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学校で仕事ができるようになるまでの道のり②

どうも。うぇい。です。

さて。
前回は1年目の最初の頃のお話をさせてもらいました。

ざっくり言うと、『あ、コーディネーターの仕事するとかより、先ずは長谷川の存在を知ってもらうとこからなんやな』ってことが分かったってお話やったんやけどね。

今回は、その続きでございます。

1年目の心構え

うちは、高校魅力化コーディネーターをする前は、個人事業主で、コミュニケーション力や人間力を向上させるようなセミナーを開催したり、ボイジャータロットカードを使ってのコーチングなどをしたり、人様のセミナー開催のサポートをしたり、、、ということをしていて、その前は会社員をしてました。

ちなみに、会社は試験委託業務を行う会社で、そこのエンジニアをしてまして、原子を見るっていうマニアックなお仕事。

何が言いたいかっていうと、教育業界にまともに関わるのは今回が初めてやったってこと。

だから、学校着任のときから意識していたことは『先ずは現状把握から』ということだった。

学校側から
『困ってるからぜひ来てください!アドバイスください!』
という感じで依頼されているならまだしも、うちの場合は、町から学校に
『学校良くしたいから、こんな制度(コーディネーター)っていうのがあって、それで島根上手いこといってるしやりませんか?!やりたいです!』
って感じで提案してるんよ。(※提案の仕方はうちの意訳)
ちょっと極端かもしれんけど、ただ、熱の入り方としては「町>学校」って感じだったのは間違いない。

ってことは、学校(特に現場の先生)としては、うちの存在って
『そこまで困ってないのに、なんか来た』
っていう、そんな感じなわけで。
そんな不信感たっぷりなところに、うちが
『これやりましょう!✨』
なんて言っても
『はぁ?』
って感じなわけですよ。
うちが逆の立場ならそう思う。まぁ、そこまで思ってなくても
『はぁ、、、。(それどゆこと?何せんとあかんの?)』
って感じなわけで。

そもそも、現状が分からんと、何を優先したらいいかも分からんしね。
だから、【現状把握を第一優先】にして動いてた。
学校現場がどんなのかも全く分からんかったしねー。

現場に入ってみて

いやぁ。。。やりたいこととかあったし、色々関わりたかったけど、それは内に秘めて、ひたすらやれることを探して、先生たちとの信頼関係も築いていきました。

まぁ、関わっていく中で、自分がやりたいことを提案するのは単なるエゴだし、学校の困りごとが解決するようなことでなければ、その提案は先生たちにとっては単なる業務負荷になっちゃうなって気付いたから、『自分のやりたいことの提案をここですることはやったらあかんな』って気付いたんだけどね。
まぁ、これ、ビジネスでも何でも当てはまるよねぇ(;´∀`)

学校の先生ってさ、やることめっちゃあるねん。
てか、時代の変化でどんどんやること増えていってしまったって感じなんやろうけど。めっちゃあるねん。やること。
授業準備はもちろんのこと、それに加えて担任の先生は学年運営せんとあかんし、トラブル起こったらその対処せなあかんし、行事ごとも色々考えて…。って、なんか、身体ごと取られることが物凄く多い感じ。
そんな感じだからさ、先生の1番嫌がることは『業務が増える』ことなんよね。
生徒のため、っていう免罪符を掲げたり、管理職からの指示やとやらざるをえんのやけど、だからこそそこを使うとものすごく反感を買う^^;
そして、うちのような異分子は、長くからいて、変化を嫌うお局化しているような先生にとっては、もう「余計なこと」でしかないんだよねぇ。

「一番ありがたいことは何もしないことです」

まぁ、うちの中では、現状把握が第一優先事項だったんだけど、とはいえ、うちの人件費とかって、町が出しているわけよ。てか、高校魅力化コーディネーターの導入って町が高校を応援する「高校魅力化推進事業」という枠で予算とってやっていることで、事業の一環なのね。だから、ある一定の成果とか報告できることは求められるわけでして。

でもって、うちが着任する前から、予算通ってて、「年間計画」のようなものがすでに出来上がっていて、その中で「中高生向けに思考力UP講座(探Qゼミと名付けていた)の開催」があったのね。うちの上司にあたる人が考えてくれてたんだけど、それも進めていかないといけなくて。

探Qゼミに関しては、学校の管理職は開催自体はOKしていて、生徒にアナウンスすることもOKしてくれているものの、内容が先進過ぎて詳細はよく理解されなくて(うちも理解してなかった^^;)、その状態で現場に話がおりてるから、「なんかやるらしいけど、何するんやろ?」みたいな感じで現場が完全に置いてきぼりになってたんね。それが分かったのは、ある先生から指摘をされたから。

担任の先生方に、生徒向けのチラシ配布をお願いしたことをある学年部長に報告させてもらったときに、「周りは言わないみたいだけど」と一言前置きされた上で、中々なお叱りをいただきまして👇
「元々きいていた話と違う」
「何でもかんでも現場におろされたら困る」
「学校運営に関わらうから勝手なことをされたら困る」
(※やることは管理職通して現場に伝えてもらっていたし、チラシの配布もOKしてもらってたし、部長クラスには周知したと言われていたので、配布したけど、部長に改めて先にお伝えしとかないといけなくて、結果として、「順序を間違えた」形になってしまっていた)
「やりながらコロコロ方向性を変えるのはどうかと思う」
「そもそも打ち上げ花火的に『こんなんやりました』みたいなことをしても意味がない」
「そもそもやるんだったらちゃんと計画を立ててゴールを定めてからでしょう」

「そちらも、町から色々言われて大変でしょうけど、一番ありがたいことは何もしないことなんで」
「朝にもアナウンスしてたけど、正直、皆( ゚д゚)ポカーン状態だったからね」
掻い摘んで言うとこんな感じ。
「一番ありがたいことは何もしないことなので」っていうのは一番驚いたなぁ。。。

指摘されて気づいたこと

と、まぁ、そんな感じで、さらっと報告して終わりと思ってたのに、全然思ってもないところから色々言われて、かなり面食らってしまったんやけど、その時に初めて、「あ、現場では全然把握されてなかったんや」ってことに気づいたんよね。
だから、この指摘はめちゃくちゃありがたかった。(言われた直後は「こんなこと言われました…!」と、結果的に管理職や上司に愚痴ってしまったけど^^;)

本記事の前半、色々「こんな状態だった」って説明しながら書いるけど、これらは全部今だから言えることで、その当時は全くそんなことわからなくて。
この部長の先生の指摘があったから「管理職がOK≠現場もOK」じゃないんだってことを知ったし、「理解されていると思っていたことが理解されていなかった」っていうコミュニケーションエラーが大分ある、ということにも気づけたんだよねぇ。

ビジネスでは、「クレームは宝だ」って言われるけど、これもそれと同じやな、って思った。

っていう、そんな2学期9月ごろのお話。

(続く)

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