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SEntôでは実際に何をしたの?

約1か月ぶりの投稿。今は柳川にある「御花」という旅館で学校に通いながら働き、日々勉強しています。

以前、銭湯企画を立ちあげた経緯や狙いなどをnoteに書いたが具体的に何をしたか書いていきます。

自分が行ったのは大きく分けて5つ 

立案 調査 企画書制作 チラシ制作 広報


1,  立案は以前のnoteを参考に。
ここは一番時間がかかった。
というより、創造するのが楽しかったから時間をかけた、が正解かな?

イメージぼやぼやだったのでとりあえず書き出してみたやつ


2,  銭湯を開くにあたって、まずはゲストが何時にどれだけの数が大浴場を利用しているのかを調査した。
大浴場前の椅子に座って、授業で使うプレゼン資料を作りながら計測アプリで数えるという原始的な方法。地道ながらもデータって結局のところ一番説得力ある武器になると思って数日分のデータをとった。

なんでこんなことをしたのかというと、
1つはEntôゲストと島民入浴客の入る時間帯が被って万が一満員になってしまったら、島民入浴を断らざるを得なくなってしまうから。
混雑MAX時間を把握できたら銭湯を開く時間も調整できるし。

もう1つは、企画マネージャーに本気度合いをわかってもらうため。
言うのを忘れてたが、ホテルを銭湯として開くのに自分一人ではもちろんできるわけはなく、マネージャーと共に行った。

僕がどれだけ本気で銭湯を復活させようとしてるかが伝わったらいいなと思って時間をかけて地道に調査を行った。

写真の一番奥の席でカウントしてました


3,  企画書作りはこれまた難しいものだった。銭湯を開くための合理的な理由、目的、具体的に何をするのかを社員さんに手伝ってもらいながら作った。銭湯を通じて何となく目指しているもののイメージを紙に思い付くままに書きまくり、そこから大事そうなキーワードをいくつか選んでまとめるように作りあげた。
この選ぶ段階が難しい。選びすぎたらごちゃっとした印象になってあんまり伝わらないからちょうどいいバランスを見つけるのに苦労した。

企画書とか作ったことねぇ。これでいけてたのか?


((ただ自分がやったことばっかり書いてても面白くないのでここで裏話。
自分はお風呂が好きで大学近くの銭湯にしょっちゅう行っていた。Entôの大浴場にも毎日入っていた。
きれいな海を見ながら入る湯舟。これが超気持ちいいの。だから島民のみんなにも入ってほしかった。
「銭湯始めたい!!」って思った一番の理由はこれ。
島民がEntôに来るために!とかじゃなかったんです))


4,  自分が離島するまで時間がなかったので企画書作りと同時進行でチラシ制作を行った。チラシを作るのは初めてでこれは本当に難しかった。
情報過多で紙が文字でいっぱいになるし。
色を使いすぎると汚いし。
行間をそれぞれ変えたり。
文字の色も読みやすくするために実は真っ黒じゃなかったり。
・・・
なかなか時間がかかってしまった。指摘された修正も多かった。初めてやのに頑張った自分を褒めてあげたい。そして次からはこういうのが得意な人を見つける。もう自分では極力やらない笑


5,  最後に広報。かなり楽しかった。自分が時間とエネルギーをかけて作ってきたものを出す瞬間ってこんなにも不安でワクワクするものなのかって。

まずは島中の商店に貼ってもらいに行く。商店のおじさんやおばさん、おばさんやおばさんにEntôで銭湯を始める旨を説明し貼ってもらう。
ここで嬉しかったのが、銭湯に興味を持ってくれる人が多かったこと。あとはそれを企画している自分に興味を持ってくれたこと。
島留学生?なんで海士町にいるの?TOUCAって何?とか。

あとは応援してくれる人が多いのもいい空気感の島やなぁと。

「いっぱい来るといいなぁ、がんばりや」

この言葉に思わず笑顔になってしまったし、エネルギーになった。

ガラスに写ってるのはいいキャラした商店のおばちゃん

あとはFacebookの海士町のIターン者がいっぱいいるグループがあって、そこでも告知した。ここでも割といい反響。

予想外の場所でも勝手に告知されてたみたいで。
島体験生、島留学生のLINEグループに面白いのあるよって勝手に銭湯の告知をしてくれた。
島前高校で先生から配られた教室もあったらしい。

((ここで再び裏話
上の写真に写ってるおばちゃんの商店にA4のチラシを貼ってもらいにいったんやけど、このおばちゃんと客おばちゃん2人から「文字ちっちゃすぎる」だとか「チラシ出すの遅すぎる」だとか他にもぼろくそ言われた。
しまいには客が気づかないような端っこに貼る始末。

一回帰ったものの、何か気に食わなかったのでA3にプリントし直して
「でかくしたんでこれでどうですか?」ってもう一回商店に持って行った。

もうしゃあないから店の一等地に貼ったるわ

半分呆れられながらも、まさかのまさかで店の入り口の一番目立つところに貼ってくれた。これはさすがに嬉しすぎた。))

裏話長くなってしまいました。すいません。



問題提起から広報まで銭湯企画の立ち上げを行い、自分に足りていないことに気づくことができた。それは色んな人を巻き込む力

今回の銭湯ではチラシをもっと早く、もっと高いクオリティで作れる人が周りにいるはず。アドバイスをもらいながらではあるがほとんどを自分の力で作った。
人にお願いしてみてもよかったかもしれないし、熱量を持って伝えてみたら進んで手伝ってくれる人がいたかもしれない。
またちょっとずつでもみんなに見える形で作りあげていってもよかったかもしれない。

人に頼ってみるのもこれから必要になってくるなぁと。初歩的だが重要なことを今回の経験を通して学ぶことができた。

ps.こういうことし始めたら関わった人(ほとんど商店のおばちゃんやけど)に顔覚えてもらえるようなって、生活気にかけてくれるようになって。
海士町生活を延長したくなってしまった。
「これやから海士町に住む若人は増えるんよ」って。

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