509.大手出版社だからと言って必ずしも良いわけではない。しかし、小さな会社がなぜヒット作を出し続けているのだろう?【出版論⑨】
出版社さんとの付き合い方⑦
さて、楽しみながらの出版社選び。ここまでは自分が選ぶ。選んだあとは選ばれるかどうか?選ばれる立場に変貌する。
次は、「売り込み」、売り込むための「企画書(要約)&企画出版のご検討のお願い」を作成した。一体どうなるのだろう….。
👆前回まで
この出版社選びは楽しい。
それは、自分が自由に相手を選ぶのですから。
しかし、選んでも、相手にも、選ぶ自由もある。
これらの出版情報を見ていて不思議なことに気づいた。
それは、本のヒット商品は出版社の大きさや規模ではないということだった。
つまり、わずか数人の出版社なのに驚くべきヒット作を出し続けている出版社もあることだった。
大手出版社で資本金が数億円、従業員数数百人規模の出版社だからと言ってヒット作を続けて出しているわけではない。
つまり、大手出版社だからと言って必ずしも良いわけではない。
しかし、小さな会社がなぜヒット作を出し続けているのだろう?
それは、「即決能力がある」。
大手だと編集者同士の編集会議を行い、毎月出版する本のスケジュールを立てる出版計画ができている。
私の知る限りだと年間の出版予定のタイムスケジュールが組まれている場合もある。すると、余程の内容の本でない限り、「即断即決」がむずかしい。
つまり、編集会議によって作品内容等を吟味している。
例えば春にクリスマスの本を出す人は少ない。
このように公表時期(季節間)も大切。
それに真夏は本が読まれにくいとか、出費が多いが、年末や正月、ゴールデンウイーク、や夏休みなどの時期を計算する出版社も多い気がする。
やはり、着るものも同じ、春夏秋冬という季節感も重要な位置を示している気がする。
まさに、販売促進効果を計算しつくしている。
そう、時期とタイミングも作品の公表時期と重なることがわかる。
現在の私の能力や知名度も、実績もない者はどうしたらよいだろう?
やはり、大手出版社よりも「即断即決」が望まれる出版社が自分にとっては良い気がした。
それに、読者は確かに、「有名・無名」によって左右されているが、一番大切なのは、その本を「読みたい」「読んでみたい」と思わせるかどうか?が重要点に思える。
つまり、
「売れるか?」
「売れないか?」
「売るためにはどうするのか?」が大切な部分。
もちろん、売ることは、当たり前のこと。
本は売れなければ意味がないし、
たとえ、大儲けができなくても赤字になっては存続することができない。
どんな素晴らしい本であっても、作者だけの力ではヒットはしないし、売れない。
出版社は、編集責任者は、常に「売れるか?」「売れないか?」「売るためにはどうするのか?」を考え続ける、そのための協働作業、チームの力にかかっていることがわかる。作品だけでは売れない。
そして、私は様々な出版社の規模や出版内容を調べ続けた。
なかにはどうしてこんな本を発行したのだろう?という作品もあるし、今だけのタイムリーな作品だが、来年は時期が終わると言った生ものの旬の作品もある。
そして、さらに自分が書いている作品と重複するようなものはないか、チェックする。大概、似たようなものは出してはくれない。
そして、私は1冊の本を3冊分にして、3種類の原稿にして、その内容に合いそうな出版社を探し続けた。そして、ある会社を見つけた。
それは老舗の出版社で文芸物が中心で、
数冊だけビジネス書を出している出版社だった。
会社名も地味だが勝手に気に入ってしまった…。
その大きな理由は、自分の書いた原稿に近い本が1冊もなかったことと。
この会社は文芸物だけではなくて新分野にもチャレンジしそうなことを感じたからだった。文芸出版なのに最近になって「ビジネス書」を少しばかり出していた。
おそらく私の作品と重複するものはないし、この出版社にとっても新規性のあるもののように思えた。
特に、ビジネス等の本が少ない出版社を数十社調べ続けた。
そして、この3冊を売り込む準備をはじめた...。
しかし、私のデビュー作はとんでもない、謝罪から始まってしまった...。
※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
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