中田龍之介

近畿大学院 建築 環境工学 M2 /実家の古民家を宿にする/宿旅場食に興味あり/TOU…

中田龍之介

近畿大学院 建築 環境工学 M2 /実家の古民家を宿にする/宿旅場食に興味あり/TOUCA

最近の記事

エリアリノベーションから変わる街

「エリアリノベーション」って言葉、聞いたことありますか??建築勉強している人はなんとなく聞いたことある人もいると思います。 2016年に発刊されたこの本がきっかけとなり、この考え方(概念)が広がりました。 エリアリノベーションとしての取り組み自体は2000年代から日本各地で始まっているようで、例えば尾道(広島)、善行寺(長野)、問屋町(岡山)など、エネルギーのあるまちとして盛り上がっています。 僕自身、この本と出会ったのは3年前で最初は「へぇ~、そんなまちの作り方もある

    • 休館中のホテルに人を呼ぶ

      12月の金土日、全12日間にわたって〈森とクリスマス〉を開催しました。 この企画の一番の目的は地元の人に久々に来ていただき、ホテルが開いていた当時の思い出を振り返るきっかけを提供するというもの。 大きく宣伝はせず、地元の回覧板にチラシを挟んだり、いつも多くの人で賑わう銭湯にチラシを置かせてもらったりしました。 そういったアプローチの成果もあり、実際にイベントに来た方のほとんどが地元の方でした。特に多かったのが、一度や数回来たことのある地元の人。森の国の象徴ともいえる大き

      • 自由な学び方、働き方

        最近ふと、今の生活が素敵だなと思うことが増えました。 *** 僕はTOUCAの1期生として3つの宿泊施設を1年かけて回っています。Zoomで授業を受けながら住んでいる場所をフィールドに活動をしています。 海士町が拠点の時はEntôの大浴場を島の銭湯にするために企画をしましたし、柳川では水辺の夜市というイベントの会場における空間デザインを行いました。 チラシのデザインもしたし、インパクトドライバーでビスを打ったりもした。そしてホテルで働く。みたいなことを授業の合間でして

        • 「やながわ水辺の夜市」作る側のハナシ

          2022年9月16日 3回の延期を経て、ついにやながわ水辺の夜市が開催することができました。 僕はこのイベントで「休む、食べる、話す」など、人のアクティビティを誘発する場づくりを行いました。 このnoteではどのようにしてこの景色が生まれたのかについて書いていきます。 熱い思いそのままに書いてしまったので長いです。すいません。全部読んでください。 参加に至るまで水辺の夜市実行委員会へ 7月中旬、立花千月香さんに誘われ、第一回水辺の夜市委員会に同席させていただいたのが

        エリアリノベーションから変わる街

          「文化財を遊び倒す」を目の当たりにして

          いきなりですがまずはこのnoteを読んでいただきたいです。 このnoteを読んだときに気になる部分がありました。 つい数か月前までずーっと奈良に住んでいたこともあり、世界遺産や文化財には人より触れる機会が何倍も多かったです。通学路に文化財があるのが当たり前で日常。にもかかわらず「遊び倒す」ってどういうことなのか想像が追い付きませんでした。 その言葉の本質を見ることができたのが 「奇怪夜行」 このイベントについて簡単に説明すると、八女市にある「伊藤権次郎商店」さんで作ら

          「文化財を遊び倒す」を目の当たりにして

          海士町でぼくは「何を見て、何を学び、何を考えたか」

          今更ながら、7月5日をもって海士町での生活が無事終わりました。(いや、一度事故って顔が血まみれになったので無事ではなかったですね笑) 毎日色んなことを話して色んな所に行き、初めての島生活も今思えば一瞬でした。 学業との両立はなかなか難しく、それ故にホテルで学ぶチャンスを逃す場面も多々ありました。 さて早速、この3ヶ月ぼくが具体的に何をしてきたのかについていくつか例を挙げると ○サウナ好き経営者の会に参加 ○島中に食材を採りに ○経営MTGの議事録 ○パントリー大大清掃

          海士町でぼくは「何を見て、何を学び、何を考えたか」

          SEntôでは実際に何をしたの?

          約1か月ぶりの投稿。今は柳川にある「御花」という旅館で学校に通いながら働き、日々勉強しています。 以前、銭湯企画を立ちあげた経緯や狙いなどをnoteに書いたが具体的に何をしたか書いていきます。 自分が行ったのは大きく分けて5つ  立案 調査 企画書制作 チラシ制作 広報 1, 立案は以前のnoteを参考に。 ここは一番時間がかかった。 というより、創造するのが楽しかったから時間をかけた、が正解かな? 2, 銭湯を開くにあたって、まずはゲストが何時にどれだけの数が

          SEntôでは実際に何をしたの?

          ホテルの大浴場を「まちの銭湯」へ

          「マリンポートホテル海士」 「Entô」ができる前に建っていたホテルの名である。 このホテルは1994年につくられ、20数年を生きた。 リニューアル工事は2020年3月から始まったものの、コロナによる影響を真正面から受け、それでも何とか工事が進められて2021年7月に現在の姿になった。 このリニューアルで大きく変わったのは何といってもあの木造の別館NEST。CLTというオーストリアで開発された新しい木材で構造を支えている。 大きな木の板を工場であらかじめ作り、それを現場で

          ホテルの大浴場を「まちの銭湯」へ

          院生&TOUCAって実際どうなん?

          海士町に来て1か月半 あっという間に海士町生活も折り返しになってしまいました。 なかなか密度の濃い暮らしで、色んな人との出会いがあり、改めて海士町の異色さを感じます。 久しぶりのnote。どれについて書こうか、なかなかまとめるのに一苦労しました。そこで1か月半を振り返って、まずは何があったかを思い出しながら書いていこうかなと。 まずは学生としてのこれまでの感想 「プレゼン資料何回作らなあかんねん!!」 大学生のころは授業終わりにちょっと小テストとか、たまに大きいテスト

          院生&TOUCAって実際どうなん?

          不便な暮らし

          海士町に来て3週間が経った。 体感では2か月ぐらい経った。 島に来てからは圧倒的情報量に飲み込まれている。 島の生活やホテルの勤務はもちろん、大学院の授業も。そして海士町の色んなところで色んな面白いことをやっている。都市部に劣らず意外と情報に溢れてる。(というより、情報が少なくて逆に全部知ってやろうって勢いやから情報過多なるのかも) 実際に海士町に来てみて気づいたけど、都会と流れる時間はあまり変わらないように思う。 朝起きて、仕事のある日は働き、オンラインで授業を受けたり

          不便な暮らし

          地元民と話して

          これを書いているのが4/12 授業が始まったり住む拠点が変わったりとバタバタしていたのでだいぶ遅れました。でも、どうしてもこの日のことは書いてシェアしないといけない気がしたので。 訳あって、しばらくホテルを離れて近くの民宿生活をしていた。 朝5時に起きてストレッチをし、目を覚ます。この日は朝食の仕事が入っているので前日は9時半に眠りについていた。正直、早寝早起きはきついけど、こっちの方が絶対有意義やと自分に言い聞かせる。 「つなかけ」という海士町唯一のパン屋さんのあんぱん

          地元民と話して

          海士町に来て1週間、聞いたこと感じたことについてつらつらと

          海士町は桜が満開になりました。 たまにはこんなことを書こうかなーということで。 意外と不便じゃないぞ Iターン率99%じゃね? TOUCAの説明ムズすぎる これが世間狭いってことか マリンポートホテルの大浴場良かったっていう声 意外と不便じゃないぞ 島にはコンビニはない。スタバもないしマクドもない。 まちの商店(スーパー的な?)は基本的に暗くなると閉める。最近だとだいたい18時~19時ぐらい? ATMは土日祝日使えないので所持金0で土曜日を迎えると死ぬ。 不

          海士町に来て1週間、聞いたこと感じたことについてつらつらと

          4/1 余白を感じる

          Entoに来た翌日 まだ海士町に来たという実感はあまりなかった。 今日、もう一人のTOUCAメンバーが到着する予定 ん?TOUCAって何?って人はこれをお読みください 今日の目標は近所の商店を見て回る。あとは街の雰囲気を知る。 もう一人のTOUCAメンバーのKさんが12時半のフェリーで到着予定だということで、この春Entoに入社する新入社員の3人と菱浦港前にある船渡来流亭(せんとらるてい)で昼食をとることになった。 Kさんを待ったのは5分ほど。突如島の向こうから全長3

          4/1 余白を感じる

          Entôへ

          いつもより2時間早く起きた。 昨夜はバイト先で出会った2人とごはんに行き、食べ疲れるほど胃にモノを入れたのでほとんど準備できずに寝てしまった。 起きてさっそく準備をし始めたのだがなかなか進まない。よく旅行に行くのだがもちろん普段とは勝手が違う。服の量も何もかも。当然である。1年分も家を離れたことがなかったから。 家を出る5分前に準備が整い、この日は珍しくおじぃが駅まで送ってくれた。「そのうち帰るから~」って感じで軽い挨拶を済ませ、車を降りた。そこから電車とバスを駆使し、

          TOUCAに魅かれたわけ

          ワクワクしたからです。 そう。そんな深くない理由で1年間をTOUCAに捧げようと決めたんです。でもTOUCAに大きな可能性を感じてて、それが何か分からないから余計にワクワクするんです。 今回はそのワクワクを言語化し、考えを整理するためにnoteを書きました。 観光業界に飛び込める まず、建築を勉強してきたのになんで観光業界に興味あるの?ってとこから考えた上で、理由はたぶんこの2つやなってのがあって。 まず1つ目は奈良に住んでいること。 わたしは奈良で生まれ、それから

          TOUCAに魅かれたわけ

          TOUCA参加に至るまで

          いきなりですが、TOUCAのプログラムに参加させて頂くことになりました。 TOUCAって何?って人がほとんどだと思うので簡単に説明すると、 「Entô」「柳川藩主立花邸 御花」「水際のロッジ」 の3つの宿泊施設を1年かけて回り、実務を通して学びながら自発的にまちに働きかけるフィールドワークです。 (詳しくは上のページを見てね) 今回はTOUCAに参加するに至った経緯を簡単に書きます。 TOUCAとの出会い TOUCAを知ったのはある一つのツイートです。 このツイート

          TOUCA参加に至るまで