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転職して1年ちょっとで軽い鬱になり退職した話

20代社会人です。

卒業して入社した1社目が社会人としての基盤を作ってはくれたが、あまり自分と合わず退職。およそ1か月後に転職した2社目を1年ちょっとで軽い鬱になり退職。

なぜ退職したのか

そこは社員よりもアルバイトの人数が多い職場でした。

中途採用ではあるが、まだまだペーペーの年齢であったにも関わらず社員研修も無しに突然の管理職。

見様見真似でクライアント対応・新人社員やアルバイトの研修を行っていました。元々、人に教えることが好きな性質だったので研修は苦になりませんでした。

むしろ「どうやったら効率よく伝えられるか」「研修を担当した人の成果向上」にやりがいを見出していました。職場にいる上司や同僚など都会の人たちと働くことによって仕事のスピードや感覚の違いを身をもって感じることができておもしろいとも思っていました。

みんな優しくて思いやりのある人ばかりだったので自分の仕事における価値観や環境のリセットにとても良いと感じました。

が、やることなすこと全て指摘をしてくる他部署の存在(褒められたことは数えるくらいしか記憶していない。彼らが嫌な人というわけではないのですが・・・。)。部活気分でバイトにくる学生たちに対してうまく対応できないことがストレスのひとつになっていました。

今まで見様見真似で仕事をしてきたことにより、「なんでも出来ているつもり」になっていて、実際にそれらをかわす術までは防具として身につけられていなかったのです。

結果的に20代にして鬱になりました。

私自身、褒められたいタイプなのですが職場で褒めてもらう機会はほとんどありません。指摘をエネルギーに変えられれば良いのですが全部が全部そう上手くいかないのだからきつく感じていました。

短期間(私の場合は1ヵ月間)の休職を経て復帰が厳しかったため退職。急な退職もあり、突然の無職期間へ突入することになります。

休職期間について

休職期間はとてもしんどかった。自分と向き合う時間となり、低下気味だった自己肯定感やポジティブ思考を呼び戻す期間となりました。元々の私になるために。

鬱により敏感になった己の体と向き合うこと。起きているような寝ているようなぼんやりした頭を正常に戻すことを最優先事項に掲げ休職期間がスタート。

これが思っていたよりもしんどかった。

定められた期間で元の自分に戻ることができるのかわからない不安と、戻さなければいけないというプレッシャー。皆が自分の分まで働いているから・・・という負い目。

頑張らなければいけないという気持ちは確かにあるのに、夜緊張して眠れず朝方に眠る。寝るのが遅いから早く起きれず、昼過ぎに起床。起きても何もしたくない、何もやる気が起きない(食事・風呂が優先的に削られていく)。気晴らしにテレビやDVD、スマホを見るもイマイチ頭に入ってこない。

毎日時間だけが過ぎていく。

日に当たった方が良いからという助言で散歩に出かけたときはすぐに疲れてしまう。

要因としては、目に入ってくる情報が多い(人の動き、車などの動くもの)・光・音・においが主でした。敏感になるということは今まで気にならなかったことが気になるということ。いつもの倍以上に疲れます。さらに気分も悪くなります。

この状態を復帰日までに改善することができず、結局休職期間末日にて退職することになりました。

退職してからは背負っていた重荷がなくなったかのように気が楽になり呼吸がしやすく感じました。空気がうまい。

退職してから始めたこと

私が退職してから始めたことは大きく分けて3つ。

今の自分と向き合う・インプットの時間をつくる・人と会うこの3つ。

ひと月ですべてを行ったわけではなく、1ヵ月に1項目というようにゆっくりしたペースで取り組みましあ。何が何でもやらなければ!というわけでもなく、意識をして生活する程度。できなくてもOK。

自分を見つめなおすことも大事ですが、自分をうんと甘やかすことも時には必要です。幸い私の場合は退職してから時間はたっぷりありました。なぜなら「働く」という選択肢を作っていなかったから。

①今の自分と向き合う

鋭くなっている自分の体でいかに快適に生きられるかを探しました。友人からの勧めもありHSPの本を読んでみたり。

次に、自分がしたかったことに着手しました。

たとえば気になっていた歴史について調べたり、英語の勉強をはじめたり。勉強という響きに対して苦手意識を持っていましたが、興味があることについて掘り下げることはとても楽しかったです。勉強方法についてはYouTubeやInstagramを参考に自分が続けられる方法を探して行いました。

この探すという作業も楽しかったです。そして、同じ様に色んなことに目を向けて取り組んでいる人を見るとモチベーションも高まりアドレナリンがドバドバ出ていた気がする。

②インプットの時間をつくる

具体的には、読書(活字に慣れるといった方が合っているかもしれない)も意識して始めたり、見たかった舞台の配信を見たり。

すると次第にインプットばかりではなく、この思いや考えをどこかに放出=アウトプットしたいという気持ちが芽生え、ノートに本や舞台の考察・感想などを自発的にまとめだしたり、積極的に自分の気持ちを話すようになりはじめました。退職後の状態よりも明らかに活動で気になっていることを感じました。

この読書や映像を見るという行動をカフェや外出先で行うことにより、「外へ出る」ということに対しての苦手意識やプレッシャー、不安感も自然と解消されました。

私の場合、集中力が持続しなかったこともあり、読書10分→動画10分→ノート10分のようにちょこっとずつのローテーションを気分によって行うことで外に出る苦手意識の解消とそれに伴う敏感性の緩和がバランスよくとれたように感じました。これらに対してすぐに効果を感じたというよりかは、やはり1週間、1ヵ月と継続してから実感しました。

③人と会う

上記2つに慣れてきたあたりで「今まで疎遠になっていた人と連絡をとろう!」と思うようになり始めました。

そのきっかけは元同僚の人から誘われた美肌教室であり、結局その教室はマルチすれすれの感じだったので深入りしないように・・・と早々に手を引きましたが(言うてもそこその額でマシンは購入したし、今ではお気に入り)。

元々、交友関係は狭く社会に出てからも自ら同僚と食事やプライベートで出かけることなんてほとんどしてきていませんでした。そういう必要性やそこに楽しさを見出していなかったからです。

私から連絡をしたのも学生時代の友人がほとんど。うれしいことに連絡をした全員が快くOKと返事をくれました。有り難かったし、私は恵まれていると感じることができました。

久しぶりに会う彼らは当時と変わらない話し方やしぐさを残すものの、価値観や話す内容が良い意味でガラリと変化していました。それは彼らも社会の荒波に揉まれ様々な経験をしてきたからでしょう。

最後には互いを励まし、また会おうと良い気分で帰路につくことができたので何だか前向きになれました。

人に会うということは、私にとって相当なエネルギーが必要となり、自分に余裕がないと難しい行動のひとつでした。

自分に余裕がないと相手に対して卑屈な物言いをしてしまったり、ネガティブな発言をしがちになる傾向があるからです。
つまりそれは、相手も私も不快な気持ちになり、楽しくない空間を作ってしまうことになります。

だからこそ、この無職期間という長期休暇を利用して自分に余裕がある今、沢山の人と会って話をしようと思い立ったのです。今ならポジティブな言い回しや話をすることができるはず!と。

これは何とも名案だと思いました。本から知りえる知識も大切だけれど、人から見聞きするとその人からのエネルギーも受け取ることができて且つ意見も交換し合える。アウトプット→インプット→アウトプットの連続です。

最後に

その後は順調に体調も改善していき、以前の自分を取り戻せたように感じています。
今は生活習慣の乱れを正すということが一番の課題ですが、前向きに取り組んでいけそうな気がしています。しかし、鬱は一生の付き合いであるから、いつまた彼と手を繋ぐことになるかはわからない。
できればもう一時は会いたくないから、自分を肯定する力(どんな自分も認める)・何事も完璧でなくて良いと肩の力を抜く思考(0か100人間のため)・自分の気持ちに正直であることこの3つをクセ付けられるように意識してこれからは生きていきたいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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