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第113回看護師国家試験解説(必修午前18問目)

厚生労働省

呼吸音についての問題ですね!

これは就職してからも
かなりの確率で記録に記載します…!


例えば
左肺下葉にて吸気時にcoarse crackle(コースクラックル:水泡音のこと)を聴取する。

と言った感じで英語で記載する事も多々あります…

ちなみに看護記録で書くときは
聴取された場所+吸気か呼気か+どんな音かを書くのが大切です!

それぞれについて説明します!

呼吸音の複雑音とは?

複雑音というのは簡単に言うと
「聴診してみたら普通と違う音がするよね」ということです。

まず、副雑音はラ音と胸膜摩擦音に分けられます

ラ音には
連続性複雑音(連続性ラ音)断続性複雑音(断続性ラ音)があります


◉連続性複雑音(連続性ラ音)◉

連続性複雑音には
高音性(wheeze:ウィーズ)
低音性(rhonchi:ロンカイ)があります。

◆高音性(wheeze:ウィーズ)は笛音とも呼ばれ
ヒューヒュー、キューキューといった笛のような高い音が出ます。
気管支喘息や心不全などを疑います。

◆低音性(rhonchi:ロンカイ)は類鼾音(るいかんおん)ともよばれ
グーグー、といったいびきのような低い音が出ます。
肺炎や分泌物の貯留などを疑います。

◉断続性複雑音(断続性ラ音)◉

断続性副雑音には
捻髪音(fine crackles:ファインクラックル)
水泡音(coarse crackles:コースクラックル)があります。

◆捻髪音(fine crackles:ファインクラックル)は
チリチリ、パチパチとした音が聞こえます。
心不全や間質性肺炎などを疑います。

◆水泡音(coarse crackles:コースクラックル)は
ブツブツ、ゴロゴロとした音が聞こえます。
気管支拡張症や肺炎などを疑います。


答え

低調性連続性副雑音は類鼾音【るいかんおん】(rhonchi:ロンカイ)の事なので2番になります


現場では低音性連続性副雑音(rhonchi:ロンカイ)と断続性副雑音の中の水泡音(coarse crackles:コースクラックル)がよく聴取されていた印象があります。



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