見出し画像

239.著作権侵害、低年齢化。中学3年生、書類送検~どうなるの、これから?


1.著作権法違反容疑18歳少年逮捕!


 
2003年(平成15年)4月10日に、東京都新宿区の少年 (18歳)が著作権法違反の疑いで逮捕された。これは京都府警ハイテク犯罪対策室で、インターネット上にデータに保存できるサービス「オンラインストレージ」を利用し、ヒット曲を不特定多数に提供したとして逮捕に踏み切ったもの。

「オンラインストレージ」とは、インターネットを通じ様々なデータの保管を代行するサービスで、ユーザーはサービス会社のストレージ (記憶装置)を利用しデータを保存し、出し入れすることができる。

この少年が逮捕されたと同時に、ゲームソフトを提供した栃木県小山市の男性会社員(三十一歳)も逮捕となり、会社員は30万円の略式命令を受けている。

このサービスを使った著作権法違反事件の摘発は全国で初めてのことという。
調べによると、少年は昨年9月から10月にかけ、「大きな時計」などの曲を不特定多数にダウンロードさせる目的で、オンラインストレージに曲のデータを送信した。

会社員の場合は、2001年10月、ゲームソフト「スーパーマリオアドバンス」のデータを同様に送信した疑い。

少年はネット上で宣伝、メール連絡してきた約1,100人に200曲以上を無料でダウンロードさせ、会社員も約六百人に30種類以上のゲームソフトをダウンロードさせていたという。
 


3.中学3年生、書類送検
パソコン犯罪は年々、低年齢化


 
世界的に人気のあるオンラインゲーム「リネージュ」に不正アクセスをした川崎市の中学三年生男子生徒(14歳)を神奈川県警南署は、不正アクセス禁止法違反の疑いで横浜地検に書類送検した。

調べによると、この男子生徒は2002年12月中旬、川崎市内の友人宅で、別の友人の中学生(十五歳)のIDパスワードをパソコンに入力し、東京目黒区内のゲーム配信会社に一回、不正アクセスした疑い。

IDパスワードは別の機会に、中学生が独り言を言ったのを近くで聞いて知ったという。
リネージュは、インターネット上の多人数参加型のロールプレイングゲーム。
配信会社に登録した会員はそれぞれのキャラクター (登場人物)を操作し、冒険したり敵と戦ったりする。

これは一九九八年に韓国で登場して以来、世界で約六百万人の利用者がいるといい、キャラクター装備は、ネットオークションで数万円から数十万円で売買されることもあったという。

男子生徒は、中学生がネット上で持つキャラクターが備えていた七点の武器が欲しくなり、アクセス後、勝手に自分のキャラクターに移動されていたという。

パソコンの犯罪は、年々、低年齢化していく。それだけ、誰もが簡単に操作でき、世界中のどこでもアクセスできてしまう。


©NPО japan copyright Association


  ※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
                           特非)著作権協会

 
「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)

↓著作権noteマガジン


Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?