。

天使さんたちはね、戦場の中の「愛の戦士」なんだよ~
あなたたちもその天使さんたちに、嘘でもいいから褒めてあげなよ~

退院の朝©NPО japan copyright association coucou

天使さんたちはね、coucouさんの下の世話を終えるとね、
「ありがとうございました~」という。

お掃除のおばちゃんが室内のアルコール消毒を終えるとき、
「ありがとうございます~」という。

食事を運ぶ看護師さんたちも配膳するときに、
「ありがとうございます~」というんだ。

coucouさんはね、そのたびに、涙が出てしまう~

どうして、すべてではないけれどお医者さんたちは患者さんたちに「ありがとうございます~」って言えないの?

患者さんに言わなくとも、せめて看護師さんたちに「ありがとう~」って言えないの?(患者さんのほとんどは医師や天使さんたちに感謝しているのにね)

医師を助けて、支えている人たちは、この天使さんたちなんだよ~

それにお金も安い、おかしいね、日本は~

(coucouさんはね、この病院の医院長に直接言ってやるんだ~coucouさんの係っている理事長にも言ってやるんだ~だって、おかしいもの~)

次の講演会のテーマはね、この素晴らしい天使さんの話をするんだ。そして医師さんたちに、天使さんに「ありがとう~」と言える講義にすることにした。

まあ、よくこれだけの薬を入れたもんだね©NPО japan copyright association coucou

ここだけではないと思うけど、看護師さんたちは声が大きい~

さすがのcoucouさんも痛みの絶頂にはその声が響いた。

だけどね、ちゃんと聞いていると、お年寄りのほとんどは耳が遠い。
さらにマスク越しだと言葉が聞きづらいのだろうね。
だから自動的に大声となる。
以前の病室では、こんなに声は聞こえなかった。

それはね、手術を終えた重症患者ばかりだったからね。

でも、その声が、やがてcoucouさんの励ましに変わるんだよ。
どうして?それはね、病院内ではプライバシーがないくらい、話している内容が全部筒抜けだからね。
(テレビもラジオもスマホも聴けない、聞こえるのは話し声~)

隣の病室の女性の血圧だの体温、説明、行動が一目散に想像できてしまう。もちろん、coucouさんのことだってすべて筒抜け状態。

そう、みんな闘っている、みんな我慢して、みんな努力しているということがわかる。さらに通路では看護師さん同士の話す内容も筒抜け。

〇〇さんが食事していないとか、お風呂が長いとか、トイレからなかなか出てこない、なんてこともわかってしまう。

確かに、声は大きいけれど、明るい~
この明るさも救い~
看護師さん同士が互いに「ありがとう~」をいい合う~

これって病院のマニアル言葉ではない。
お互いが支え合って助け合っているからだなんだ。
「ごめんなさい~」「ありがとう~」「助かった~」「良かった~」という言葉が聞こえる。(まるでカーリングの女子みたい)

(まさに、戦場だね、ここは)

coucouさんが喉が渇いたから自動販売機に向かう途中に、すぐさま買いに行ってくれたり、シャワー室でまごまごしていたら洋服を着させてくれたり、はじめてのオムツのはき方がわからなくて困っていたらはかせてくれた。

なんだい~
これ~
こんなこと女性にしてもらったことがない…。

もう、coucouさんはラジオを聞いているような耳がダンボ状態。

凄いよ~

みんな~

coucouさんはね、しばらくここにいたかったのだけれど、クラスター騒ぎの中で、手術が終わったらすぐさま自宅療養するように言われた。

だから、退院と言われて驚いた~

看護師さんたちも、coucouさんがこんな状態でいいの~と言い出した。

そう、薬を飲んでも痛みが治まらない…。

とても恥ずかしい話だけれど、それに、尿道が開きっぱなしなのか尿漏れが止まらない…。力が入ると漏れてしまうんだ。

困った~

でも病室は次々と緊急患者が搬送される。
特に567患者の重傷者ばかり。

看護師さんたちは言う~
「早く5類相当にすれば、いいのよ~」と。

天使さんたちは、みな知っている。
すぐさま濃厚接触者という矛盾に振り回されてしまうことを。
(それだけで自宅待機となってしまうことを)

そして、退院の準備とともにすぐさまの退院となった。

予告なしの花火
わずか10分間の花火大会


退院の決まった前日の夜。

突然の予告なしの花火大会が開催された。
(事前予告をすると人が集まってしまうため)

まるで空襲のように花火の音が鳴り続ける。
ビルの谷間だけれど、空にかすかな花火が見える~
天使さんたちは一瞬、窓から空を見上げた。

「外で、見たいな~」

「きれいだろうなあ~」

「デートしたいな~」

「彼氏がいないのに?」

「そう、彼氏を作ったらね~」

「でも、この仕事をしている限り、無理よ~」

coucouさんはね、この子たちの笑顔を見ていて、時代は違うけれど、「ひめゆりの塔」を想い出した。それはね、純粋でひたむきで病気や怪我の人々を最後まで救い続けた沖縄の女の子たちのお話。

日本の医療、介護は崩壊する、したと言われている時代に、まだまだ世の中は捨てたものじゃあない。ここの天使さんたちには、人を支える、救うという喜びを、幸せを知っている。

coucouさんの大好きな、にゃむさんと同じだね。

とても厳しい、ブラック企業だけれど、ブラックの世界でもいろいろな花が咲き続けていることがわかる。





天使さんたちの白いマスク越しの顔に、花火の色が付いていた…。

みんな~きれいだよ~

いつか、行けるといいね、と小さな声でcoucouさんは天使さんに話しかけた…。


©NPО japan copyright association 

coucouさんです。
みんな、ごきげんよう~
みんな~ありがとう~

7日間の留守中にかかわらず、コメントとスキ、フォローに感謝申し上げます。おかげさまでなんとか獄中から脱出できました~
(本音はもう少し居たかった…)

これで現場復帰なんだけれど、まだまだ困った問題はある。
まず、椅子に座れない…。
(尿道がお尻に続いているため、押されると痛む)

家では、食事は立ったままの立食…。
トイレに行くのに介護さんがいない…。
トイレに行くたびに痛い…。
(傷口がまだ塞がっていないことと、内視鏡手術のため尿道が開きすぎ、塞がらないまま、傷もついている、炎症状態なんだろうね)

寝返りが辛い…(痛い)
立ち上がりが大変…(痛い)
車に乗るにも、移動するにも力が入るたびに痛い…。

こんなcoucouさんの退院を心配してくれた天使さんたち。

病院を出るときに荷物を運んでくれて、coucouさんが立ち去るまで手を振る天使さんたち。父が亡くなったときに天使さんたちが見送ってくれた時を想い出す~

ああ~素晴らしき、天使たさんたち~





さて、今日からcoucouさんのキャラクターのようにね、オムツをして日々を過ごさねばならない。(coucouさんのキャラはオムツをはいた赤ちゃんおやじ猫なんだ!)

いつまですればいいの~

恥ずかしいなんて言ってらんない~



でもね、大好きなnote記事に復活できるのだもの。
coucouさんの大切な宝物。
読んでくれているみんなが宝物。
この宝物は、きっとね、奇跡だと信じている。

だって、みんなお互いに身も知らぬ同士。
共感しあえる仲間たちとのプラットホームなんだもの。

もし、この世からこのnoteがなくなったらなんと寂しい人生なのだろうね…

coucouさんはこうして文を打ちながら、自由と喜びを感じているnote専門の自称作家なんだもの。
みんなお金にならないことを、という人がいるけれど、その人たちにこんな喜びや幸せが、自由があるの?と問いたい~

お金があれば幸せなの?

そんなにお金が欲しければね、coucouさんみたいに働けばいいのさ~
coucouさんはね、noteの世界以外でお金を稼いでいる生涯現役の働き者。

note以外の収入のすべてがこのnoteを書いている原稿料なんだよ~

だから、バカにしないでほしい~

あなたは何で楽しんでいるの?

楽しいこと、素晴らしいことはあるの?

見てよ~このnoteの素晴らしいクリエイターさんたちを~

「無料」で「楽しく」「面白く」「人生の必要なもの」「学ぶもの」「共感できるもの」「感動できるもの」「励ましてもらえるもの」「元気がでるもの」「思わず泣いてしまうもの」だらけのこの世界。

凄くない~
本屋さんでなんて読めないよ~

人生で、こんなに自由で、素晴らしくて、儲かるものはない。

だって、「ノートに神さま」がいるんだもの~

本日から、オムツ付きの正常運転開始~
みんな~
ありがとう~
またあした~

みなさんも、素敵な一日でありますように~



【ナットキングコール】”Smile”- Nat King Cole 【lyrics 和訳】【名曲】【ジャズ】【洋楽1950年代】


©NPО japan copyright association 



coucouさんのホームページ登場~coucouさんの電子書籍紹介あり~

Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru


※みなさまもご注意くださいね!

【主な参考文献】



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