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面接官が好印象を抱きやすい人の共通点~就活生、転職活動者も必見!~

こんにちは。

23卒の就活はここから本格化していき、転職活動も引き続き活発という市況感とのことなので、「面接」という場面にチャレンジしていく方はたくさんいらっしゃると思います。

私は人事を約12年経験しており、新卒中途問わず6000人ぐらいの方と面接をさせていただきましたが、どのような方に好印象を抱くことが多いかについてパターン分類ができると感じています。
そこで、これから「面接」に挑んでいく方が良い結果を得られやすくなるように、私なりのパターン分類を今日はご説明したいと思います。

ただ念のためですが、私がお伝えするのは好印象を獲得しやすい方法であって面接に合格しやすくなる方法ではないという点は予めご了承ください。
なぜなら、
・面接官が応募者に好印象を抱くかは絶対評価によるものなので、そのパターンは体系化しやすい
・面接に合格するか否は他の応募者との比較など相対評価の要素が含まれ、その時々の個別事情に左右されるので体系化しづらい
ためです。

そもそも人はなぜ面接で緊張するのか

ということで、面接で好印象を獲得しやすい方法をお伝えしていきますが、その前に面接における緊張という事象についても簡単に整理していきます。

私は今まで様々な会社で様々な経歴の方と面接をしてきましたが、8~9割の確率で応募者の方から緊張感を感じます。
かく言う私も、つい数年前までは自分が面接を受ける時結構緊張していましたし、緊張は人間の自然な生理現象なのである程度は仕方ないと思います。

ただ、そもそもなぜ面接で緊張しやすいのかを考えると、
・相手に良い印象を抱いて欲しいから
・相手がどんな質問をするか分からず不安だから

の2点に概ね集約されると考えています。
1点目はこの後のご説明でご理解いただけると思いますし、2点目も実は人がどんな時に他人に好印象を抱くのかという仕組みを理解いただければ、必然的に解消される不安だと個人的には思っています。

面接で好印象を抱きやすいパターンとは

ではここから本題です。まず面接において面接官が見極めをする観点は、
・スキルや能力(ポテンシャルも含む)
・性格や人間性

の大きく2点に集約されます。
(中途採用の場合現年収等の要素も関わってはきますが、相対評価の色合いが強いので除外します)

この2点に関して、
・スキルや能力も○、性格や人間性も○だったら好印象
・スキルや能力も×、性格や人間性も×だったら好印象ではない
なのは言うまでもないですが、
・スキルや能力は○、性格や人間性は×
・スキルや能力は×、性格や人間性は○
だった時に、どちらが好印象となりやすいのか気になりますよね?
(ちなみに○×は良い悪いではなく、面接官が考える基準を満たしている/いないぐらいの感覚でお考えください)

もちろん各企業の判断基準やポジションの特性に影響される部分もありますが、実はほとんどの場合
・スキルや能力は×、性格や人間性は○
の方が好印象となる可能性が高い
のです。

正確に言うと、
・スキルや能力の不足度を性格や人間性の充足度が上回ると好印象となる可能性が高い
・性格や人間性の不足度をスキルや能力の充足度が上回っていても好印象とならない可能性が高い

という整理になります。

では、なぜ
・スキルや能力は×、性格や人間性は○
の方が好印象となる可能性が高いのか。それは、
・スキルや能力はこれから伸ばすことができる
・性格や人間性はこれから大きくは変わらない
からです。

したがって、性格や人間性が面接官の考える基準を満たすと好印象となる可能性が高いと言えるのですが、では「どんな性格や人間性だと面接官の基準を満たしやすいか」についてこれからご説明します。

どんな性格や人間性が好印象に繋がりやすいのか

もちろん面接官も人間なので、どんな性格や人間性を好むかの個人差は存在します。
一方、企業は様々な性格や人間性の人が混在しながら運営されるので、こんな性格や人間性の人が良いという絶対的基準は実はなかったりします。
強いて言えば
・成長意欲の高さ(企業は常に成長を求められる存在なので)
・環境変化に順応できる柔軟性(変化の激しい時代変化を鑑み)
はどういった企業でも重視されると思いますが、MUST要件よりはWANT要件(あったらベター)に近い印象です。

ではどんな性格や人間性が好印象に繋がりやすいのかですが、具体的にこんな性格や人間性というよりは、
・自分を良く見せようとしすぎない(取り繕わない)
・良いところも足りないところも含め素直に自己開示する

という姿勢やマインドセットが重要なのです。
(要は自然体で振舞えることですね)

恐らく学生さんだったりすると、
・自分の良いところをたくさんアピールしないといけない
・自分の足りないところ(短所)は気付かれてはいけない
という感覚を抱きがちだと思いますが、実は逆で
・良いところばかりアピールされると胡散臭さを感じてしまう
・足りないところを認識できている方が伸びしろを感じる

が面接官の抱く印象の傾向なのです。

なぜなら、
・どんな人間でも良いところ、足りないところがある(むしろ足りないところの方が多い)
・足りないところを認識し、それを真摯に改善し続けることこそが成長であり、その意識こそが伸びしろである

が恐らく真理であり、社会人経験が豊富な面接官はその点に気付いている場合が多いからです。

自然体こそが最大の武器

これは明確な根拠というより私の過去の経験から導いたものですが、
・良いところを殊更にアピールしようとする方からは逆に自信のなさや焦りが垣間見えることが多く、懐疑的な意味で深掘りされることが増える
(そして結局ボロが出ることも多い)
・自然体で臨めている方からは自分への自信や余裕を感じることが多く、その自信や余裕の背景が知りたくなり、その方への興味が生まれやすい
といった面接官側の対応にも影響を与えることが多いように思います。

また、
・自分は自分なのだからありのままの自分を受容する
・そんなありのままの自分を魅力的だと言ってくれる企業とのご縁を探す
という心持ちで面接に臨めればどんな質問にも素直に答えられる(分からないことは分からないと言える)ようになり、面接での緊張もしづらくなると思いますので、
・緊張せず素に近い自分を伝えられる可能性が高くなる
・面接官がその自然体さに興味を持つ可能性が高い
という状態になり、結果として自然体であることが最大の武器になると私は考えています。

もちろん、自分を少しでも良く見せたいという意識は誰にでもあり、自然体で臨もうと言われてもちょっと怖いかもしれませんが、だまされたと思って一度覚悟を決めてチャレンジしてみていただけたら幸いです。

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