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第113回看護師国家試験解説

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看護師国家試験の解説をしていきます! 問題の内容に合わせて世間のニュースや現場での体験談も一緒に書いていきます!
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2024年6月の記事一覧

第113回看護師国家試験解説(必修午前18問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前18問目)

呼吸音についての問題ですね!

これは就職してからも
かなりの確率で記録に記載します…!

例えば
左肺下葉にて吸気時にcoarse crackle(コースクラックル:水泡音のこと)を聴取する。

と言った感じで英語で記載する事も多々あります…

ちなみに看護記録で書くときは
聴取された場所+吸気か呼気か+どんな音かを書くのが大切です!

それぞれについて説明します!

呼吸音の複雑音とは?複雑音

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第113回看護師国家試験解説(必修午前17問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前17問目)

内服禁忌に関する問題ですね!
インドメタシンについて見てみましょう

インドメタシンとは

インドメタシンは非ステロイド性消炎鎮痛薬で
抗炎症作用と鎮痛作用があります!
市販で言えばバンテリンの湿布などにも成分として入ってますね!

作用機序は
炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)の産生を阻害することにより炎症を鎮めます。

炎症や痛みを取ってくれてよく使用されますが注意必要です
●アスピリ

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第113回看護師国家試験解説(必修午前16問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前16問目)

抗菌薬についての問題ですね!
抗菌薬といってもさまざまな種類がありますね。
それぞれの選択肢について見てみましょう!

抗菌薬◆ウイルスに有効かどうか◆

抗菌薬は読んで字のごとく抗「菌」薬です。
細菌の増殖を抑制する薬剤のためウイルスには効果がありません。
ウイルスに対しては抗ウイルス薬が使用されます。
抗ウイルス薬としてメジャーなのは
ヘルペスウイルスやHIVに関する薬などがありますね。

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第113回看護師国家試験解説(必修午前15問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前15問目)

ウイルス性肝炎に関する問題ですね。
よくこの問題は見かけます。

ウイルス性肝炎とは?

ウイルス性肝炎は、A、B、C、D、E型などの肝炎ウイルスやEBウイルス、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、アデノウイルスなどの感染によって起こる肝臓の病気です。

●A型・E型肝炎ウイルス⇒主に食べ物を介して経口感染
●B型・C型・D型肝炎ウイルス⇒主に血液を介して感染

※B型、C型肝炎ウイルスに

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第113回看護師国家試験解説(必修午前14問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前14問目)

脳死についての問題ですね!
脳死には判定基準があるので見てみましょう。

脳死の基準

判定基準
(1)深昏睡:JCSで300,GCSで3
(2)瞳孔の固定・瞳孔径が左右とも4mm以上
(3)脳幹反射の消失
・対光反射 ・角膜反射 ・毛様脊髄反射 ・眼球頭反射 ・前庭反射
・咽頭反射 ・咳反射
(4)脳波平坦(少なくとも4導出で30分間以上)
(5)自発呼吸の消失(無呼吸テスト):(1)~(4)が

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第113回看護師国家試験解説(必修午前13問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前13問目)

血液に関する問題ですね!
選択肢のそれぞれの役割について見てみましょう!

血小板

血小板の主な働きは、血小板凝集による止血作用である。

白血球

白血球の主な働きは、病原菌や異物から身体を守る防御作用である。
白血球には顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)と無顆粒球(単球とリンパ球)がある。

赤血球

赤血球の作用は酸素を細胞に運び、二酸化炭素を運び去ることである。
脱核直後の赤血球を網状赤

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第113回看護師国家試験解説(必修午前12問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前12問目)

脳についての問題ですね。
こちらもよく出題されますね!

脳幹について説明します!

脳幹とは

脳幹は大脳にある小さな部位ですが
生命維持に関係する重要な部位です。
この部位が損傷すると脳死となります。

脳幹は
中脳、橋、延髄に分けられます

◉中脳
聴覚や視覚や眼球の動きに作用します。

◉橋(きょう)
三叉神経や顔面神経などがあり
顔の筋肉や唾液腺、味覚、聴覚、眼球運動を動かす神経核です。

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第113回看護師国家試験解説(必修午前11問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前11問目)

解剖生理の問題ですね!
この中でもし迷うとすれば3か4か?というところでしょうか。
それぞれについて見て見ましょう!

三角筋

肩甲骨の前後と外側を覆う筋肉のこと。
上肢をさまざまな方向に動かす筋肉。
以下の3つからなる。

◉三角筋前部
→上腕を前方に挙げる「屈曲」
→上腕を前方向に水平に動かす「水平内転」
→肩関節を内側にひねる「内旋」

◉三角筋中部
→腕を上げたり外側に開いたりする「外転

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第113回看護師国家試験解説(必修午前10問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前10問目)

医療法に関する問題ですね!
この問題も覚えるしかない問題ですね。

厚生労働省の定義文を見て見ましょう!

一部画像を抜粋しています。

画像の通り診療所は0〜19床です。
そのため今回の答えは19人以下という数字が入るため
答えは3番になります。

第113回看護師国家試験解説(必修午前9問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前9問目)

よく最近は核家族化が進んでると言われますね!
これは覚えるしかないかなと思われる問題です。

厚生労働省の定義を見てみましょう!

この定義通り、答えは3番になります!
下記に出典元となるリンクを添付しておきます。

第113回看護師国家試験解説(必修午前8問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前8問目)

ホルモンバランスに関する問題ですね!
それぞれのホルモンについて説明します。

問いにあるそれぞれのホルモンについてエストロゲン

エストロゲンはプロゲステロンと共に女性ホルモンと称されます。
卵胞の発育と共に分泌され、卵胞ホルモンとも呼ばれます。
生理的な役割として女性の乳腺や子宮に作用します。
また、LDLコレステロールの低下や骨量の維持に関連しています。
男性にも微量に分泌されますが壮年期に

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第113回看護師国家試験解説(必修午前7問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前7問目)

エリクソンの8つの発達段階に関する問題ですね!
看護ROO!にわかりやすくまとまったものがあったので
リンクを添付しておきます!

心理的離乳

心理的離乳とは青年期に親から離れて1人の人間として精神的に自立することです。
※青年期はエリクソンの定義では13歳から19歳、厚生労働省の定義では15歳から29歳となっています。

自我の芽生え

自分自身の意識や考えを持つようになることです。
2~3歳

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第113回看護師国家試験解説(必修午前6問目)

第113回看護師国家試験解説(必修午前6問目)

喫煙に関するデータ

喫煙に関する問題ですね!
厚生労働省のHPのデータをみてみましょう!

◎下記リンクから厚生労働省の詳細なデータが見れます!

https://www.niph.go.jp/h-crisis/wp-content/uploads/2020/10/20201028102735_content_10900000_000687163.pdf

答え

上記のデータから答えは③の27

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第113回看護師国家試験解説(必修午前5問目)※採点除外

第113回看護師国家試験解説(必修午前5問目)※採点除外

※この問題は正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外となっています。
【理由】
問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないためとのこと

オタワ憲章

1986年にカナダのオタワにおいて第1回ヘルスプロモーション世界会議が開催され、その成果がオタワ憲章としてまとめられたもの。
健康改善の5つのヘルスプロモーションとして
1.健康的な政策づくり
2.

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