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休館中のホテルに人を呼ぶ

12月の金土日、全12日間にわたって〈森とクリスマス〉を開催しました。

4年ぶり、森の国ホテルに灯りが灯ります!
2018年の西日本豪雨災害により大きな被害を受け、惜しまれつつも休業した森の国ホテル。



日常では味わえない、冬の森の静かなひと時をお愉しみください。
「森の国ホテルからの招待状〜森とクリスマス〜」

水際のロッジ公式インスタグラムより

この企画の一番の目的は地元の人に久々に来ていただき、ホテルが開いていた当時の思い出を振り返るきっかけを提供するというもの。

大きく宣伝はせず、地元の回覧板にチラシを挟んだり、いつも多くの人で賑わう銭湯にチラシを置かせてもらったりしました。

そういったアプローチの成果もあり、実際にイベントに来た方のほとんどが地元の方でした。特に多かったのが、一度や数回来たことのある地元の人。森の国の象徴ともいえる大きな暖炉に灯された火を囲み、何気ない話から思い出話まで、思い思いに話す姿が見られました。

彼ら彼女らにに話を聞くと、
「遠くから友達が遊びに来た時によくレストランに来たんよねぇ。」
「娘が2人ともここで結婚式開いて、よく覚えている。」
「うちのおじさんが建物を設計してたんです。」

など、ここに縁や特別な思いがある方が多かったです。


そんなイベントで僕は会場のデザインを行ったのですが、これがまた難しかった。。。

きれいにするだけである程度はいい空間にはなりました。
(ホテル広すぎて掃除が超大変でした)

でも、これは僕のエゴなのかもしれないですが、ホテルが稼働している頃の状態に戻すだけではどこかつまらないし何か物足りない。
そう感じてしまいました。

元通りに戻すのではなく、より多くの人に興味を持ってもらうためには?
そう考えてデザインを行いました。

***

そこで当時の写真を集めて展示スペースを作ったり、クリスマスの日に誰かに手紙を書ける机を置いてみたりと、とにかく色々考えてみたのですがどれもピンとこず…

ぐるぐると考え続け、そして圧倒的な自然に囲まれたこの場所だからこその強みを活かせないか、という方向で考えた結果、落ち葉をメインに森のモノを使ってデザインをしていくことになり、こうなりました。笑

片付けめっちゃ大変!

ホテルを出るとすぐに森なので、落ち葉を拾ってきて室内に敷き詰めたり、丸太をテーブル代わりにしたりと、森を歩いて使えそうなものは片っ端から使っていくスタイルで。

そうやって生まれた森の国ホテル(イベント会場)は来たことある人はもちろん懐かしいし、来たことない人にとってもインパクトのある空間になったではないかと思います。

12月限定での開催でしたが、地元の方に来ていただいて、喜んでもらって、自信にもなりました。

***

ただ、イベントを作っていく中で何となくもやもやというか、違和感が…

このもやもやは何なのか...

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