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学校の校則・ルール 記事まとめ

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学校の校則やルールづくりにまつわるアイデアやレポート、エッセイなどをまとめるnote公式マガジンです。
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#みらいの校則

「意外と難しい…」 生徒と教師の”対話”| “校則が厳しい学校”の改革日記②

NHKで報道番組のディレクターをしている藤田といいます。去年の春から栃木県の高校で行われている校則見直しの活動にボランティアで参加中。その日々をつづった前回のnoteにはたくさんのリアクションをいただき、驚きと感謝でいっぱいです。 しかもその記事がnoteで行われていた「#みらいの校則」投稿コンテストで、なんと審査員特別賞を!! 学校の先生や生徒の皆さんと一緒に喜びました。 現在も週1のペースで引き続き活動を続けています。その日々の中では、いろんな課題も見えてきます。

#みらいの校則は、聴き合うことからはじめてみたい。

みんなのルールメイキングプロジェクト。学校の校則・ルールの対話的な見直しを通じて、みんなが主体的に関われる学校をつくって取り組みをしています。日々、ルールメイキング事務局として、校則に向き合う生徒や先生をサポートしています。 かくいう自分は、校則とどのように向き合ってきたのでしょうか。正直に言うと、自分自身の校則についての記憶はほとんどないのです。その記憶が正しいのか、今さらながら、母校の校則評判をインターネットで見てみると、やっぱり「校則はゆるい」と書かれています。 校

生徒による学校自治を民主主義の学校にしたい

高校生の頃、私を含めほとんどの生徒が校則に不満だけ言って誰かが変えてくれるのを待っている、もしくはもうあきらめている、そういう態度だった。そして、学校を出た後も会社や国の政策に対して同じような態度をとっている。 働き方や政治に関する国際比較を見てみると、日本の不満だけど何もしないという特徴が数字に表れている。じゃあ、どうしたらいいのか、その問いへの答えがなかなか見つからなかった。 そんな中、#みらいの校則という企画のおかげで、自分の学校の校則を良くしようと活動する学生達を

みらいの校則についてすごくよく考えてみた。

新しい時代の学校のみらいの校則として相応しいことはただ一つ「がんばりを認めよう」であると私は考えている。 どうしてそう考えるに至ったか、経験をもとに書いていきたい。 私は苦手なことが多かった。運動すること、絵を描くこと、物を作ること、字を書くことなどが不得意といえるレベルを超えてできなかった。 苦手なことについて努力をしなかったわけではない。一生懸命に逆上がりの練習をしてもやはりできないのではあるが、体育教師からは「やる気がないからできない」と否定された。 たぶん逆上

絵にかいたような”優等生”だった私が、おとなになってから校則に向き合う理由

私が学生だったころ、自分自身が校則に疑問を持ったことも、校則に違反するようなふるまいをすることも、まして校則を変えようと動いたことは一度もありませんでした。 むしろ、先生のいう通りに、友達にも校則を守らせようとする生徒でした。 当時ルールメイキングをする友人がいたら、恐らく冷ややかな目線を送っていたんじゃないかと思うくらいです。 でも、28歳になった今は校則見直しの可能性を信じているし、「ルールメイキング」をみんなのものにしたいと思ってこの活動に取り組んでいます。 ”優等

校則は「まもる」存在から「つくる」存在に変えられる。ぼくが「つくる」ことで対話を起こしたいワケ。

ぼくは滋賀県に住む、中学2年生の林樟太朗(しょうたろう)です。 ぼくは中学校で生徒会執行部として、また、みんなのルールメイキング委員会の中高生メンバーとしても活動しています。 とっても簡単にいうと、ぼくが今していることは、 「学校内で対話によって校則の見直しをしようよ!」という水面下での働きかけです。 どうしてぼくが、そのような働きかけをやっていこうと思ったのかーーー。 ぼくは幼少期に「森のようちえん」で「対話を用いてルールをつくる」ことの楽しさを知りました。なのに小学

自由を、ありがとう

私の高校生活は最高だった。 制服がない、校則は必要最低限。 『自由と規律』を校風に掲げた京都の公立高校に通っていた。 制服がないことが、校則がほとんどないことがよかったわけではない。 なにもルールがない中で、自分で考えて決められる自由をもらえたことが嬉しかったのだと思う。 例えば明日は体育があるから着替えの手間をなくしてジャージで行っちゃおうとか、 金曜日は発表があるからちょっとかっこよく黒の服できめようとか、 状況に合わせて自分の意思で身なりを決めることを日常的にしてい

分厚い紙

#みらいの校則 中学生の時は生徒手帳みたいなものがなかったからあまり意識していなかった。 高校生になってリュックにいつも入っているあの分厚い手帳、びっしりと校則が書いてある。 校則変えるってとても難しい。 生徒会に関わって実感した。 私がほしい校則高校生にも有給休暇がほしい。 高校生になってから何もかもが忙しいからちゃんと休むことができない。たとえ休日1日だけoffでも多分ずっと爆睡してる。 休むっていうのは体力的にも、精神的にも休むってことだと思う。 遠くに出かけ

【小津中】学校運営協議会×ルールメイカー 校則改定、結論は・・・!?

いよいよ大詰め 激動だったルールメイキングプロジェクトもいよいよ大詰め。 これまで全校生徒や、先生、保護者の方々あるいは専門家の意見も聞きながら練り上げてきたiPadと制服(服装)それぞれの「新ルール案」。 ルールメイキングの新ルールへの変更は学校・保護者・地域の方が学校運営を話し合う「学校運営協議会」での承認を必要とする仕組みになっています。12月2日(金)、いよいよルールメイカーと学校運営教委会のメンバーとの議論が行われました。 提案した内容は・・・ 提案したの新ルー

校則のかわりに「心得」がある母校 【 #みらいの校則 】

■ 参加企画 #みらいの校則  私の出身高校には校則がありません。それは高校時代の誇りの1つでもありました。今回は、そんな学生時代の思い出を書いてみようと思います。 ■ 校則がない!1 この学校に入りたい  校則がないことを知ったのは、中学生のとき。受験に備えて学校説明会に参加すると「校則がないこと」の説明を受けました。「校則がないことは学校の教育方針に従えば当たり前のことです」というような趣旨でした。  自由と自立の校風。高校生を子ども扱いしません。社会的ルールは法

当たり前をなくして個々を認め合える学校を目指してほしい

私が過ごした小中学生時代私が過ごした学生時代は、朝は席についていないといけない時間はきっちりと決まっていて、服装も髪色も規定があって、小学校は全員が給食という決まりだったし、それが当たり前に当たり前で誰も疑問に思うことなど無かった。 むしろ、それが当たり前であることで少しの違いで誰かが怒った、ちょっとしたルールのズレで先生が正そうとした。ささいな周りと違う行動で、誰かがズルいと泣き叫んだ。 どのルールも守ることは当たり前だった。 でも、それは良いことなのだろうか。 私

とある学校の校則改革にNHKのディレクターが1年かけて参加してみます

東京・渋谷から電車を乗り継ぎ2時間ちょっと。 JR両毛線の無人駅「山前駅」を降りて、さらに車で10分。 民家を抜けると、畑の向こうに青空に映える白い校舎が見えてきた。栃木県立足利清風高等学校だ。 ずらりとならんだママチャリ。 校内に響く、部活に励む生徒たちの声。 なぜか5分ほど進んでいる時計塔。 妙な懐かしさと、“清風”の名のとおり爽やかな空気がただようこの学校で、きょうから“校則見直し”の活動が始まる……私は期待と緊張、いや、ほとんどがワクワクした気持ちで、飛び上がり

中高6年間、校則に従順だった私が思うこと

こんにちは。noteってお題を募集して投稿を活性化させる機能があったんですね。そこで #みらいの校則 について語ってみます。私は中高6年間、私立の女子校に通っておりましたが、校則はめちゃ厳しかったです。スカート丈は膝下、靴下は紺か白でもちろん指定、メインバッグもサブバッグもすべて指定。髪の毛も肩に付いたら結ぶ。ピアスネイルは当然だめ。茶色の髪色の人は、髪色届けを提出する。・・・・ 列挙するだけでこんなに厳しかったか。と思うほど。当時は若干の息苦しさを抱えていましたが、現在の

「やりたいこと」からルールは育つ

今、校則や学校にあるルール見直しの取り組みを全国に広げたり、すでに取り組んでいる学校のサポートをする仕事をしています。 いろいろな学校の取り組みをみていると、さまざまなタイプの生徒がいます。校則やルールに対して課題意識を持って取り組んでいる子もいれば、そういったことにあまり関心を持っていない子もいます。 さて自分はこれまでどんなふうに学校のルールと向き合ってきたっけな、といろいろ思い出したので綴っていきます。 「静かにしよう、みんな!」が言えていた小学生の頃小学生の頃は